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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

依存心が強いと攻撃心と変化する

2022年8月15日

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

依存心が強いと攻撃心と変化する・・・・・

夫婦は互いに依存し合って生きていきます。
だから依存心がある事が悪い事ではありません。
お互いを頼り合い、お互いの足りない部分を補い合うという事は 夫婦としては当然の事です。
しかし、お互いを頼れないと失望した時に、それは怒りへと変化します。
そして、その怒は夫婦に溝を作ってしまいます。

実は怒りへと変化する前に、本当はもう一つの段階があるのです。
それは「甘え」です。

甘えは何も悪い事ではありません。
自分が助けて欲しい事を、助けて貰いたい対手に「助け」を求める事。
それが甘えという形で現わす事は、信頼できる相手だからこそです。
助けて欲しいという欲求が叶えられない事が、いきなり怒りという気持ちになるのは
コミュニケーションという段階が欠けていつのです。
実は怒りの前にもう一段階あるのがコミュニケーション能力です。

これは夫婦の間だけではなく、仕事や友人関係、親子関係も同じです。

つまり、人間関係の間に問題が発生した時にこそ、会話や対話で解決するのが、生きていく技術なのです。
要は、人間社会において、色々な問題が発生する事は、よくある事で、それが試練なのです。

ここを、自分を向上させる機会と捉え、相手に分かって貰えるように、相手の気持ちを把握し、自分も忍耐力を持って、この人間関係の山を乗り越える技が身に付くと、それは自分の為にもなります。

そういう中、唯一「甘え」という段階が必要なのは、夫婦にのみです。
しかし、この夫婦の間には「強さ」という強要が大きいと甘える事が出来ません。
つまり、強さで、押し切ろうとするという事は甘える事が苦手だからです。

もっと言えば甘える事は相手に負けるような気持ちになるからです。

でも、よく考えて下さい。
夫に勝って、嬉しいですか?
夫を打ち負かして嬉しいですか?
夫に貴女の強さを認めさせたら、貴女は満足ですか?

これが夫と妻の立場を入れ替えた出来事であれば、ちょっと、答えは違ってきます。

ここをよく考えないといけないのは例えば夫が働かないとか、夫がDV性質がある時、それを妻に対して「理解しろ」という依存は甘えではありません。
こういう甘えは、私が個々で言う甘えとは意味が違うので、これはちょっと、別物とお考え下さい。

今日の言う「甘え」とは妻が夫に上手く甘えられないという点についての話です。
妻が夫に甘えるという段階を通らず、怒りという段階にジャンプしてしまう事へ、警鐘を鳴らしています。

それが、妻が甘える事を罪悪のように考えていたり、苦手だったりする事が、いきなり怒りへとジャンプしてしまいます。

この根底にある気持ちは何なのか、と言うと、それは、貴女の中にある「能力主義」なのです。
もっと言えば「役割主義」なのです。

でも、ここが誤解なのです。
こと、夫婦においては、家庭を運営していくには、夫や妻やと言う前に、子供の父親母親という役割分担を中心に考えている思考が問題です。

家庭を上手く円滑に運営するには、互いの役割分担を担うのは必要ですが、それは義務ではありません。
しかし義務的になってしまうと、その義務を果たさない事への不満が夫へは怒りとなって、ぶつけてしまうのです。

そういう事で、一旦怒りの前に、もう一度、甘えるという段階を作って欲しいのです。
しかし、人に甘える事が苦手なタイプ程、怒りに直結しがちです。

要は、妻の貴女も、もうお気づきだと思いますが、夫に甘えられないという自分へのジレンマが本当の問題なのです。

では、何故 夫には甘えられないのでしょうか?
夫を頼る事が、負けた様な感情になるのは何故でしょうか?

夫と妻は必ず、フラットな関係でないといけないと考えるなら、フラットな部分は、必ずしも「役割分担」の部分ではありません。

本当のフラットな関係とは、お互いの能力的に足りない部分の「補い(おぎない)」なのです。
性差による能力の違いはあります。
女性にしか出来ない事は出産です。夫は妻が授乳している姿には完敗だと言います。

完敗という、尊敬。

私はとても太っていて、一見力持ちのように思われますが、男性の力仕事のような事は出来ません。
男性も、妻の様な女性ならではの手仕事は出来ません。

こういう事は、皆、頭では当たり前に感じていて、心の中でも尊敬し合っているのです。

しかし、夫婦の間で、役割分担のように家庭(家族)運営を義務のように思っていると、相手がそれをしないと、やらせるように強要したくなります。
ここを、頭を下げて、下から甘えるような事は、負ける事という勘違いをしがちです。
甘える事は、負けではありません

逆に言うと、負けるが勝ちです。
夫が動くように、上手く立ち回る事は妻の「技量」です。

恨みつらみが怒りとなる事が分かりますが、その前に、相手を上手くコントロールするという事は「甘え」が有効です。

もし貴女の夫が浮気をしているとしたら、その浮気相手は、上手く甘えています。
だからこそ、男性に上手く甘える事を、敵視しています。

そんな浮気相手と同じ土俵で戦う必要はありません。
しかし、妻ならでは甘えはありますし、妻だけの特権はあるのです。

それが夫婦のコミュニケーションです。
その中で、コミュニケーションの一つとして甘えを上手く活用して欲しいのです。

それが、ダイレクトに怒りのような形で現れるとしたら、浮気相手の「偽りの甘え」に勝てません。
全く浮気相手が立てない土俵で、夫とコミュニケーションという甘えを駆使できると、浮気相手は太刀打ちできないはずです。

と、いう事で、甘えるという事ができない事を劣等感に感じる事は間違っています。
夫婦が依存し合っているって素敵な事じゃないですか。
依存し、甘えて、頼って、信頼し合って、って夫婦だからこそできるのです。
どうぞ、存分に甘えて下さい。
そして、貴女が出来る甘えのオリジナル形を上手く編み出して下さい。
では、今日はここまで。

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