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「ディボット」ってなに?
ティーインググラウンドやフェアウェイで、芝を土からえぐるように大きく削ってショットしたとき、「あ~!ダフった!」と言いながら、そのまま先へ進んでいないだろうか?
ショットしたときに芝をはぎ取ってできた穴や凹みのことを「ディボット跡」という。
「ディボット」とはショットの際にはぎ取ってしまった芝生片のことをさす。
「ディボット跡」と「ディボット」がごちゃまぜになって使われている場合があるので覚えていてほしい。
欧米では「ディボット跡」のことを「ディボットマーク(Divot-mark)」、又は「ディボットホール(Divot-hole)」という。
この自分でつくったディボットの跡を直すことはゴルフ規則1に「コースをしっかり保護することの例として記載されている。
「ディボット跡」をつくることは、プレー上やむを得ないターフ(芝生)の破損だが、「ディボット跡」に「ディボット」を戻したり、目土を入れて平らに直すことを自ら進んでするゴルファーは少なくなっている。
プロゴルフのTV中継では「ディボット跡」を修復しているところまでほとんど映らない。
そのため、ゴルフを始めたばかりの人は「ディボット跡」の修復方法だけでなく、修復することすら知らない人が多いと思う。
「ディボット跡」 放置の弊害
この「ディボット跡」をそのまま放置すると、削ったターフの塊である「ディボット」はゴミになり、フェアウェイやティーインググラウンドを汚すだけでなく、フェアウェイでは、後からくるプレーヤーのボールのランを妨いでしまうかもしれない。
そればかりか、後続プレーヤーのボールがこの「ディボット跡」に入ってしまうこともある。その場合、ルール上の救済はない。この不運なプレーヤーは不愉快な思いをしながらそのまま打つしかないのである。
逆の立場になって考えてみたら、修復すべきだということは明白である。
「ディボット跡」の修復方法
「ディボット跡」の修復は難しいことではない。
「ディボット跡」に目土を少し多めに入れて、足で踏んで平らにならしたら完了である。
目土は山に盛ったままにしないで平らにしてほしい。
山高く盛っていると、そのディボット跡が”小さなバンカー”になり、飛んできたボールが砂に埋もれてしまうかもしれない。必ず平らに均してほしい。
また根と土がついたままの「ディボット(はぎ取られたターフ)」があれば、拾って「ディボット跡」に戻して足で踏んで平らになるようにしてほしい。
ただし、ちぎれてバラバラになった「ディボット」は、「ディボット跡」に戻しても、適度な水分がなければすぐに枯れてしまうので、無理に戻さなくてもいい。せっかく戻しても、枯れてしまえば「ディボット跡」の回復が遅くなるだけである。
目土袋を持って歩こう
「ディボット跡」に目土を入れようと思っても、当然目土を持っていないと修復できない。だから「ディボット跡」を修復するためには目土袋を持っていることが必要不可欠なのである。
普段から目土袋を持つ癖をつけるようにしてほしい。
目土袋はゴルフカートに積んである。また積んでいないゴルフ場でも必ず貸してくれるので声を掛けてほしい。
目土が入っている大きな箱や土管がティーインググラウンドの近くにあるはず。そこで目土袋に土を補給する。コースの途中にも目土箱はある。途中で補給すればいいので袋に目一杯の土をに入れて持ち歩く必要はない。
誰かが直してくれるから放置してもいいということはない!
「ディボット跡」が多く放置されているゴルフ場は、管理の行き届いていないゴルフ場と見られてしまう。そういう見方をされないよう、一日の終わりに人海戦術で目土作業をしているゴルフ場もある。
ゴルファーの後始末を誰かがしていることを忘れないでほしい。
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