ゴルフマナーの基本② ボールマークの直し方
有馬カンツリー倶楽部(兵庫県三田市)では、毎月第3土曜日曜に「first tee(ファースト・ティ)」という子どもゴルフスクールをおこなっている。新型コロナによるパンデミック下の2020年、2021年も、感染防止対策を万全にすることで開催を続けてきた。
ファースト・ティ プログラムとは
米フロリダ州に本部を置く「first tee(ファースト・ティ)」は、1997年にプログラムを開始して以来、アメリカをはじめニュージーランド、カナダのゴルフ場や学校、軍施設で展開し、全世界で200以上の支部、1000ヵ所以上の施設で、累計1500万人以上の子どもたちが参加しているゴルフレッスンプログラム。
first tee → https://firsttee.org/
特定非営利活動法人ファースト・ティ・ジャパン → https://www.firstteejapan.org/
このレッスンの目的は人間性を育むことであり、技術的指導は最優先事項ではない。
ゴルフを通じて子どもたちの健全な人間形成を図り、「ライフスキル」(生きていく上で必要な能力)の学習を目的とした教育プログラムとなっている。
定義するライフスキルは「ナインコアバリュー(9つの重要な価値観)」と呼ばれ、「正直」「誠実」「スポーツマンシップ」「尊敬」「自信」「責任」「忍耐」「礼儀」「判断」から構成。ゴルフの練習やプレーにおける様々なシーンの中で、気づかせ、学ばせるのが特徴である。
だから、競技志向のジュニアゴルフスクールとは一線を画している。
ファースト・ティ 有馬CC教室のプログラム内容
有馬カンツリー倶楽部でのプログラムは午後2時30分から120分。
主にゴルフ場のドライビングレンジをホームグラウンドとし、内容によっては、後半の約60分程度にゴルフコースの空いたホールを利用してレッスンをおこなう。
土曜や日曜など繁忙日であっても、午後3時頃にはすべてのお客様のスタートが終了する。そうすると、その時間からアウトコース1番ホールやインコース10番ホールなど空いたホールを利用してゴルフラウンドの体験レッスンが行えるというわけである。
ファースト・ティではプラスチック製のスナッグゴルフの用具やジュニア用ゴルフクラブを使うが、道具はゴルフ場ですべて用意している。
当日のプログラムは担当コーチが決める。一番大切なのがテーマである。前述のナインコアバリューから一つをテーマとして選び、そのテーマに合わせてプログラム内容を決めている。
テーマによってプログラムの詳細は変わるが、大まかな流れは変わらないので以下に紹介する。
①アイスブレイク
最初は「アイスブレイク」という挨拶からはじまります。
「アイスブレイク」とは氷を解かす意味で、初対面の人同士が出会う時、緊張をほぐすために行う手法。毎回、数人の子どもたちが初めて参加する。いきなり輪の中に入るのは子どもにとってもとても難しいこと。そこで雰囲気を和ませ、コミュニケーションが取りやすい環境をつくるために行う。コロナウイルス蔓延前は名前を言いながら握手を交わすようにしていた。
雰囲気が和んだら、今日のテーマについて参加者みんなで話し合います。テーマを理解し意識を高めてからレッスンをスタートすることがファースト・ティの一番の特徴です。その際に安全やレッスンのルールについても子どもたちに伝えていきます。
②ウォーミングアップ
まずはウォーミングアップからスタート。ここでは様々な遊びを用意している。
ドッジボールを使う「キャッチボール」や「長縄跳び」、夏は「水風船投げ」、さらに斜面を利用してダンボールに乗った「芝滑り」や「竹馬」もする。大人には懐かしい遊びを取り入れている。今時の子どもたちには経験のない新鮮な遊びのため歓喜の声が練習場中に響きわたっている。
③ゴルフレッスン
いよいよゴルフのレッスンだが、ドライビングレンジでは、チップショットとドライビングショットを主に行おこなう。その日の子どもたちのレベルに合わせて、スナッグゴルフの「ランチャー」を使うか、ジュニア用ゴルフクラブを使うか決めている。
チップショットは様々な「的」を用意して得点を競いながら進めるようにしています。時間があるときには練習グリーンに移動してパット練習もおこないます。
④ゴルフラウンド体験
後半のプログラムでは、ドライビングレンジ全体を使って、スナッグゴルフによる模擬ラウンドをおこなったり、1番ホールなどゴルフコースに移動してラウンドプレーをおこなったりしている。
ラウンドは、自分のプレーやスコアが主な目的ではなく、みんなと協力して気を配りながら前に進むことを学ぶ。ナインコアバリューが特に活きるところである。
⑤ラップアップ
最後に「ラップアップ」。会議や打ち合わせなどで話し合った内容を最後にまとめることの意味がある。今日のテーマについてレッスン中にどんなことができて、どんなことができなかったのか、また普段の生活ではそのテーマについて、どんなことが考えられるのかをみんなで話し合う。
ファースト・ティのプログラムではこの時間が最も大切な時間といえる。
有馬教室では、終わった後におやつタイムが付いている。
「おどおど」から「キラキラ」
レッスンプログラムの流れは以上である。このプログラムを開催するたびに思うことは、子どもたちの表情や行動の変化で
ある。
始まるときには「おどおど」した表情で「もじもじ」して、まったく積極的に行動できなかったのに、わずか120分で「キラキラ」した目に変わり、「ワーワー」と積極的にはしゃぐ姿に変わる。毎回必ずと言っても間違いではない。
コーチの力があってこそだが、これこそゴルフが持つ本来の力でありそれを引き出せる力がファースト・ティにはあるといえる。
ゴルフ場で子どもたちが大騒ぎしながら楽しむ光景はまず見られない。
この話をするとき、「会員から大騒ぎする子どもたちに対してクレームはないの?」と必ず聞かれるが、そういうクレームはこれまでにただの一度もない。
反対に多くの会員の皆様から応援の言葉や支援をいただいている。
ファースト・ティ有馬教室のレッスンルール
ファースト・ティ有馬教室のコーチが気を付けるべきレッスンルールを最後に紹介する。
1)プレーヤーから必ず「セーフティゾーン」として約3メートル離れて、自分の順番を待つこと。
2)ゴルフクラブは杖のようにヘッドを手元にする「ケインスタイル」で持つこと。
3)他人のショットには必ず声をかけること。良いショットには「ナイスショット!」、ミスショットには「ドンマイ」。
4)打順を交代するときは必ず「ハイタッチ」すること。※コロナ禍の現在は中止。
5)コーチは絶対に子どもたちを怒らない。
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※インターネットでゴルフ規則の全文がご覧いただけます。
公益財団日本ゴルフ協会(JGA)サイト
http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rulebook/index.html
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