愛情のケチ
今日のテーマは夫婦でお金の足並みを揃っていますか?というお話です
以前「お金に拘り過ぎる妻は愛されないお金に拘り過ぎる妻は愛されない」というコラムを書きました。
それも合わせてお読み頂くと嬉しいです。
今日はこのコラムの変形版で、お金が人を変えるという事について書いていきます
【お金を前にすると、人は変わる】
よく相談者が口にされる事に
「夫は人がように」・・・とか。
「昔の夫に戻って欲しい」とか・・・・
今の夫婦の関係が如何にひどい状況でも
「元々、夫は優しいひとだから」と、現状に目をつむる人がいます。
夫の浮気で苦しむ妻にすれば夫が変わってしまったように思うのは無理ない事かもしれません。
今日はちょっと古い昔話、私の体験をお聞きください。
私には子供が保育園の幼少期から、仲良くしていたママ友、A子がいました。
その友人とは、元夫同士が同じ会社に勤務していた事で、家族ぐるみで付き合っていました。
おまけに、偶然同じ団地に住み、子供も同じくらいの年齢で、ママ友というより、生活の時間帯も同じだったので、休みには、どちらかの家で夕飯を食べるという、親しさでした。
当時私はパートで勤めていた会社を紹介し、同じくA子もそこに勤めることになりました。
お互い公私にわたり、親しくしていて、私は親友のように思っていました。
ただ、一人娘の彼女の家庭は、親がとても手厚く家計の援助をしていたので、私の家庭とは、金銭的には生活のレベルは違いました。
そんな中、私の元夫は転職をしたりして、経済的に困窮していき、私は単なるパートタイマーの収入では生活をしていけなくなったので、料理が得意だった私は、一念発起して国民金融公庫という所で開店資金を借りて、飲食店を開業しました。
そんな中、A子の家庭もご主人が仕事を辞め、離婚の危機に陥っていました。
同じ体験をした私はA子を助けてあげたかった事と、多少昼間の飲食店に売り上げが上がっていたので、私は波に乗っていたので、喫茶店以外に,夜の居酒屋を開店して、A子と共に二人三脚で、同志のような気持ちで開店ました。
今にして思うと、波に乗っていたというより、調子に乗っていたと反省しています。
居酒屋の方は、滑り出しもA子に居酒屋の方の買い出しや、仕込み等をA子に任せました。
それからの日々、私は昼間は喫茶店で仕事をし、閉店後保育園に子供達を迎えに行って、子供を連れて夜の居酒屋に行くという生活が暫く続きました。
もう毎日、ヘトヘトでしたが、昼と夜の店を経営はやりがいがありました。
ただ、夜のお店の仕入れをお願いしている事から支払いや帳簿なども担当してもらい、A子が売り上げも管理していました。
私は、A子を信頼していたので、夜はA子、昼の喫茶店は、私という感じで過ごしていた時にそれは起きました。
ある日、昼間に喫茶店に夜の居酒屋の酒屋が来て、3か月間、酒代を支払って貰っていないというのです。
まったく寝耳に水の私は、A子に連絡をして、支払いをするようにと言いました。
それまでも、金銭的な事を全て任せていたので、その中で支払っていると信じていました。
とは言え、売上帳簿を付けるようにA子に言っていたにも関わらず、多忙を理由に一向に、帳簿を見せないし、売り上げも渡さないし、という事で、私も業を煮やし、これまでの売り上げも、支払いの領収書も、全ての提出を求めたら、それ以降、店に来なくなりました。
それで話し合いの場を持ち、そこで、A子の言った言葉が、信じられないものでした。
「穴埋めは昼間の喫茶店の売り上げからすればいいだろう」という事で開き直りました。私は怒りよりも意味が分かりませんでした。
私が仲良くしていたA子ですから、そんな馬鹿じゃないと思っていたし、実際に彼女は私よりは、頭もよく、尊敬する部分が沢山あったのです。
だからこの発言は、許せないというよりかは、何を言っていいるか、口がポカーンと開きました。今にして思えば、A子は働き者じゃなく、パチンコもする遊びが好きでした。
