肩こり患者の9割が知らない事実とは!?

東角剛司

東角剛司

テーマ:身体の痛み・不調

みなさん、こんにちは!
こころ鍼灸整骨院の東角です。

今日は”つらい肩こり”について。

厚生労働省の調査によると、肩こりは女性が抱える自覚症状の第1位、男性でも第2位と、まさに「国民病」とも言えるほど多くの方が悩んでいる症状です。

「毎日パソコンとにらめっこで、肩がガチガチ…」

「マッサージに行っても、その場限りで効果が長続きしない…」

そんなお悩みの声、私の院にも本当にたくさん寄せられます。


実はその裏には、肩こりに悩む人の多くが気づいていない「意外な事実」が隠されていることが多いんです。

今回は、その「9割が知らないかもしれない事実」に迫り、肩こりの本当の原因と、根本的な改善への道筋を一緒に探っていきましょう。

まずは肩こりの「定番」原因をおさらい!

多くの方が「肩こりの原因」として思い浮かべるのは、どんなことでしょうか?

一般的には、以下のようなものが挙げられると思います。


長時間の同じ姿勢: デスクワークやスマートフォンの使いすぎで、首や肩周りの筋肉が緊張し続ける。

運動不足: 肩周りの筋肉が衰えたり、柔軟性が失われたりする。

血行不良: 冷えやストレスなどで血流が悪くなり、筋肉に疲労物質が溜まる。

眼精疲労: パソコンやスマホの見過ぎで目の周りの筋肉が緊張し、それが肩にも波及する。


これらは確かに肩こりの大きな原因です。

しかし、これらに対処してもなかなか良くならないという方も多いはず…。

実は他に原因があるのかもしれません。

衝撃!?肩こり患者の9割が知らない「意外な事実」

それでは、肩こりに悩む多くの方が気づいていないかもしれない、特に知っておいてほしい3つの「意外な事実」について、詳しく見ていきましょう。


事実1:肩こりの真犯人は「肩以外」に潜んでいる!?

驚かれるかもしれませんが、肩こりの根本的な原因が、肩から離れた場所にあるケースは非常に多いんです。

①体の土台「骨盤の歪み」が肩に影響?

体の土台である骨盤が、日常生活の癖などで前後左右に傾いたり、ねじれたりしていると、その上に乗っている背骨も正しい位置を保てなくなります。

背骨が歪むと、首の骨(頸椎)も影響を受け、重たい頭をうまく支えられなくなります。

その結果、首や肩の筋肉が常に頑張りすぎて過剰に緊張し、それが肩こりとして現れてしまうのです。

いくら肩を揉んでも、土台である骨盤の歪みが改善されなければ、根本的な解決には繋がりません。


②意外な盲点!「足元の不安定さ」が肩こりを招く?

「浮き指」や「外反母趾」、「扁平足」などがあると、地面からの衝撃をうまく吸収できなかったり、体のバランスが不安定になったりします。

不安定な足元の上で無意識にバランスを取ろうとすると、膝、股関節、骨盤、そして最終的には肩や首の筋肉にまで余計な負担がかかり、肩こりの原因となることがあるんです。


③見過ごされがち!「内臓の疲れ」も肩こりの一因に?

胃腸の不調や肝臓の疲れといった内臓のコンディションが、肩こりに関係している場合があります。

内臓が疲れると、その内臓と関連する筋肉が緊張したり、血行が悪くなったりすることがあります。

東洋医学的な視点では、肩こりも内臓の不調のサインの一つとして捉えられることがあるんですよ。



事実2:「揉むだけ」では逆効果?知っておきたいマッサージの注意点

「肩が凝ったらマッサージ」は定番ですが、実はやり方によっては逆効果になることもあるので、注意が必要です。


①強すぎるマッサージは筋肉を傷つける可能性も

あまりにも強い刺激は、筋肉の細い繊維を傷つけてしまう可能性があります。

傷ついた筋肉は、修復過程で硬くなり、かえって慢性的なこりや痛みを招いてしまうことがあるのです。


②体が「防御」してしまう?防御性収縮とは

強い刺激に対して、体は自分を守ろうとして無意識に筋肉をキュッと硬くすることがあります。

これを「防御性収縮」と言います。


骨盤の歪みなどが肩こりの根本原因である場合、いくら肩の筋肉を揉みほぐしても、その場しのぎの対症療法にしかなりません。

もちろん、適切な強さのマッサージは有効な場合もあります。しかし、「揉む=根本的に治る」というわけではないことを、ぜひ知っておいてください。



事実3:「呼吸の浅さ」が肩こりを悪化させる!?

