仕事に行きたくない、会社を辞めたいと思った時の10の対処法
「毎日ミスをして、上司に怒られるんです。もう仕事が怖いです」
「仕事を覚えられない自分が悪いし、上司は厳しいけど、間違ったことは言っていないから、仕方ないんです」
このように仕事のことや、
上司との関係で悩む人も多くいます。
そんな時どうしたらいいのか?
この記事では仕事や上司との関係で悩む人の
心が軽くなる5つの行動をご紹介します。
こんにちは。
公認心理師の大城ケンタです。
よろしくお願いします。
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「仕事の上司が怖い」よくあるお悩み5つ
1、仕事がわからない
入社して数か月~数年。
仕事が難しかったり、複雑すぎて、
仕事が覚えられないことはよくあります。
メモを取って見返したり、
教えてもらったことを実際にやっても、
なかなかうまくできない。
- 状況判断ができない
- 何したらいいのかわからない
- 仕事が覚えられない
- 段取りが分からなくて動けない
仕事がわからいから困る。
これがよくあるお悩みです。
2、上司に質問できない
仕事がわからなくて、上司に質問しても
「自分で考えろ」
「見たらわかるだろ」
「いい加減覚えろ」
というような返事しか
返ってこないケースがあります。
- そっけない上司
- 大声で怒鳴りつける上司
- ネチネチ文句を言う上司
いろんな上司がいると思います。
しかし、こんなことが続くと、
困ったことがあっても、
上司が怖くて質問できなくなるのは
無理もありません。
上司が怖くて質問できなくて困る。
これもよくあるお悩みです。
3、毎日ミスをする
仕事の範囲が広すぎたり、
覚えることが多すぎる、
毎日新しい事の連続。
仕事がわからないし、
やり方や段取りを上司に聞いても
まともに教えてくれない。
そんな状況なら、
当然失敗が続きます。
失敗して周囲に迷惑を
掛けることもあるでしょう。
仕事ができない自分を責めてしまう人も
少なくありません。
4、上司に怒られる
仕事でミスをするから上司に怒られる。
その口調が相当厳しい場合があります。
「お前、何回同じことを言わすの!」
「昨日も言っただろ!」
「何でそんなことしてるの!?」
「役に立たないな!」
上司に怒られた時には
頭が真っ白になって、何も言い返せない。
上司の言葉が胸に刺さって、
その言葉を引きずってしまう。
明日も怒られるんじゃないかと
萎縮してビクビクして過ごしてしまう。
仕事にやりがいを感じるどころか、
失敗して上司から怒られないように
仕事を頑張るというようになります。
5、職場で孤立する
自分がミスをすることで
周囲に迷惑をかけて嫌われたり、
職場の雰囲気が悪くなることがあります。
自分だけ職場で孤立し、
一人浮いてしまうことがあるかもしれません。
周囲からどう思われているか、
陰口を言われてるんじゃないか、
そんなことが気になる人もいます。
職場で肩身の狭い思いをして
過ごさなければいけないことは
大変辛いことでしょう。
仕事の上司が怖い時の5つのアプローチ方法
ここからは、仕事の上司が怖い時の
対処法を5つご紹介します。
これは現状をゲームに例えると、
わかりやすいかもしれません。
ドラクエ、ファイナルファンタジー、ポケモンなど、
いわゆるRPG(ロールプレイングゲーム)を
イメージしてください。
念の為、ゲームをしない人の為に説明します。
ロールプレイングゲーム(role-playing game, 略称:RPG)とは、参加者が各自に割り当てられたキャラクターを操作し、一般にはお互いに協力しあい、架空の状況下にて与えられる試練(冒険、難題、探索、戦闘など)を乗り越えて目的の達成を目指すゲームである[1]。(wikipediaより引用)
僕なりの言葉で簡単に言うと、主人公が目の前の敵を倒し、レベルアップしながら、困難を乗り越えていくゲームです。(ザックリした表現ですみません…^^;)
では、現実の話を織り交ぜながら説明します。
新人が上司に怒られるというのは、RPGで言うと、レベル1の主人公(あなた)が、いきなりレベル30の最終ボス(上司)と戦うようなものです。
あなたはどう頑張っても、
上司には勝てません。
上司よりも仕事はできません。
知識も経験も上司のほうが上です。
仕事ができないあなたは、
上司から怒られるしかない状況です。
さあ、どうする?
