話し合いの効能
【前提を変える】
今日は【前提を変える】という事をお話します。
まずは 前提を変えないと、間違いは続きます。
貴女が考えている「話せば分る」という前提をちょっと、横において下さい。
夫の浮気は、他の女性に心を移した事かもしれません。
でも、その「心」の下には下半身の問題もあります。
この問題すら、妻が話せば、夫は改心してくれると思いがちですが
ここは別問題なのです。
この事をまずは知って下さい。
これが前提を変えるという事です。
では、ここで、上半身にある「心という愛」と、
下半身にある「性への貪欲」とは、別物です。
下半身は別人格なのです。
だから、下にある心と書いて「下心」と言うのです。
独身時代に女性の心を得たい時は、愛の告白と言います。
しかし、浮気をする時に得たいのは、実は「愛が得たい」というのではありません。
むしろ、口説くという言葉の方がぴったりきます。
つまり、妻子がいて、他の女性に関心を持つだけでも妻には許しがたく
ましては本当に浮気迄発展しようものなら、妻にとっては黙っていられないのは
よく分かります。
【夫は浮気への善悪は百も承知】
貴女のご主人は、妻以上に、またこの村越以上に、妻が居ながら
浮気をする事が良くないのは百も承知なのです。
でも、あえてそれを知った上で、浮気へと発展するという事は「倫理観」を
超えて、浮気へのアクションを起こしているのです。
だから、妻が夫と浮気の事を巡って話し合いをしようと思っても
それは馬の耳に念仏なのです。
それを分かった上での話し合いなら、それに適した話の進め方もあるでしょう。
しかし、それを分からずに、単に妻の願いを訴えても、夫には響かないのです。
何故なら、妻の嘆きも、世の中の倫理観も、道徳も、全部わかった上で
浮気をするという事の方が至福の喜びなのです。
【肉体の快楽には道徳は効かない】
浮気は肉体の快楽という事も加わって、男性には、女性には理解出来ない
快楽があるのです。
それを、妻が道徳の本を読み聞かせるような話し合いでは効果がないのです。
こんな風に、説明すると
「じゃ、どう言えばいいのっ?」と、やや、お怒りになります。
ここが大事なところです。
妻の貴女が、夫を説教するというモードになっていませんか?
そうなると、ご主人は妻の説教から逃げ出したくなるだけです。
何故なら、全部わかった上で、実行しているのが浮気だからです。
ここを踏まえて考えると、ご主人に「分からせよう」という話の進め方はダメです。
それよりも、フラットな気持ちで、ご主人に聞いてみて下さい。
浮気をしたきっかけ
浮気になって、やめられなくなった理由
この先、浮気をどうしていきたいか?
その上で、家族とはどうしていきたいか?
【聞く事は説教とは違う】
まず、これくらいは聞いてみて下さい。
決して、頭から説教モードで貴女が仕切るのは止めましょう。
まずは、ご主人に話させてやってください。
勿論、全てを正直に言う筈はありませんが、まずは聞いてみましょう。
その上で、貴女の胸の内を話すのはいいのですが、
最初から貴女が、話し合いを仕切ると、説教にしかなりません。
勿論、どれだけソフトに話しても、話し合いという事が夫にはフラットな立ち位置にはならないのです。
何故なら、夫は最初から後ろめたい立ち位置なのですから。
そういう意味で実は話し合いに求める効果はないと、私は考えています。
それでも話し合いをしたいという妻が圧倒的に多いのは仕方ありません。
つまり、話し合いと言う名の下に、妻が自分の気持ちを分かって貰いたいと思っているからです。
しかし、先に書きましたが、妻の気持ちは、夫はとっくに分かっています。
だから後ろめたいのです。
だから、話をしたくないのです。
だのに、話し合いのテーブルに着かされたのです。
そこで、妻が説教モードなのです。
中には、逆に説教モードじゃなく、妻が、自分の苦しい胸の内を話す人もいます。
何度も言いますね。
こんな事を聞かされても、夫は重々承知しているのです。
だから、話し合いというテーブルは、夫にすれば苦痛以外なにものでもありません。
ここを理解した上で、それでも妻が話し合いをしたいなら、どういう事を言えば
効果的かは、自分で台本が書けると思います。
でも、そんな台本書けないわ・・・・・という、そこの妻。
その人に告ぐ!
自分の発言で、夫がどのような答えを返してくるか、くらいは計算しないと・・・・・
何の筋書きもなく話し合いをすると言う事は、相手という向こう側を見ていません。
これを「向こう見ず」と言います。
【向こう見ずの意味】
これは、的を見ずに、相手側に、矢を射るようなものです。
こんな風に、夫に矢を放つ事になると、夫の胸に刺さればいいのですが、
概ね、夫は、逃げる事ばかりを考える事になります。
その話し合いというテーブルから退散する方法。
1、早々に席を立つために、分かったふりをする
2、妻を黙らせる為に、夫の方が怒る
3、浮気事態を無かった事と否定し、妻を騙す
だいたい、この3パターンです。
でも、その本質が分からず何度も、話し合いを持ちかけたら夫の方は
それに反撃というよりかは、話し合いを拒否する為に、離婚や別居を持ち出すようになります。
つまり、話し合いの齎す効果と言うのは、殆ど無いという事です。
夫の浮気の原因に妻としても反省する所はあったかもしれません。
それを、貴女は心から反省し、夫とやり直したいと願っているかもしれません。
でもそれは、夫が浮気を始めるきっかけの予防にはなったかもしれませんが
すでに浮気が始まり、それが定着している時期なら、きっかけへの防止提案は
役に立ちません。
何故なら、貴女の「妻としての反省」は今の夫にはあまり役には立ちません。
なぜなら、浮気が定着する前なら、夫婦だけの問題でしたが、
今は、浮気相手の存在が大きくなり、夫婦だけの問題じゃなくなっているからです。
もう夫の浮気は、定着してしまい、浮気相手とはチームワークが出来上がっているからです。
【問題の主役が変わってしまいました】
つまり、今は夫婦の問題というより、夫と浮気相手との問題になりつつあります。
そこに、妻が涙ながらに心情を訴えたり、逆に妻が怒りモードで説教しても、
それは逆効果になります。
それどころか、あまり話を強要すると、そこから逃げたくなり、本当に夫は
家を出て、別居を望むようになります。
話し合いの結果、お互いに頭を冷やす為に、別居を選びました、という妻もいます。
これは私に言わせると、別居をすれば益々、浮気相手と会いやすくなるし
妻の監視の目も届かなくなります。
でも、話し合いをすると、お互いが冷静になろうという落ち着きどころとなると
中には別居を選ぶ人がいます。
これは、浮気にとっては、パラダイスな状態になります。
と、言う事で話し合いで解決するという「前提」を外して下さい。
その前提を外してから、初めて、自分達夫婦はどうすればいいか、
その方法が見い出せると思います。
では、今日はここまで。
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