身に着ける物も贅沢で、生活が困窮していても、ブランド物を買っていましたが、元々、身の丈に合わない物を親から買って貰っていたようで、お金を使うのは大好きなようだったと後から気づきました。その結果、店の売上に手を付けたという事でした…要は横領です。
その後、A子の事を知る人に取材?をしたところ、居酒屋を任せた途端に、昼間からゴルフにハマりだしたようで、昼間のパートは辞めて毎日ゴルフの打ちっぱなしや、コースにも行っていたそうです。
要はA子は私が知らなかっただけで根っからの遊び好きでギャンブル好きだったのです。
それでも、その話し合いの時には、これまでの支払いをして、謝罪するなら私は許すつもりでいましたが、お金を返す気もないという理由に、「お金は使ってしまった」という事で、現在もお金の困っているとの事でした。
いや、むしろ、返す気はぜんぜんないと言いました。
A子は当然反省するだろうと私は考えていたし、時間を掛けても返済するのは当然だと思っていたのに、返す気がないという答えは私には、想像外で信じられませんでした。
しかし、A子にその意思がないとはっきりわかったのは、A子が言い放った下記の言葉です。
「私(村越)が経営している昼間の喫茶店があり、それがある程度の売り上げを上げているので、それで補填したらいいだろう」という理屈でした。もう全く理解が出来ませんでしたが、これが言い逃れか、本当にそう思っているのか、私には判断出来ませんでしたが、あぜんとしたことは忘れられません。
それどころか、当時A子には、新しく彼氏がいて、その人を話合いの席に連れて来て、私を威嚇しました。
もう常識も考え方も、何もかも違うし、何よりも謝る気持ちが一切ないと分かり、私はそれ以来A子とは縁を切りました。
今なら、裁判とか警察に横領として届を出すとかは、考えられますが、当時の私は何もかもの力を失ってしまったという気持ちでしたし、被害の金額よりも、信じていた親友に嘘をつかれ裏切られていたというショックから立ち上がれませんでした。
でも、A子という人物の事を、全く知らなかったというのが、そもそもの私の誤りです
しかし、それまでにA子が私に見せていた姿は全く偽りかというと、見えていなかっただけかもしれません。しかし、私と付き合っている時は、そう言うA子の面が表面化する機会もなかったので、私は知る由もないのです。
そのA子を変えてしまったのは、手元に毎日、現金が入るという生活が、そこに加わったのです。それがA子を変えてしまったと思いたかったのです。
しかし、同じ境遇に立っても、店のお金は店のお金という分別が出来るかどうかが、その人の人間性です。
【お金は人格を表す】
これは、今の年齢になって分かる事ですが、環境が人を変えるという事はあるという事です。
そして、同じ環境であっても、その人の人間性によって、歩むべき道が違うという事です。
私の所の売上ですから、大した金額じゃないのですが、それでも、遊びが好きな人が、自由になるお金が目の前にある生活というのは、誘惑に負けるという事は起きるのです。
A子は、本来勤勉じゃなく、ギャンブルが好きだけれど、自由になるお金がない間は、我慢をしていたのだと思います。
だから、居酒屋を任されて日銭が入るようになった途端、ゴルフの打ちっぱなしやパチンコなどの誘惑に負けるのは、当然のようになったのもA子の人間性で、A子の欠落している点は、それが人のお金だという常識ですが、それを理性と呼ぶのです。
【理性を失うギャンブル】
先ほども書きましたが、お金が人を変えるという事です。
普段は無かったお金でも、手を付けると、どんどん緩んでいったという事です。
要は、お腹を空かせた人の前に、パンを置くと、食べたくなるものです。
お腹がいっぱいの時には、手を出さなかったパンも、いつでも手を出せる所に置いてあれば
人は、お腹が空けば、食べてしまうのです。
【ギャンブルのお金は素通りする】
今回の、大谷翔平君の口座に手を付けた水原一平さんは恐らく人間的には、悪い人ではないのでしょう。実際、そんな人にも見えませんでしたしね。