実は「呼吸」も肩こりと非常に深い関係があるのです。

強いストレスを感じたり、猫背のような悪い姿勢が長時間続いたりすると、無意識のうちに呼吸が浅く、そして速くなりがちです。

また、呼吸は主に「横隔膜」という筋肉を使って行われますが、呼吸が浅くなると、首や肩周りにある「呼吸補助筋」が過剰に働くようになります。

この呼吸補助筋が常に頑張っている状態が続くと、筋肉は疲れて硬く緊張していき、これが慢性的な肩こりの原因の一つとなることがあるのです。

肩こりがひどい方は、無意識に肩で息をしていることが多いかもしれません。

あなたは大丈夫?簡単!肩こりの隠れた原因セルフチェック

ご自身の肩こりの状態や、隠れた原因の可能性をセルフチェックで確認してみましょう!

□ 壁に後頭部、背中、お尻、かかとをつけて立った時、後頭部が自然に壁につかない。

□ 両腕を前からまっすぐ上にバンザイした時、腕が耳の真横よりも後ろまで上がらない。

□ 鏡の前で深呼吸をした時、肩が大きく上下する。

□ 靴の裏の減り方に左右差がある、または外側(内側)だけ極端に減る。

□ 椅子に座ると、無意識に足を組んでしまうことが多い。

□ 鏡で見た時、左右の肩の高さが違うと感じる。

□ 最近、ストレスを感じることが多い、または十分に寝ても疲れが取れない。

これらの項目に複数当てはまる方は、一度、専門家に見てもらうことをおすすめします。

肩こりの根本改善へ!今日からできること

つらい肩こりから本当に解放されるためには、根本的な原因を見つけ出し、それに対する適切なアプローチを続けていくことが大切です。

①まずは専門家に相談を!

信頼できる整体師や体の専門家に相談し、ご自身の肩こりの本当の原因を特定してもらうことが、改善への第一歩です。


②毎日の「姿勢」を見直そう!

座っている時も立っている時も、骨盤を立てて背筋を軽く伸ばすことを意識しましょう。

スマートフォンを使う時は、できるだけ画面を目線の高さに近づけましょう。


③セルフケアで体を整えよう!
肩以外のストレッチも重要: 肩周りだけでなく、骨盤周り、股関節、肩甲骨周り、足首などのストレッチも取り入れ、全身のバランスを整えることを意識しましょう。

「深い呼吸」を日常に: 1日に数回、意識してゆっくりと深い呼吸(腹式呼吸)を行う時間を作ってみましょう。

体を冷やさない工夫を: 体が冷えると血行が悪くなり、筋肉も硬くなりやすいです。

適度な運動を習慣に: ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、血行を促進し、筋力の維持・向上にも繋がります。


まとめ:肩こりの「常識」を疑い、本当の原因に目を向けよう!

さて、今回は「肩こり患者の9割が知らない事実とは!?」というテーマでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?

肩こりの原因は、肩だけでなく、骨盤の歪み、足元の不安定さ、内臓の疲れ、呼吸の浅さなど、意外な場所にあることが多いです。

また強いマッサージは逆効果になる可能性もありますし、揉むだけでは根本的な解決にもなり得ません。

しっかりと原因を特定し、最適なアプローチが必要なのですね。


根本改善のためには、姿勢の見直し、肩以外のストレッチ、深い呼吸、体を温めること、適度な運動などが有効ですから、「マッサージしても良くならない…」と諦めかけていた方も、ぜひ今回の「意外な事実」をヒントに、ご自身の体とじっくり向き合ってみてください。

こころ鍼灸整骨院

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東角剛司
専門家

東角剛司(柔道整復師・はり師・きゅう師)

こころ鍼灸整骨院

構造医学の視点から、個々の体の動かし方に合わせて骨格を整えます。肩や腰などの慢性的な痛みに向き合い、整骨院に通わずに済む健康な体づくりをサポート。実務者向けのセミナーも開催しています。

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