<No.2> 国際基準のコーチ資格
<コーチングの現状>
日本のコーチングの現状について、シリーズで投稿しています。
前回の「コーチングの活用も様々」の 2)企業内で上司がコーチングスキルを使って部下対応をする(1) に引き続き今日は
<No.5>
2 企業内で上司がコーチングスキルを使って部下対応をする(2)
~上司は “自分のため” に聞いている
コーチングの主要なスキルには「質問する」、「聴く」、「アクノリッジする」、「フィードバックする」があります。今回は「聴く」を扱います。
人は自分の“想い”や“気持ち”を口に出して、それを受け止めてもらえれば“ホッ”とします。誰かに話をすることで、考えていることや感じていることを整理できますし、自分の思考や感情を自覚できます。誰が聞き手かも重要です。「決して評価や否定はせず、100%共感してもらえなくても理解は示してくれる、受け止めてくれる」と思える人に話を聴いてもらいたいと思います。聴いてもらえることで“心の安定”を得ることが出来ます。
人が他者の話を聞くとき、自分の都合のいいように聞いたり、自分の価値観を通して聞いてしまったりして、相手の本当に言いたいことや感じていることを聴けていないことが意外に多いです。いわゆる「聴いているつもり」になっていることがあります。聞く相手に合わせて意識の向け方を変える必要もあります。
では、上司が部下の話を聴くとき、何にアンテナを立てて聞いているのでしょうか?
「部下の成果」や「成果に向けての取り組み状況」などが殆どです。雑談もするでしょうが、目的が人間関係を良好にして、仕事の話題に入りやすくするためでしょうから、“部下のため”に話を聴くというよりかは、“上司自身のため” に聞いている場合が多いでしょう。
上司が部下にコーチングスキルを使う場合でも、聴くスキルが最も難しいです。
「部下が“心の安定”を得るために評価せずに受け止めて聴く」とか「部下が成長できるように支援することを目的に聴く」とか“部下のため”に聴くことが大切です。そのためには聴き方をブラッシュアップするための「聴くトレーニング」は常に行っていく必要があります。
次回は「アクノリッジする」、「フィードバックする」を扱います。
部下対応で課題をもっているマネジャーの方へ
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