お箸の持ち方 NGな持ち方 嫌い箸 その1
嫌い箸とは・・・お箸を持った時に、やってはいけない使い方 持ち方ではなく、動かし方や使い方の事を言います。また、嫌い箸 という言い方も、様々で ”箸の禁忌(きんい)” ”忌箸(いみばし)” とも言います
9. 涙箸
お箸から雫が垂れる もしくは、食べ物から雫が垂れる様
こんな時は 手皿(手で食べ物を受けること)にも注意です 手皿 手盆
こんな余裕の無い 冒険のようなことをしては、周りはハラハラするものです
まずは写真のように 食べ物がすだれのように長くならないように、水雲(もずく)であれば、少し丸めるようにして摘まんでも良いでしょう
また、他の食べ物でも雫が垂れるようなものもありますよね
懐紙で受けても良いですし、まずは 汁を切ることも大切
汁を切りたい
と思うとき、本能的に振ってしまいがちですが、これもいけません
物が飛ぶ恐れもありますし、見た目も美しくありませんよね
雫が落ちるのを、のんびり待つのもよくありません
では、どうすればよいのでしょうか?
雫などは、空中 重力に任せていると、時間のかかるものですが 何かに当てると(それが液体であっても)流れるものです
同じ炊きあわせのものであれば、食べ物に当ててみてください
雫はすっと切れるものです
そして 完璧に汁を切ろうとせず、お口に運ぶまで 落ちない程度に
その、
だいたい
を見極めることも大切
要らない保険はいりませんよ
10. 空箸
一度、食べ物にお箸をつけたのに、他の食べ物に移ること
まずは、優柔不断を解消しましょう
心が決まっていないのに、食べ物にお箸をつけてしまうのは、嫌がっているようにも見えますし、食べ物で遊んでいるように見えて幼稚に見えます
また、食べ物にキチンと火が通っているか、確認しているようにも見えるものです
作った方に失礼な事になりますよね
テーブルマナーでは、決断力 判断力が鍛えられると言われています
だからと言って、じーっと考えていては、食べたくない という印象にもなりますので、決断はお早めに
11. 握り箸
お箸を握り込むこと
こうやってみると、この所作はしないな と感じる方がほとんどだと思います
それは、握り込んで そのまま食べない と考えるからでしょうか
ですが、これは、食べる時の持ち方だけでなく、常にいけないこと
例えば、ちょっとお醤油を取る 小皿を取る お椀を取る その時にお箸を置くのは面倒だと つい握り込んで他の動作をする
おかわりの際もそうですね
お箸を置いて、余裕を持って
余裕を持って、食事をすることは、食べ物にも作ってくれた方へも 敬意の表れになります
お箸を持つのは最後に
お箸を置くのは最初に
お忘れなく
12. 探り箸
汁の底にある具材を探したり かき回したりする行為
まず汁物の具材選び これにもルールがあるのはご存知でしょうか?
何となく 2種類くらい入れる という方が多いようです
家族の好きな具材 2種類
または、相性のいい食べ物 2種類
それも考慮の一つではありますが、
基本は 浮きもの と 沈むもの
こうして、汁の最初から最後まで、具材と汁を交互に頂けるようにする
となると お分かりですよね
まだ汁が沢山ある時に そこの具材を探しにいかない
具材は、お顔が見えてから
また、他の食べ物も 奥の方や、下にあるものを 引き抜いたりしないこと
御味噌汁でいうと、下にお味噌が沈殿してしまうこともありますよね
こんな時は、お椀を少し回す もしくは お箸でひと回しのみ
対流を作ってまぜると良いでしょう
ぐるぐるとお箸で回したりすることは、禁止です
また、箸先一寸 3cm以上汁に浸さない事
一寸で摘まめるもののみを頂く
底に沈んだものは、お汁を飲み進めてから頂きましょう
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