先ほどのRPGゲームを参考に
5つの選択肢をご紹介します。
①攻撃力を上げる
②防御力を上げる
③仲間の力を借りる
④回復のアイテムを使う
⑤別のゲームをする
仕事を覚えて、上司との関わり方を変える(①攻撃力を上げる)
攻撃力を上げるというのは、上司を攻撃するという意味ではなく、仕事や上司に対して能動的に関わっていくことで問題解決していこうとする試みです。
とにかく仕事を覚えて、怒られないようにする。上司との関わり方を変える。
では詳しく見ていきましょう。
【仕事を覚える】
積極的に仕事や上司と関わることで、
現状の辛い状況を抜け出す試みとして、
やはり第一に仕事を覚えることです。
仕事を覚えることが苦手な人は、
できるだけ振り返りの時間を
設けることが役立ちます。
忙しい一日の中で、沢山の仕事を抱えると、
訳が分からないまま終わってしまって、
また次の日が来ます。
特に立ち仕事や体力仕事で、
仕事が終わったらヘトヘトに疲れ果てている場合、
家に帰ったらぐったりしてしまうかもしれません。
仕事をある程度、覚えるまでは
非常にしんどいかもしれませんが、
今日何をしたかを振り返り、
仕事を覚える努力をすることが役立ちます。
【上司との関わり方を変える】
上司にわからないことを聞いても
「自分で考えろ」
「見たらわかるだろ」
「いい加減覚えて」
このように厳しい言葉が返ってくると、
上司に質問するのが怖くなります。
そうなると、何かわからないことが
あっても質問できず、動けなくなり、
思い悩むことになります。
上司とは仕事の話しかしない人も多いです。
しかし、上司も人間です。
そこで休憩中やちょっとした隙間時間に
上司とプライベートな話をしてみましょう。
「休日はどんな風に過ごされているのですか?」
「いつも仕事でお忙しいと思いますが、休日はゆっくり過ごせてますか?」
「ストレス解消法とか趣味とかありますか?」
「日常の中での楽しみって何ですか?」
「どこか行きたいところとかありますか?」
こういった感じで、
上司のプライベートなことを
質問してみましょう。
自分に興味を持ってくれる人には
優しくしようとするのが人間です。
プライベートな話をすることで
上司が優しくなることがあるので、
一度試してみてください。
自分を責めない考え方(②防御力を上げる)
防御力を上げるというのは、「上司の言葉の受け止め方」を変えることで、精神的なダメージを減らすことを意味します。
必要以上に傷ついている心を
できるだけ最小限にとどめる為に、
「受け止め方」を変えることが役立ちます。
【責任の所在を明確にする】
・あなたが仕事でミスをする
・上司が怒る
これって誰の問題ですか?
誰が悪いのですか?
10:0であなたが悪いのですか?
5:5であなたも悪いが、
上司にも問題がある場合もあるでしょう。
自分だけが悪いと思いがちですが、
膨大な仕事量を短期間で覚えることを
課せられること自体が問題であるとも言えます。
上司の指導力不足や
会社の教育システムが不十分かもしない。
このように、100%自分だけが
悪い訳ではないということです。
【上司に怒られた時の心の持ち方】
仕事でミスをしたあなたに対して上司が怒る。
一見すると正当な感じがしますが、
これって変じゃないですか?
