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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

自分を変えたい、夫に変わって貰いたい

2023年2月16日

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング


【自分を変えたい、夫に変わって貰いたい】


今日のタイトルは理想を書いていますが、結論から言うと「無理」と思います。
実際、私はカウンセラーとして人には偉そうに?アドバイスもしますが、その私も実は自分で変わりたいとおもう事があっても、中々、難しいのです。
だから自分でさえ変えられないのに、伴侶を変えたり、夫を変わって欲しいと願っても難しいという事を基本的な事として頭に置いて下さい。
でも、そんな風になると、諦めるしかないというような話になるので、それでも何か明るい未来を見つめていける道を探りたいと思います。

では本題に入りたいと思います。

夫婦は、どちらか一方だけが悪いという事はありません。
それは相談者の妻も「私にも至らない点はあった」と分かっています。
だから、これからの夫婦関係改善の為に、妻も自分を改めようとは考えています。
でも、それは夫が変わってくれるという事が前提であり、夫が変わる事が先なのです。
と言う事だとすれば、夫が変わってくれるという事が交換条件のようになってしまいます。

例えば夫のこの部分が嫌と言う面があったとします。
しかし、「その嫌な部分について、夫が変わってくれたら、私(貴女)は結婚生活を続けられるけど、夫が変わらなければ、離婚するかも?」と言われる相談者が多いのです。

でも実際は夫が変わってくれたらいいのですが、「夫も妻が先に変わるべきという交換条件を言って来る事もありますが、中には「妻の貴女が変わるはずがないから離婚するしかない」という事と言う夫も少なくありません。

つまり妻の貴女は夫婦修復の為に変わると言っているのに、夫が妻は変わらないだろうと、修復の可能性を切って来るという段階に陥っている夫婦が多くいます。

これは、どちらかが変われば何とかなると思っていても、その可能性を断ち切って来る、という断絶です。

と、言う事は、妻の貴女が変わるとか、夫が変わるかと言う事はあまり関係ないという事が言えるのです。

そうなると夫婦が離婚に向かうしかなくなるのですが、実は当方に相談を寄せて下さるのはこの段階の方が多いのです。
ですので、ここからは村越イズムである「何とか出来ないかの苦肉の策」としてちょっと厳しい事を書きますね

今日のタイトル「自分を変えたい、夫に変わって貰いたい」
夫の短所を受け入れるという事ではなく、夫が短所を改め、変わってくれるという事をしてくれたら、と言う
妻の貴女は「夫を変わる事を期待している自分」が、変えられないという事なのです。

つまり口や言葉では、「私も変わるから」と言いつつ、夫か変わらなければ、妻の私が変わる事が何かを分かっていないという事になります。




【期待しない事が秘訣】

え?~~~ですよね。
もう少し噛み砕いて言うと「夫が変わる事」を期待しないという事です。

冒頭にも書きましたように、実は人間が変わるという事なんて、余程の大病をして死生観が変わったり、事業をされている方であれば、大きな借金を背負うとか、人生を失う危機くらいを体験しない限り、人間なんてそう簡単には変われません。

ただ、一般人の生活においては健康面に気を付けて運動をするとか、生活習慣を変えるという事は出来ますが
それは、ちょっとした身の回りの環境を変えるという事です。

貴女方の夫婦に起きている問題が、生活習慣を変えるくらいで解決できる事なら、多分そこまで夫婦は危機に陥らなかったと思いますので 貴女が夫に変わって貰いたいという点は
「夫婦関係を立て直せるように変わって欲しい」となると、そんな大きな課題は、夫婦の片方だけが望んでも無理で、夫婦が共に誓い合い、両方の「自分が変わろう」としなければ、叶わない望みなのです。

と言う事で、そんな大きな希望を、夫が自発的に反省して変わる・・・・・という叶わぬ希望は捨てる、という覚悟が妻には必要になります。

もちろん、時々、夫も家族の大切さに気付き、妻も子供も大切に夫婦再生が出来ました、という嬉しいお便りを頂く事はあります。

正直に言うと、そこまでの100点満点の変化を果たせる人は、ごく僅か。

でも、そこまでを望まなくても、60点くらいでもいいじゃないですか。
何故なら、今の貴女の夫婦の点数は 20点くらいなので、50点が平均水準としたら、10点でも上回ればいいじゃないかと、思うのです。

50点を超えたら、離婚の危機からは抜け出られます。
夫が妻の貴女は変わらないだろうという言葉も引っ込めるようになると思うのです。

その事に到達するには、夫が変わらないという事をまず、受け入れてみる事です。

とは言え、私への相談事は夫の浮気問題ですから、まずはそれは無くならないと、目の前の苦しみは消えません。
その浮気問題を終結させる事と、夫婦関係が修復出来る事は別問題なのです。

浮気問題を終わらせる事は、夫婦のどちらかが変わるという事とは、直接は関係ありません。

自分が変われないのに、夫に変わって貰いたいという事は、ある種の我がままと言ってもいいのですが、そんな難しい事を、浮気問題の終結の前提にする事が、かえって問題解決の邪魔をしていると考えたら、ポイントはそこじゃないと気付きます。

浮気問題の根底には、夫婦の亀裂があります。
しかし、今、その亀裂を埋める事が、浮気問題の解決とは別物です。

もう少し判り易い言い方をすれば、浮気は人生の事故です。
交通事故です。

【大変だ】




交通事故で今、命の危機に陥っています。
人間の身体において命の危機は、死という命の終わりを意味します。
今は、死ぬかもしれないという生命の危機なのです。

では夫婦に置いて、結婚の終わりは何かと言うと、それは離婚です。
離婚は命に例えると、死ぬことと同じです。

とにかく、救急車で運ばれて、今は緊急処置をしないと死ぬかもしれないのです。
そんな時に、交通事故に遭わない為の、ルール本を読んでも、命は救えないのです。

と、言う事で今する事は、事故に遭わない為の「心得」を今、なぞっても、生命の危機を救えるものではありません。

今、貴女に必要な事は、夫に変わって貰いたいと願う事でもありません。
また、貴女が夫に気に入られるべく「善き妻」の勉強をしている場合でもありません。

今、出来る事は緊急の手立て。
交通ルールのような教則本を読むのは、命が救われた後でもいいのです。

と、言う事で、夫婦の危機を救う事と、夫婦の立て直しは別物という事です。

それなのに、今、立て直しを先にしようとするのは、「離婚(命の終わり)」から目をそらしたいから、教則本に手が伸びてしまうという事です。

命の終わりを救う緊急手術と、夫婦を持続していき、再生化をさせる事とは別の作業になります。

浮気問題の終結は夫を信じ、夫に変わって貰いたいという希望を今は持たない事です。

今は事故を起こして、救急車で運ばれて、緊急処置をしたくても、どこの骨が折れているか、まずはレントゲン撮影をしないと、治療の方針も立てられません。
夫の浮気に例えると、浮気の質、程度を分析し、そこにメスを入れないといけないという事なのです。

【夫婦の修復は、健康思考に似ている】




今は、病気や事故に遭わない為に、身体を健康に健やかに保つために、健康の本を読んでいる場合じゃない。

ここを理解して頂けると、夫婦の修復に、夫や、妻が「変わる」と言う事に焦点を当てている場合じゃないという事です。

ここをご理解頂きたいというのが、今日のテーマでしたが、とは言え、やはり、命の危機が救われた後は
これからは事故に遭わない為に、夫婦が気を付ける事と言う事を、目標に持つことは大事だと思います。

と、言う事で、今の夫婦が、どういう段階か、それを見極める目を持ちましょう
では今日はここまで。

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