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原島敏郎

元マネジャーの経験を生かしたコーチングの専門家

原島敏郎(はらしまとしろう)

有限会社ソリスナビタス

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コラム

部下との距離を縮めるコツ

2015年5月25日 公開 / 2015年6月5日更新

コラムカテゴリ:ビジネス

 私には苦い経験があります。ある部下に小さなお子さんがいて、あるとき「君のお子さんって、男の子やったよね。」「いいえ、女の子です」「ああ、そうやったね。前に言っていたね。そういえば、そろそろ小学校?」「はい、今年の4月から小学校に上がります。でも、これも前に言っていましたよ」「あ~。そうやったね。ゴメン、ゴメン」。その時、彼は笑いながら答えていましたが、「原島さんは、自分の話は中途半端にしか聞いていない」ということをきっとインプットしていたでしょう。もしこういうことが、仕事上でも起こっていたら、「原島さんは、プライベートだけではなく、仕事の話まで自分の話を聞いてくれていないな」ということになってしまうかもしれません。
 もし、彼からお子さんが女の子でもうすぐ小学生と聞いたときにメモしておいて忘れないようにしていたら、次の会話は「そろそろランドセル買った?」「いや父親が買うといって張り切っているんですよ」などと会話が広がり、さらに距離感が縮まっただろうと思います。聞いたその瞬間は覚えていますがすぐに忘れてしまいます。ましてや部下の人数が多くなると覚えきれません。「これはいけない」と思って、それから部下の情報を知ったらすぐにメモするようにしていました。
 メモをするようになってから、データベースを時々振り返って見るようにしていました。するとある時「あっ!こんなことも聞いていたんだ」ということがありました。仕事上あまり会話を交わさないある部下が学生時代からテニスをやっていて、結婚した相手も最近になってテニスに興味を示して、彼にテニスを教わるようになっていました。その話を聞いたときそれをメモしていました。しかし私はメモしたことすら忘れていましたが、メモを振り返っていて思い出したので、「そういえば、最近奥さんと一緒にテニスしている?」と聞いてみました。すると「ええ、今度の休みにも行きます。少しずつ上達していますよ」とすごく嬉しそうに明るい返事が返ってきました。それからテニスの話を時折するようになりました。そこから彼とは仕事のことも含め色々できるようになりました。ちょっとした会話の積み重ねで部下との距離は縮まっていきます。

この記事を書いたプロ

原島敏郎

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