よく考えてみてください。
皆の前で、怒鳴り散らす上司もいれば、
冷静に指導してくれる上司もいるはずです。
ということは、上司が怒るのは、
あなたが仕事でミスをしたからではありません。
上司が怒るのは上司の性格であったり、
上司の個人的な憂さ晴らしを含んでいるのです。
もっとはっきり言います。
上司が怒るのは上司の個人的な問題であり、
上司の指導の仕方が問題なのです。
あなたが「100%自分が悪い」と
自分を責めないようにしましょう。
第三者に頼る(③仲間の力を借りる)
仲間の力を借りるというのは、同僚や人事、上司のさらに上席など、第三者の力を借りることで、苦しい現状を乗り越えることを意味します。
直属の上司や、教育担当の先輩と
ずっと一対一で関わっていると、
非常にしんどくなります。
いじめやパワハラは
狭い世界で起こるものです。
あなたは上司と一対一の状況から、
誰かに助けを求めることが必要です。
人事や上司のさらに上の役職の人に、
現状を相談してみましょう。
「レベル30の上司」に勝つには
「レベル50の社長」を連れてくるイメージです。
社長に相談できなかったら、
先輩でも後輩でもいい。
「この人なら相談に乗ってくれるだろう」
という人に助けを求めましょう。
「もう限界です!」ということを、
誰でもいいのでとにかく意思表示することが
大事になります。
それだけでも状況は
動いていくことでしょう。
リフレッシュする(④回復アイテムを使う)
回復アイテムを使うというのは、息抜きやリフレッシュするバリエーションを増やし、心の負担を軽くすることと言えます。
こんな時、どんな活動をすれば
自分の心が少しでも軽くなるのかを把握しましょう。
・友人に愚痴を聞いてもらう
・お酒を飲んで気を紛らわす
・とにかく寝る
・カラオケでストレス発散する
・公園でのんびりする
・趣味や習い事を始める
・アロマを楽しむ
・アイドルのDVDを観る
・カウンセリングを受ける
・マッサージを受ける
・買い物をする
あなただけのストレス発散方法があるはずです。
仕事で常にビクビク緊張して、
さらに長時間労働で体力も使う仕事だと、
帰宅してから疲れて寝るだけに
なってしまいがちです。
それは仕方がないのですが、
休みの日まで一日中、家で寝ているだけだと、
疲労が溜まる一方です。
意識的にリフレッシュできる活動を
取り入れてみてください。
転職する(⑤別のゲームをする)
別のゲームをするというのは、転職することを意味します。
毎日上司が怖くて、
常に緊張状態で仕事をしていて、
心も身体もボロボロ。
そんな状態が続くとどうなるでしょうか?
最終的に、主人公の体力が無くなって
ゲームオーバー。強制終了です。
それがうつ病と言っていいでしょう。
今はまだ体力があるけど、
どんどん減ってる状態と思っていい。
まだ体力や気力があるうちに、
別の仕事に移るのも十分に考えたほうがいいです。
体力がゼロになって、うつ病になったら、
社会復帰までそれなりに時間がかかります。
現状どうしようもないなら、
思い切って転職するのも一つです。
転職したことで人間関係が変わり、
ストレスなく仕事ができる人も沢山います。
仕事で幸せを感じる為の4条件
1、自分の特性に合った仕事をする
仕事で幸せを感じる為に、
自分の特性に合った仕事をしていて、
仕事に関する知識やスキルを
持ち合わせていることが大事になります。
多くの人が自分の特性に
合わない仕事をしています。
・営業が苦手なのに営業をしている。
・リーダーシップを取るのが苦手なのに、リーダーシップを取る仕事や立場にいる。
・マルチタスク作業が苦手なのに、そのような仕事をしている。
・接客業が好きなのに、事務職をしている。
こういう人が結構多いです。
自分が苦手な仕事をしていないか、
もう一度振り返ってみてください。
2、仲間を信頼して協力できる
仕事のストレスで圧倒的に多いのが、
職場の人間関係です。
