スイートテンダイヤモンドのおはなし
今日もリフォームの事例を通じて、素敵なお話をお届けさせていただきます。
娘さんの成人のお祝いに何かを贈りたいというお父様からのご相談でした。
お母さまが遺してくれたこちらのダイヤモンドの指輪を使うことができたらと。
ダイヤモンドが5石入った、「一文字指輪」とも言われるデザインです。
お嬢様も一緒にご来店いただいたのですが、まだ20歳と若く自身がジュエリーを
身に着けるイメージが持てないこと、そしてお父様への遠慮もあって
なかなかデザインが決まりません。
一方のお父さんは「遠慮しなくてもいいから好きなデザインにしてもらったらいいよ!」と。
こんな父娘の心温まる光景を目の当たりにしながら、デザインをご提案させていただくことに。
この一文字タイプの指輪のリフォームはこれまでにも多くのご相談をいただきました。
ただ、「5石のダイヤモンドを使う」ことに執着してしまうと、どうしても豪華絢爛な
デザインになりがちです。
特に20歳のお嬢様が身に着けれるようなデザインとなると難しいですね。
ダイヤモンドを5石使ったリフォームについては、以前に掲載したコラムをご参照ください。
一文字のダイヤの指輪をリフォームする際に知っておきたいこと
今回は5石のダイヤをそれぞれ独立した形で使ったらどうでしょうか?
というご提案をさせていただきました。
遠慮はありながらも、こちらのタイプのシンプルなネックレスをお作りさせていただきました。
ティファニーのバイザヤードのタイプで若い方には圧倒的な支持のあるデザイン。
そして若い方ならではで、片耳だけピアスホールを開けているので、シンプルなピアスであれば
とこちらのシングルピアスをお作りさせていただきました。
このようにダイヤ1石ずつを分けてリフォームを考えると、選択肢の幅がぐっと広がりますね。
残ったダイヤモンド3石は・・・・。
高校生の妹さんがおられるらしく、その妹さんが成人したときに置いておこう!とのことに。
妹さん思いのお姉さんですね。
最初は遠慮があったお嬢様ですが、とてもうれしそうな表情をされていました。
そして、それを見守るお父様の柔和な表情が印象的です。
素敵なアニバーサリーのジュエリーになったと思います。
このような素敵な物語(ストーリー)がジュエリーに吹き込まれたとき、
そのジュエリーの価値はプライスレスなものになりますね。