愛情のケチ
浮気相手と直談判?と焦る必要ない
今日は、それに気づいた妻の話です。
これまでの過去の相談を、見返してみると、
夫の浮気に関しては、殆どの方が、
「何とかしなくっちゃ」と、考えています。
でも、実際は何も出来ないまま、時間が過ぎたと、
報告を受けます。
最初、お電話を頂く時には、自分の夫と対峙する方法を
お尋ねになります。
でも、問題を整理していくと、その前に、積み残しになっている部分に
気づき、果たして、夫と向き合う事が、問題解決だろうか、という所に
気付かれます。
【問題は心の距離?】
最初、相談を寄せられる前には、夫の浮気は、夫婦の心のズレのように
考えていて、夫からも、妻としての短所を指摘され、相談者は
自分の至らなかった部分を責めたりしても、結局はあまり
変わりはないという事に気付かれ、もっと、夫との距離を詰めるのを
どうしたら、いいの?とノウハウを求めて 私に問われます。
でも、本質はそこじゃないと、気づかれたりすると、
これまでの、自分の努力が虚しく感じ、力が抜けてしまうのです。
その結果、どうなるかというと、何もしないいう選択をする方も
少なくありません。
こんな風に書くと、まるで努力をする事を断念したという風に
聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
バタバタ何かをすると言う事が違うんじゃないかな、と
気が付くという事です。
また、そうして冷静になると、これまでの自分は、無理をしていたな、と
いうのが本当の姿です。
夫に向き合う自分というのが無理をしていると気付くのです。
その意味は、恐らく、これまでも夫の我がままに合わせてきた自分に気付く方もいるし、
中には、夫のモラハラの本質に気付く人もいます。
【本質に気付く】
そうなると、そういう夫に向き合ったり、妻から歩み寄るのは
違うんじゃないかと、目が覚めるような気持ちに見舞われます。
そう、開眼するのです。
そこで、諸々の問題をややこしくしていた、外側の皮を剥いでいくと
中から出て来たのは、意外と美しい物じゃなかったという事です。
変な例えですが、バナナって、少々、黒く変質しているくらいが美味いって言いますよね
そんなバナナがあって、皮をむいたら、
中から、出て来たのは皮よりももっとどす黒く、ぐにゃぐにゃの実だったという事です。
皮さえ向いたら、中身はキレイだと思っても、案外、外の皮は、中身を胡麻化すカモフラージュだったという話です。
人間をこんな腐ったバナナに例えるのは失礼ですが
ここで、考えてほしいのは、夫が腐っているという話ではなく
妻が、多少、表面は黒くなっていても、中身は綺麗な
果実だと思いたかった、という事です。
つまり、妻が、夫を勝手に綺麗に加工してしまっているのです。
と、言う事で、それらに気付いた妻が取るべき行動は
「何もしない」という事です。
これは、目をつむるとか、放置するとかではなく、妻の努力で
何とかなるとかではない、と本質の部分に気付くという事です。
よく過去と人は変えられないといいますが、ここで、夫を変えるという事も中々難しいものです。
でもだからと言って、妻が歩み寄るという程、夫が「正規品」じゃなかったとする時の、対処です。
この場合妻は、もしかしたら、夫の短所やモラハラには、とっくに
気が付いていたかもしれないのです。
それでも、そこを妻が綺麗に見えるように加工してみていたのかも
しれません。
【本物よりイミテーション?】
それは何故か・・・・・
妻は、自分のこれまでの苦労を、大切にしているのです。
それが自分に対する尊厳であり、ねぎらいです。
自分のプライドというのとは、ちょっと違う。
夫を素敵な人間と思う事で、苦労も厭わずにしてきたのに
もしかしたら、苦労のし甲斐がある人かどうか?
そこに気づくとこれからも、頑張って、家族や家庭を守っていく
気力が、ガタガタと音を立ててこわれるのじゃないかという事です。
これからの努力がバカバカしくなると、離婚へとハンドルを切ってしまう
自分がいるのじゃないか、という不安なのです。
夫の本質に気付くと、夫にしがみつけなくなる手放しの恐怖です。
要は夫へではなく、自分への恐怖心です。
それに気づく自分が怖かったのかもしれません。
自分を大切にするために、夫を甘い甘いお砂糖でコ―ティングしていたのに中身は、意外と塩っぱかった事に気付きたく無かったという人もいます。
でも、そこに気が付いて、ちょっと羽根を休めると
今度は、妻が自分を「よしよし」してあげてくなるのです。
それが、何もしないという事です。
【何もしないのは、休憩じゃない】
そうして、ゆっくり気持ちを休めたら次への活力が出ます。
それが、離婚かもしれないし、逆にいうと、夫を色眼鏡を掛けず
そういう夫は等身大のそう言う夫として、付き合って行こうという覚悟に変わるかもしれません。
本当の困難に出会った時はそれの為に、縄を編むという事ではなく、
問題の中の「本当」に気付くという事です。
本当に気づけば問題の解決は、5割くらいは出来ているという事です。
大事な事なので、もう一度言います。
問題を乗り越えるのは、ノウハウでも、ハウツーでもありません。
問題の解決は、「本当は何か?」を理解する事です。
何か?を知る事が、本当の克服です。
では今日はここまで。