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越野泰明

ジュエリーをよみがえらせる専門家

越野泰明(こしのやすあき) / ジュエリーデザイナー

相談できる「宝石屋さん」-箕面のちいさな宝石屋-

コラム

一文字のダイヤの指輪をリフォームする際に知っておきたいこと

2019年6月7日 公開 / 2020年10月28日更新

テーマ:ジュエリーリフォーム事例

コラムカテゴリ:くらし

今日は立て爪の指輪に次いで
ご相談が多い、「一文字タイプ」と言われる指輪のリフォームについて。

ダイヤが5石入った指輪。

昔は婚約指輪として使われていたり、一粒のダイヤ指輪と重ねて使われていたようです。




あ~、これこれ!!と思われた方も多いのではないでしょうか?




この横から見たデザインが特徴的ですね。
唐草模様が入っていて、高く留められたデザイン。。

デザインも古いし、引っ掛かりがあるし・・。
そのようなお声を度々お聞きします。

そのような「一文字タイプ」の指輪。

リフォームすることで普段使いできる愛着のあるジュエリーに生まれ変わらせることが可能です。

まず、最初に一文字タイプの指輪にも大きく分類して2つにわかれます。

1つめは、ラウンドタイプの一文字指輪。





このように丸いシルエットのラウンドと言われるダイヤが5石入ったもの。
(一見、4本の爪でダイヤが留められてるので四角のように見えますが、ダイヤモンドはラウンドです)

そして2つめが、角タイプの一文字指輪




四角いダイヤが5石が入ったものになります。

この2つのタイプの一文字の指輪。
それぞれのリフォームデザイン、アイデアをご案内させていただきます。

1・ラウンドタイプの一文字の指輪のリフォーム


基本的には古い枠に留まったダイヤモンド5石を外して、新たな既成のデザイン枠に
留め代える「セミオーダー」で対応させていただきます。

1. 指輪へのリフォーム

デザインは多岐に渡りますが、人気デザインのベスト3をご紹介いたします。

人気ナンバー1は



こちらのタイプ。一見、元のデザインと変わらないのでは?と思われるかもしれませんが
高さを抑えて作られているので、他の指輪と重ねて使ったりもできる人気モデルです。

ナンバー2は



爪で留まってるデザインはひっかかりが気になる・・。そのような方はこちらの伏せ込みの
タイプが人気です。

ナンバー3は



ちょっと繊細なイメージのこちらのデザイン。
可愛らしさが人気のモデルです。

2・ ペンダントへのリフォーム

デザインの数は限られてきますが、いくつかご紹介いたします。



縦にストレートに並べたデザイン



そしてクロスしたデザイン。



こんな風に今流行りのティファニーのスマイルネックレスのように
ヨコに並べて作ることも可能です。


※ 指輪、ペンダント共にご注意いただきたいのが、
 既成のデザイン枠は5石でトータル「1カラット」「0.5カラット」などと定型のサイズあります。
 それらに該当しない場合はセミオーダーでは作れないので注意が必要です。

3・ フリーモデルでのリフォーム

ダイヤモンドが5つあるので、5つまとめて指輪やペンダントにリフォームするのではなく、
1石づつ分けて考えるジュエリーリフォームです。

よく譲り受けたジュエリーを姉妹で分け合いたい。
そのようなご要望の方にはぴったりのリフォームの方法です。

例えば5石で1カラットの一文字指輪であれば、0.2カラットのダイヤが5石。





3石をスリーストーンのネックレスに。

そして2石をピアスに。

このように考えていただければ可能性はとても広がると思います。

指輪とネックレス、ピアスの3点セット。
とかも素敵ですよね。

上記、色々なパターンを画像と共にご紹介しましたが、
素材はお好きなものをお選びいただけます。

プラチナ、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ピンクゴールド。
皆様のお好みでお選びくださいね。

2・角ダイヤの一文字タイプの指輪のリフォーム


続いてこちらの角ダイヤの一文字タイプの指輪のリフォーム

こちらについては指輪、ペンダント共に既成の枠が圧倒的に少なく、
セミオーダーで作るケースが限られてきます。

1.指輪へのリフォーム

既成のデザイン枠が少ない中で圧倒的に人気を誇るのがこちらのデザイン



ダイヤ5石を伏せ込みタイプで作る指輪です。



イエローゴールドでお作りするとこのような感じ



ピンクゴールドでお作りするとこのような感じ

ぜひ、カラーバリエーションを楽しんでいただければと思います。

※ こちらも角ダイヤ1石のサイズ(タテ、ヨコ)が既成のデザイン枠の規格に
 あえばセミオーダーでお作りできますが、規格に合わない場合は手作りの
 オーダーメイドとなり費用が少し高くなります


2・ペンダントへのリフォーム

こちらについてはほぼ既成のデザイン枠がありません。
一方、このようなアイデアリフォームをご提案させていただきます。

ダイヤモンドの石を外さずに、腕(アーム)の部分を切断して
ペンダントトップにする方法です。



若干、指輪の際のアーチが残りますが、
違和感なくペンダントトップに作ることが可能です。



いかがでしょうか?

3・フリーモデルでのリフォーム

こちらもラウンド石と同様に5石をそれぞれ分けてリフォームすることが
可能です。

ただ前述のように、角ダイヤ1石の既成のデザイン枠も少ないので、
セミオーダーでお作りするのは難しく色々とアイデアを出し合いながらリフォームの
ご提案をさせていただいています。


以上です。

ぜひ、皆さまの一文字ダイヤのリングを普段使いできるようなリフォームの
ご参考になれば幸いです。

ご不明な点、ご質問があれば気軽にお尋ねくださいませ。

この記事を書いたプロ

越野泰明

ジュエリーをよみがえらせる専門家

越野泰明(相談できる「宝石屋さん」-箕面のちいさな宝石屋-)

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