夫の浮気を許すのは、傲慢?

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦は話し合ってはいけません

今日のテーマは夫の浮気で傷ついた妻からは、叱られる覚悟で書きますね。
ちょっと耳に痛い厳しい話かもしれませんが、結局はここが分れば、心を軽くする一番の近道だと思うのです。

よく相談を受ける内容に、「浮気をした夫をどうやって許せばいいのでしょうか?」と問われます。

これは そういう事を悩んでいる段階で、実は許せないと思っているから、許す方法なんて聞いて来られるのです。
本当に許したい人は、もうとっくに許せているのです。

許せないから、苦しいのです。
それを自分の心に逆らって無理くり許す必要はないのです。

では何故そんなに許す事を急ぐのか、と言う事です。

いいですか、究極の答えを言いますよ
それは、実際は貴女がご主人に許しを乞うているからなのです。

夫が妻を裏切って、本当ならば、もっと夫に怒りをあらわにしたいのに、夫から目も合わしてもらえず、避けられているから、実際は夫から距離をおかれ、突き放されたような気持ちになっているのです。


だから、ちょっとでも距離を縮めたいので、「夫をもう許してやる」という作戦を取ったにも関わらず、相変わらず、冷たい関係は続いていて、貴女がそれに音を上げているのです。

関西の人なら理解できるかもしれませんが、吉本新喜劇の池乃めだかさんという背の低い役者がいます。いつもワンパターンの演技ですが、ヤクザのような役で、似たような輩と戦うのですが背が低いので、ボコボコにやられるのです。
それでやられた後に口にするのは「今日はこのくらいにしておいてやる」と強がりを言って自分が子供みたいに泣くのです。

貴女が「夫を許す」なんて言っているのはこれに似ていておこがましいのです。

この夫を許す方法なんて、本当は妻は自分が参っている時の言葉なのです。

だからと言って、私はその妻が夫に許しを乞いなさいとは言ってませんよ、誤解のないように。

自分が参っているのに、夫に許してやると思っている立ち位置が間違っているのです。

本当の問題は、夫の浮気を許すか、許さないかではないのです。

夫の浮気に傷ついていながら、許してやると言う強気でしか、向き合えない場合、夫だって自分の浮気が良いとは思っていないので、強さだけで向かわれたら、逃げるしかないのです。

「許してあげる」は優しさではありません。
まだ、貴女は強がりを言っているのです。

男性という生き物は、中身は弱虫ですが、表面的には負けるわけにはいかない生き物なのです。
だから、強さで来られたら そこに立ち向かうしかなくなるのです。
男性は狩猟本能がありますから、向かって来られたら敵だと思うので、敵には戦いを挑むしかなくなるのです。

私があれほど、浮気問題は話し合いをしてはいけないと言うのは、そこです。
貴女は話し合いの中で、許す、許さないを口にしますが、まだまだ、終わっていない浮気の場合、または終わったかどうかの確認が未確認の場合、それは話し合いではなく、取り調べと同じようになっています。貴女は夫を許すという、一見優しく見える言葉を言いながら、実は、「許す」という上から目線の強さなのです。

その強さで来られたら、男は立ち向かうしかなくなるのです。
だから本当に、荒っぽい男性は、逆切れして貴女に対しての風当たりはもっと強さを増すでしょう。

でも、そこそこ優しい男性でも、そこは中身が男ですから、やはり女性という妻に負けていられないという強気が出てしまいます。

だから妻とは反発的なスタイルになります。
それでも、どうしようも無くなったら、黙って逃げるような事になります。

これが話し合いの弊害です。
何故なら、貴女は「許してあげよう」というやさしさのつもりでも、真実の優しさじゃない事は見え見えだから、ご主人はやはり妻が怖いのです。

これを「良心の呵責」と呼びます。
だから、このご主人の本音に近づきたいなら、上から目線で、「許してやる」なんて傲慢な考えは止めましょう。
妻が思う話し合いや、優しく許す、なんていう事は、夫の方からすれば「許す」という罠かもしれないとさえ思っています。
悪さをした犯人?は自覚があるのです。それが、まだ裁かれもしてない段階は、刑事が騙して自白させようとしているようにしか、感じないのだから。

貴女が、本当に疲弊して、貴女も心から「参った」と思った時は少なくとも「許してやる」なんて考えにはならないはずです。
偽善とまでは言いませんが、本心のない会話は、貴女の言葉も、夫には嘘っぽく聞こえてますよ。
どうか、強がりはもうやめて、心からの会話が出来る事を願っています。

では今日はここまで。

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村越真里子
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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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