夫婦は話し合ってはいけませんVol,5
今年を振り返り、私が本当にしたかった事は何かな、と考えてみました。
それは今年に限らず、ずーっと燃え続けるマグマのようなものを感じています。
世の中に多くいる夫婦カウンセラー。
それらの人たちは、夫婦関係の立て直しをする事によって、夫の浮気が弱小化する。
或いは、夫婦の関係が向上すると、浮気なんて気にならなくなるという事を唱えるカウンセラーが多い中、私はまずは諸悪の根源、やはり浮気を止めさせないといけないでしょう、という説をとっています。
しかし、そこは大前提ではありますが、私が本当に取り組みたかった事は、それなのか、と自問自答してみました。
多くの相談者が心配する事、それは今現在の夫の浮気相手を排除しても、また別の人と浮気をするのではないかという不安を言われます。
そうなんですよね。その通りです。
A子さんを排除してもB子さんがまた新たに、登場したらどうしようという事です。
昔は男性の浮気は、病気の様なものだから放っておけばいいと言いました。
でも本当の病気なら、それを繰り返すと一番しんどいのは、病気に罹った本人です。
だから、病気にならないように健康に気を付けるようになります。
【本当に健康を願うのは自分です】
つまり、本当の病気なら、二度と病気になりたくないと願うので運動をしたㇼ食べ物に気を配ったりします。でもね、私が、これまで唱えて来たのは、浮気問題に蓋をせず、しっかり対処しましょうと言う事です。
浮気問題は夫婦の会話を多くしたり、明るく振舞ったところで、それは間接的です。
そのように、外堀を埋めるような、あやふやな事ではなく、一度、直接的にちゃんと対処しておけば、ご主人も妻の貴女を舐める気持ちにブレーキが掛かり、同じことを繰り返しにくくなります。
また同じことが起きるかどうかを不安に思う時間があれば、それの可能性を潰しておく方が、解決に近づくのです。成功体験は妻を強くします。
しかしその強さとは、マウントを取るという強さではなく、夫が何をしても妻にはバレないだろうという妻を舐めなくなるので、それが抑止力になります。
夫が同じことを繰り返すのではと、ただ不安におののいていた時の相談者とは同じではないのです
少なくとも、自身の手で一つ乗り越えたという自信に繋がり、次に起きる事を、ただ指をくわえてみるだけという事にはなりません。
それがご主人も、もう、妻を簡単に騙せないという事を学習するのです。
そして前回と同じ浮気が繰り返されるのでは?という不安を払拭できます。ただ、防止策のアクションを起こす事に恐怖を覚え取り組む事で、絶対に同じことが起きないという保証があれば、対策に取り組みたいという風に考える方がいますが、それは実は本当は何もしたくないという事なのです。
【願う事だけでは、雨ごいと同じ】
でも、何でも問題は、願ったり、祈ったりでは解決しません。
まずは今の目の前の問題を片付けるという実績が必要です。
何も実績を積まずして、保証があれば取り組むというのは、実は何もアクションをしない事なのです。
と、いう事で、大事な事は、まずは目の前の問題を片付ける。
問題解決はそこに尽きます。
私の仕事は、そこのアドバイスをするのですが、本筋はそこではないのです。
何故、夫が浮気に走ったのか?
実はそこはあまり重要ではありません。
私が本当に言いたい事は、夫の浮気を発見してからが、夫婦の関係性を浮き彫りにすると考えています。
そして、その浮気を止めて欲しいという妻の気持ちの伝え方が、その夫婦の形を如実に表す物になります。
私が日頃から、浮気問題は話し合いはしないでほしいと書いているのは、それらのことの訴え方が、本当に上手じゃない方が多いからです。
夫に裏切られた妻が願う事は、夫が浮気を止めてくれる事です。
その為に、夫に対してもアクションを起こすのですが、同じことをしても納まる夫婦と、そうでない夫婦の違いはどこにあると思いますか?
みんな願いは同じなのに、妻のタイプによって、それを防止させるどころか火に油を注ぎ、夫婦の関係が破綻するケースも少なくありません。
それは、夫の浮気の理由は、だいたい似たような事なのに比べ、妻のタイプは千差万別です。
特に私が感じて来たのは、浮気で夫婦の関係が破綻するのではなく、浮気の後の話し合いで夫婦の最後が決る事を知っています。
夫側も浮気は決して褒められた事じゃないとは分かっているのです。
そしてこのままでいいとは、思っていません。
でも、そこを夫に声に出して謝らせたくて、ガンガン責め立てられる内に、夫側も、今後の穏やかな夫婦の暮らしをイメージできなくなるのです。
それは一生、頭が上がらなくなると言うか、多分一生、嫌味を言われ続けるのだろうな、と思ってしまう事で、離婚をした方が、いっそのこと楽じゃないかと思わせてしまうという事です。
それが、夫側には修復不可能と感じさせてしまう原因です。
当方に相談を寄せて頂く時の質問は浮気相手の排除方法です。
しかし、大事なのはそうしたノウハウではなく、その時の姿勢です。
そこに気付いた方が、今後同じような浮気問題が防げると感じています、
何か問題が起きた時に、相手を責める・・・・それだけでは根本解決になりません。
悪い問題が起きた時にこそ、夫婦の真価を問われます。
【マウントという力業は逆効果】
夫に謝罪を求める為に、妻がマウントをとっても、それは一時的な事で、気持ちは冷えます。
それが、再び次の浮気の呼び水になる事もあるのです
なので、浮気問題の片づけは、ノウハウではなく、ハウツーではなく、
腕ずくで謝らせる事でもありません。
もし、謝罪をしないなら、気が収まらないなら、それこそが、対立姿勢の夫婦になります。
そこに気付かれた方が、真の夫婦修復が叶うと思います。
私が、本当に取り組みたいという事はこの事であると、改めて思います。
本日で、今年の業務は終わります。
皆様、来年は暖かない年になるよう願っています。
どうぞ、善いお年を