でも、今日のタイトルは「お金は人を変える」ですが、実際、一平さんはお金が欲しくて、ギャンブルをしたというより、一度もギャンブルで大金を儲けた体験がないという事なら、お金の魅力に取りつかれてハマって行ったというより、膨らんだ借金返済の為に、ひたすらギャンブルにつぎ込んだという事ですから、お金で贅沢を求めたという事とはちょっと違います。
何かをきっかけに、ギャンブルに手を出したら、滑り落ちる様に、人生を転がり落ちたのでしょう。
一平さんは「一度も勝った事が無かった」とするギャンブルは、縛才がないというよりかは、それがギャンブルの特徴であり、依存性です。
或いはディーラーに目を付けられてのカモにされていたのかもしれないと考える事も出来ますが、このギャンブルにハマった段階から、翔平君の口座を動かせる立場にあれば、理性が緩くなる以上に、善悪の判断が付かなくなったのだと思います。
確かに、ギャンブルをしたのは一平さん本人ですから、一平さんの自己責任です。
しかし今回問われているのは、口座のお金に手を付けるのは横領ですから、それは罪になります。
こんな風に考えると私は、A子を信頼していたし、まさかA子が店の売上に手を付けるとは思いもしなかった事ですが、その「まさか」は私の常識であり、いざとなればその常識は私とA子は違っていたという事です。
しかし、人間は誘惑に弱い生き物だという事ですね。
【人は誘惑に弱い生き物】
今日のまとめとして、私はやはりギャンブルは人を狂わすと思っています。
勿論、お小遣いの範囲でするパチンコとかを小さな遊びという人はいますが根っこは同じです。最初は、小さい金額で始まりますが、それが止められなくなり膨らむのがギャンブルです。
私の所に来る相談者である夫婦も、このギャンブルで家庭が破綻した例も多く見て来ました。
ギャンブル好きな人が、裕福な暮しをしている例はあまり聞きません。
大阪万博も、IRの開催を目指し、進められていますが、ギャンブル依存症専門のカウンセラーも同時に増やしていくそうです。対策も込みのIRです。常駐もさせるそうです。
カウンセラーを必要とする危険性がある遊びって、そんなにまでして私は必要ないと思います。
関西経済の為とは言え、私にはそれがギャンブルなら、賛成できません。
ギャンブルありき、で考えるのが間違いだと思います。
無ければ、別の方法がないかと考えるべきで、経済効果は、別の話です。
破滅的に、一旦、病人を輩出してから、医者が常駐しています、と言うウリもおかしいと思う。
お金を前にすると、その人の人間性が現れるというよりか、あまりに大金過ぎると人を変えてしまします。
その上で、どんどん借金が増えたりするのがギャンブルですから、何も良い事なんてないように思う私は頑固者です。
私とA子の関係性。
本来はなかった関係性も生み出してしまうほどお金は人を変えてしまう。
今日はお金に対する価値観が違い過ぎると、夫婦はうまくいかなくなると
冒頭でも書きました。
変な言い方ですが、夫婦、お互いにパチンコが趣味で
仲良くお小遣いの範囲くらいでパチンコに興じるのは自由です。
何なら、貯金もしない程、のめり込んでも、それが夫婦揃っての
スタイルなら、それも自由です。
でも、そんなに二人が仲良くできるものが、ギャンブルじゃなく、
もっと、高めあえる趣味が見つかれば、生活は向上します。
互いを信じあい、高めあう夫婦の暮らしは、絆を深められます。
【夫を信じられないのは苦しい】
浮気は裏切りです。
誰からも裏切られるのは辛くて苦しい。
特に信じていた夫に裏切られるのは、身を切られる思い。
みんな、頑張って・・・・・・心の底から、そう願います。
でも耐えるだけじゃなく、少し心の傷が癒えたなら、解決の道を目指して下さい
翔平さんだって、耐えて、進みだしました。
そろそろ、桜の開花宣言が聞こえてくる季節です
前に向って歩み出して下さい。
では今日はここまで。
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