不倫保険?
【人間関係のコツ】
人との付き合いにおいては、あまり人に期待しないことがコツです。
特に夫婦が長く、添い遂げるコツは過度な期待をしないとか、期待をし過ぎないという事ではなく、
期待をしない、これが重要です。
二人の人間性が違うという事が、長い結婚生活の中で、分かる事もあります。
それに対し、夫婦二人で話し合い、努力し、苦しんだ結果、それでも、その溝が縮まらないとしたら、それも一つの夫婦を表す結果なのだと思うのです。
ただ、大事な事は、「違う」ことを、「同じ」にする事は難しいので、違うから離婚するという事になるのか、ならないのか?です。
夫婦が互いの価値観も、人生において見つめる先も違うから、夫婦をしている意味がないと感じるなら、それは離婚しかないのです。
でも、子供もいるから、離婚をする訳にはいかないという事なら、それは夫婦の価値観は、「子供を育てる」という共同の作業があるわけで、子供の為に、親の考えの違いを乗り越えて、子供を育てようという、価値観は同じという事になります。
つまり、妻も、離婚はしたいけれど、子供の為に別れられないという考え方をするのではなく
「夫とは合わない部分があるけれど、子供は愛を持って育てたい」という意識を共有、共感出来ている事です。
こうして、「合わない点」を見つけて失望するのではなく、「合う部分」を見つけるという事が必要です。
場合によっては、合わない点がないなら、新たに作り出すという事も必要です。
合わない点を、無理に合わせようとして失望するよりも、合う点を新たに作るという事で、離婚を避けるという事もアリだと思います。
私が見て来た多くの夫婦は、だいたい、ぴったり息の合う夫婦なんていません。
もちろん、相談に来られる段階で、何らかの合わない点に悩んだ方ばかりなので、息の合う夫婦がいないのは当然ですが
私の私生活での友人夫婦でも、ウマが合うと言っている人はあまりいません。
【合わない事を認める】
でも、長い間夫婦を続けている友人夫婦を見ていて思うことは、「互いの違う点」は、あまり大きな問題にしていないという特徴を感じます。
少し気にくわないお互いの違いに関しては、どちらかにすり合わせようと無理をしていないのです。
放置というより、そこは諦めている感じです。
しかし、その「合わない点」というのがあまりにも苦痛であれば、もうそれは見えない事と諦めるしかないのです。
そしてそれ以上に「合わない点」が苦痛を通り越し、苦しくて仕方がない・・・それが夫婦にとってとても重要だという事は、離婚を選ぶしかなくなります。
だから離婚をしたく無いという事が大目標であれば、その合わない点においては諦めるしかないという事になります
このように、問題を整理して、目標や希望を叶えられるには、どうしたらいいか?という考え方をすると言う事です。
相手に期待して、それが叶わなければ、問題が解決しないというのであれば、それはもう人任せになるという事です。
自分の手を離れ、自分以外の人間が努力することに願いを賭けている事です。
これを「他力本願」と言います。
では、自分で解決するしかないとなると、それは相手との合わない点については期待せずに諦めるという事になります。
この諦めるという事は、何も後ろ向きな事ではありません。
諦める事で、前に進めるのです。
この諦めるという事は、ある意味、相手を受け入れるという事です。
ありのままで受け入れるという事です。
それが出来ずに相手が変わってくれる事を望むという事は、言い換えれば、相手のありのままを受け入れられないという事になります。それだけ相手に期待をしていると言えば聞こえはいいですが、
期待するという事は、それだけありのままの相手を受け入れられないという、自分が未熟なんだという事でもあります。
これが夫の浮気問題であれば、それを許せることではないと思います。
でも、何も、許せとは言っていません。
相手と、どれだけ努力をしてもダメな時は、という前置きは前提ですが、努力しても折り合わないなら、それはもう諦めるしかないという事です。
諦めきれないなら、離婚をするしかなくなります。
だから、ここまでの究極の問題にしないように、その問題に関しては諦めるという事であり、夫と一緒に暮らす事を諦めようとは言っていません。
ダメなところは諦めて、ダメなところはダメな点として過度な期待をしない。
期待をしてしまうのは、妻自身が、夫のありのままを受け止めるという自分に、変われないという事です。
これは、自分は変われないけれど、夫には変わって貰いたい、と言う事になると思います。
言い換えれば、夫をありのままで受け止めるだけの度量が足りないとも言えるのです。
なので、夫婦を長持ちさせて、これから先も上手くやるには、そのままを受け入れ、受け留めるしかない。
夫婦はお互い様で、お互いに変わらなければ、と口では言っていても、気が付けば、相手が変わる事ばかりを言っている。
これはそれだけ、妻も未熟なのだという事になります。
当然、夫の浮気が苦痛であるのはよく分かります。
でも、努力をして苦労をして、それでも夫が浮気をするのであれば夫にとって、それが不可欠だという事です。
これは、妻が許す、許さないという観点でいるから、到底許して貰えない問題を抱える夫は、貴女から距離をおくしかなくなるという事です。
ここを、よく理解しないと、許す、許さないという観点に立っていると、それはもう裁判官と同じになるのです。
では、その許せないという事はどういうことかというと、「正誤」で考えているからです。
私は浮気が良いとは一度も思った事はありません。
しかし 貴女がその許せないという考えの中心は「浮気と言う間違った事をしている夫」という事だからです。
世の中的には、間違っていることという事は分かります
でも貴女が、許せないと思うのは 世の中で認められない事だからではないのです。
貴女が一人の女性として、夫が他の女性に心を移す事が嫌なのでしょ?
だったら、夫に抗議するなら、この点の気持ちで話さないといけません。
それが出来ないから、夫が自発的に反省をし、自らが進んで、浮気を止める努力をするように変わって欲しいという
期待をしてしまうのです。
これは、言葉を変えると、夫からしたら、「貴男は間違った事をしているから、それを改めよ」と言う事であり、夫が自分を否定されていると感じます。
つまり貴女は、夫に対し、断罪をしている事に聞こえてしまうのです。
世の中、「言い方」一つで、伝わり方が全く別の物になってしまいます。
今日の内容は、浮気をされて傷ついている妻にすれば厳しい意見かもしれません。
でも、あえて夫が、妻からの言葉を、どう聞こえているかと言う事を知る事も大切だという事です。
貴女の苦しみを訴えるだけでは、夫の気持ちが分る所まではいきません。
夫を許せとは言いません。理解せよともいいません。
でも、一度だけでもいいので、ありのままのご主人を受け留めてみるという事も必要かと思います。
では今日はここまで。