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越野泰明

ジュエリーをよみがえらせる専門家

越野泰明(こしのやすあき) / ジュエリーデザイナー

相談できる「宝石屋さん」-箕面のちいさな宝石屋-

コラム

ジュエリー・宝石の資産性について

2014年9月2日 公開 / 2020年10月28日更新

テーマ:ジュエリーのおはなし

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: ジュエリーコーディネーター

こんにちわ!

相談できる宝石屋 越野 泰明です。


よく巷で聞かれる質問が、

「ジュエリー・宝石に資産価値があるのか?」という問い。





ついて先日、このような業界紙が手元に届いたのですが、

こちらの紙面でも「ジュエリーの資産性」についてかかれてました。

紙面にかかれてたことを要約すると、

「金地金の将来的な価格上昇、ダイヤモンドその他宝石類の価値上昇。
それらによって宝飾品の資産価値が今、注目されている」

そんな内容です。

業界に身を置くものとしては、そういう動きは大歓迎ではありますが、
果たしてそうなのかなと疑問を抱えてしまいます。


根本的な理由の1つとして、

「業者間価格」の話がなされていること。

金地金しかり、ダイヤモンドなどの宝飾品しかり、

エンドユーザー(消費者)の方に商品が届くまでには、必ず小売業者を中心とした
販売者が存在します。

つまりはユーザーさんがご購入された時のモノの価格には、当然販売者の利益が
乗せられている状況なわけです。

一方、ユーザーさんが金・地金、宝飾品を販売する際には、業者間価格、
いや、業者間価格を下回る価格でしか販売できないのが現状です。


となると、金・地金にしても、ジュエリー全般にしても相当な価格上昇が起こらない
限りはユーザーさんへの経済的メリット(価格的メリット)は生じないかと思います。


その価格上昇が起こらないとは100%言い切れません。

でも少なくともジュエリーに関しては、資産価値云々よりも、
その商品そのものの利用価値を中心にして考えられた方がよいかと思います。


もちろん、そのジュエリーがご本人から世代をわたって受け継いでいくことが、
できれば「資産価値」をはるかに超えた「精神的な価値」がそのジュエリーに
生み出されるのではないでしょうか。


あくまでも、この記事は越野個人の見解です。


金融商品と同様で、最終的にはご本人の判断において、
選ばれるものですのでご了承くださいませ。

この記事を書いたプロ

越野泰明

ジュエリーをよみがえらせる専門家

越野泰明(相談できる「宝石屋さん」-箕面のちいさな宝石屋-)

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