仕事でミスをして、職場で孤立して、
居づらくなるのはとても辛いものです。
逆に言うと、人間関係が円滑で、
仲間を信頼して協力することができれば、
仕事がとても楽しくなります。
仲間を信頼するというのは、
仲間とのつながりを感じることです。
私たちは人とのつながりを感じて、
安心したい、喜びを分かち合いたい
という欲求を持っているのです。
従って、いかに職場の人間関係を
良好なものにできるかが大事になります。
3、言いたいことが言える
仕事におけるストレスの最大の原因は、
言いたいことが言えずに我慢することです。
上司や同僚、お客様、取引先など、
仕事上の様々な人間関係において、
相手を恐れずに自分の意見が言えるかどうか。
これができれば、
仕事におけるストレスは
非常に少なくなります。
言いたいことが言える=自分らしくいれる
自分らしくいるというのは、
私たちが求めている根本的な幸せです。
4、貢献感を感じる
仕事において幸せを感じる
要素の一つとして「貢献感」があります。
自分の取り組んでいる仕事が
人の役に立っていると感じられるかどうか。
人の役に立つことで、
自分の存在価値を感じられるものです。
又、自分の意見が仕事に反映されると、
さらにやりがいが感じられるものです。
誰かに直接感謝の言葉をもらうこともあれば、
そうじゃないこともあると思います。
いずれにしても、
どれだけ自分が貢献しているかを
感じられるかがポイントになります。
キャリアと幸せは別
仕事と幸せに関して、
勘違いしている人がいるかもしれません。
・安定した収入が得られるから幸せ
・仕事で出世するから幸せ
・同じ会社に長く勤めているから幸せ
こういうのは全て妄想です。
公務員や大企業に就職しても、
うつ病になる人もいます。
出世して責任を負ったり、
部下をまとめるのに苦労する人もいます。
先述した「仕事で幸せを感じる為の4条件」
をもう一度読んでください。
仕事で幸せを感じる為には、以下4つが大事。
- 自分の特性に合った仕事をする
- 信頼できる仲間がいる
- 言いたいことが言える
- 貢献感を感じる
これが本当の幸せです。
一方で、昔からの価値観として
以下のようなものがあります。
- 安定した公務員になりなさい
- 大企業に就職しなさい
- 長く勤めなさい
- 出世しなさい
こういう刷り込みによって、
今の職場で我慢したり、
転職せずに今の職場に
居続けているかもしれません。
せっかく就職した大手の会社。
辞めるのはもったいないから
我慢して続けよう。
そう考えると、
いつまでたっても、
幸せにはなれないのです。
自分の特性に合った仕事をして、
自分らしく振る舞うこと。
そこに本当の幸せがあります。
だからこそ、仕事選びが大切なのです。
まとめ
上司が怖くて、仕事が辛い時、
この記事で紹介した以下の5つの
どこかをポイントを絞って行動してみて下さい。
- 攻撃力を上げる
- 防御力を上げる
- 仲間の力を借りる
- 回復アイテムを使う
- 別のゲームをする
・人によっては、仕事上のわからないことを、淡々と冷静に上司に質問することかもしれない。
・振り返りの時間を作って、仕事を覚えることかもしれない。
・「私は悪くないんだ」と自分に言い聞かせることかもしれない。
・誰かに頼ることかもしれない。
・リフレッシュすることかもしれない。
・転職して自分に合った仕事をすることかもしれない。
優先順位の高いものはどれか、
あるいは、実行可能なものはどれか、
という視点で、最優先に取り組むことを
実践していくことになるでしょう。
何をすべきかは、
あなたの心が気づいているはずです。
その心の声を大切にすれば、
必ず幸せへ向かって
進むことができるでしょう。
本当の幸せの為に、
あなたが一歩踏み出せることを
心より願っています。
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