有料老人ホームは経験財

菊池浩史

菊池浩史

前回(9/19)のブログでは、多くの高齢者は有料老人ホームなどの高齢者住宅への住み替えは未経験であるため、高齢者住宅という商品は経験財にあたるとお話ししました。

商品やサービスを購入する場合に、事前にその品質を判断することが困難であり、実際に購入し利用した後でないとその判断ができないものを経験財と言います。

例えば、飲食店の料理やサービスはどうでしょうか。今はぐるなびや食べログなどを使って、店舗や料理のイメージ、更には口コミや評判を調べてから、条件や希望にあったお店を見つけることが多くなりました。ところが実際に足を運んで料理を注文したところ、味やボリュームが想像したものと違っていたことはありませんか。そして予想していたよりも狭いとか、店員の対応に不快な思いをしたことがあるかもしれません。

しかしながら、このような情報を予め収集することは難しく、実際に店舗に出向き料理を食べ、サービスを受けてみないと分かりません。このようなことは飲食店だけではなく、食料やスポーツクラブなども体験してみないと、その良し悪しの判断が難しい財の一つです。

明確な判断基準があまりなく、事前の情報探索が容易でない財という点では、有料老人ホーム等の高齢者住宅も紛れもない経験財だと言えます。

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住まいの消費者教育研究所

住まいにまつわるビジネス経験や、不動産鑑定士としての専門的知見を活かし、顧客ファーストで「住まい教育」を普及・実践。住まい選びやメンテナンス、そして家仕舞いまで、ワンストップでトータルサポートします。

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