安藤なつさんの離婚に想う
夫婦の関係でぶつかりやすいとか、すぐに喧嘩っぽい事になる夫婦っていませんか?
世の中の夫婦で、喧嘩をしたい、対立関係になりたいという人は誰もいないと思います。
それなのに、何故か、口を開けば嫌味な言葉を言ってしまうし、相手を見下すような事を言ってしまうという人っているのです。
それは、意図してそう言う言葉を選んでいる人もいれば、無意識で、つい相手を傷つける毒を吐いてしまうという人が
いるのも事実です。
【対立したい夫婦なんて、本当はいない】
もう一度、言いますね。全世界全宇宙で、傷つけ合いたくて結婚する夫婦なんていません。
みんな、結婚する限りは、一生、共白髪になっても、添い遂げる事を目指して結婚するのです。
でも、結婚して数年経つと、色々な出来事を通し、相手への要求や、願いが通じない事が起きて
解決出来てない事への消化不良が言葉や態度に現れてしまうのです。
それが結婚生活ですし、甘々な交際期間中との違いです。
では、それはどのように解決、乗り越えていくかというと、消化不良を残さないとしか言えません。
要は、その都度、その都度の問題に「恨み」の気持ちを残さないようにするというしか、無いのです。
しかし、今日は、そういう努力をしたにも関わらず、解決出来なかったという消化不良の結婚生活を
送っている人は少なくありません。
で、その結果、夫婦はどういう関係を形成していくかというと、益々相手を見下すという事が始まります。
つまり自分の不満のマグマを、相手にぶつける事で、ストレス解消を無意識にするという、意地悪な生活が
始まる訳です。
このように、夫婦が対立する時は、その夫婦が、現在抱えている問題で、対立しているというよりかは
過去の解決してこなかった事への、恨みつらみが、形を変えて、パートナーに意地悪な事を言ってしまうという事があります。
だから、少し、自分の言葉を俯瞰で見る事してみれば、「あ、この言葉は、過去の遺恨への怒り」だと気付くはずです。
伴侶に、きつい事をつい、言ってしまう。
これは夫がそういうタイプもいれば、妻がそういうタイプもいます。
夫婦のどちらがそういうタイプかは、分かりません。
でも夫婦が何故か、いつもぶつかってしまうというケースを見ているとこういう関係性の夫婦が多いのです。
つまり、夫婦の間に起きた問題の中身より、それぞれの性格が、対立を生むという事が少なくありません。
【問題から目をそらしている】
世の中の夫婦の対立って、本当に、問題そのもので対立しているのではないのです。
伏線と回収の結果ではないのです。
問題は、発端やきっかけではあるのですが、対立を深めるのは、互いの性格が大きく影響をしているのです。
では、そういった性格というのは、自分も好んで、その性格でいる訳ではないと思うのに、
何故かそういう言葉を選んでしまう意地悪な選択は、相手への牽制です。
相手をけん制して、相手を凹ませる事で、自分の自信を保つという嫌~な作業です。
では、何故そこまでして相手を凹ませる必要があるのでしょうか?
それは、自分に自信が無く、コンプレックスになっている事柄があるので、それを認めたくないのです。
その為に、相手を自分より下に見る事で、自分の自信を保つという、これまた嫌~な人になっています。
【相手を下に見る意味】
相手を見下す事で、自分が浮上するという、屈折した性格です。
暴言の正体は、たいていこんな事です。
勿論夫婦の間に横たわる問題は、何度でも話し合って、解決していく必要があるのですが、
話し合っても、途中から、話が反れて「そもそも貴女の(君の)そう言う所がダメなんだ」とかという言い方が、そういうことです。
問題の中身より、相手の人格否定を、話題にちょいちょい、入れてくるのです。
自分の自信は、相手の欠点・・・・こんなチンケな自信って、くだらないと思いませんか?
時々相談者の中で、夫の人格否定を散々しておいて「先生、私、離婚はしたくないのです」と、おっしゃる妻がいます。
幾ら本当は心の中で、離婚をしたくないと願っても、相手には通じません。
私は、そういう妻の強がりと解釈は出来ますが、表面的には夫をバッシングしており、それでも実は夫をあいしているんですと言っても、夫にはそれは伝わりません。
もちろん、夫が遊んだり、浪費をしたりすると、妻としては看過できない事は分かります。
でも、それなら、その事のみを、伝えればいいのに、夫の毎日の生活態度や所作にまで、ダメ出しをする妻がいますが、男性の脳というのは、ついでに、他の事を言っても、それは理解出来ないのです。
それよりも、そんな夫の細かいことまでを文句を、言えば、夫にすれば「何もかも、俺の事が嫌なのだな」と感じるのです。
だから、そこまで、全部ついでに言ってしまうと、夫は今起きている問題その物よりも、自分達夫婦の関係性が
回復不能と感じてしまいます。
では、何故、そんな相手が不快に思うことまで一緒くたにして、ミックスして言って何が起きるのかと言うと、それは妻の
自信が上がるだけなのです。
相手を凹ますことで妻の自信をUPさせるという事は、逆を言えば、そんな事でしか自分を上げられないという変な自尊心なのです。
【残念ながら性格です】
これはちょっと、屈折した性格なので、素直な人には到底、理解を出来ないと思います。
相手を支配する事において、自分が上の人間だと思うという悲しい習性です。
相手との不調和を、相手を凹ませる事で、自分の優位性を保つという複雑な事なので、面倒くさいと思いませんか?
夫婦関係や夫婦の調和が上手くいっていない場合は、時々こんな事が根底にあります。
これは非常に勿体ない話です。
ここに気付くか、否かで、随分と生活は変わります。
どうか、今日のこの内容にまで、怒りを感じないで下さいね。
では、今日はここまで。