不倫保険?
よくけじめをつけるとか、キッパリ別れるという言葉を使いますが、本当はそうではありません。
特に浮気の終結については、そんなにしっかり線を引いたようにはいきません。
よく相談者に聞かれる事の一つに
「夫が浮気相手と別れた事は どうしたらわかりますか?」があります。
時には例外はありますので、あくまでも一般論としてお読みください。
浮気の度合いや種類にもよりますが、一般的で一番多い浮気に付いてお話します。
ここでは、夫の浮気相手にも夫がいるという想定になります。
(浮気相手が独身の場合は、ちょっとだけ面倒なので、また別で書きたいと思います)
先ず、貴女の夫の考えに妻の貴女は不安になるかもしれませんが、そんなに心配する事はありません。
男性という生き物は保守的で、地位や名誉、人の評判を案外気にするのです。
そして、今在るものを崩すとか失うとかは基本は考えていないので、家庭を捨ててまでという浮気をする人はそれはそれで問題な訳で、貴女が共白髪まで添い遂げる程の値打ちがある人間かという事です。
でもそんな夫でも、いい所は沢山あって、子供の父親でもあるしという理由から、別に貴女も離婚を望まなかったら、離婚になる率はかなり低いと読んでいいのです。
しかし、男性は「失う事」には敏感でも、足したり、増加する事は歓迎します。
つまり今の生活で家庭を失うのは嫌だけれど、浮気という不安要素を足すのは意外と躊躇しないのです。不安は、何とか胡麻化し胡麻化し過ごせますが、家族を失えば取り返しのつかない事になるので男性は不安よりも、失う事のリスクを嫌がるという事を覚えておいてください。
そして次、先の質問の答えですが、ちょっと感覚的な回答になりごめんなさい。
「夫が浮気相手と別れたと分かるには何を見ればいいのか?」ですが、これははっきり言って
「匂い」です。
しかも、スメルの意味の匂いではなく、「匂う」という感覚の事です。
夫の様子から、浮気相手に気持ちを持って行かれている様子がないという感覚です。
夫の様子を見ていたら、浮気の雰囲気が匂ってこないという事の感覚です。
その為には、以前、浮気をしていなかった時の感覚と比較が大事です。
何もなかった頃は、普通のオーラを出していたはずです。
その時の感覚に、今が近いというなら、浮気をしてない頃に、ようやく戻りつつあると考えていいでしょう。
また、それに反し、浮気の最中の時は、刺々しかったとか目線を合わせて話をしないとか、とにかく妻を遠ざけていたはずです。
以前は、リビングのソファーで寝ていたのが、妻と同じ部屋で寝る様になったとか、少しづつ変化があればそれでOKです。
でも、口では「浮気相手と別れた」とはいう物の、相変わらず、妻を敵視するとか、言葉に刺があり、妻とはよそよそしいという事は、まだまだだという事です。
でも、徐々にその刺が取れていく段階であれば、少し様子を見ましょう。
人には色んなスピードがありますから、少しその足並みに付き合ってみるのも貴女の成長に役立ちます。
「浮気相手と別れた」と言葉で言っても、心がまだまだな時は、暫くは妻を敵視します。
これは実際、妻が憎いのではなく、妻を憎んだ方が、自分の傷の痛みを和らげると事も手伝って癒しになるのです。
転んで膝を擦りむいた時も、いっぺんには治りません。
薄皮を剥がすように、徐々に傷は治って行きます。
時には、傷のかさぶたを無理に剥がしては、また血が出たりして、一進一退を繰り返しますがそれでも日にちが経てば傷は癒えます。
人の別れも同じ。
日にちが掛かります、
不倫と言えども、恋の一種ですから、例え倫理的に許されない不倫だからと言っても、線を引いた様に、キッパリとはならないのです。
でも浮気相手のタイプや、浮気の種類によっては、「恋」とも呼べない物もあります。
これは本気か遊びかという浮気の種類ではなく、貴女の夫のタイプが、逆に女性を遊びの道具としか見てない人がいます。
そんな人の浮気の終結は、表面的にはキッパリとは見えなくても、夫の心の中では引きずらないのです。つまり浮気相手へ、それほど思慕が強くないという事です。
しかし、プレイボーイを気取っている人こそ、ぐずぐず、浮気相手と連絡を取ったりして、踏ん切りの悪い人もいますが、これが先に書いた「失う物には敏感で、加える事はウェルカム」という理論です。
つまり遊び道具と同じで、沢山持っていたいのです。
万一、何かで困ったとき用に、取っておきたいから、いつまでもきっぱり浮気相手は切れないというケースも多いのです。
これはその浮気相手を大事にしているのではなく「数多くモテたい」という男性特有の欲張りな面です。
こうした理論が分ると、けじめのない感じに見えても、それは浮気の継続ではなく、単なる所有欲だと分かります。
冒頭に書いた、「夫の浮気が終わったのはどこで分かるか?」という事ですが、普通の男性は目を見て話すようになります。
それだけで、妻との距離が近づいたと言えますよね。
しかし、その反対でプレーボーイ気取りの人は、浮気をしている時も、妻の目を見て話すのは平気です。
だから浮気が一段落しても、しなくても、妻には積極的に近づく事にためらいがないのです。
そうなると、いつ浮気が終わったかどうか、妻には判断が出来ないのです。
でも、安心してください。スキンシップやら、会話やら、徐々に妻とは距離が近づいているはずですから、その感覚を見逃さないでください。
きっと夫も、貴女や家族の大切さに気付く時が近づいているという事です。
少し時間をかけて、夫の刺も取れていくでしょう。
でも、これを読んで腹を立てている貴女。
貴女ばかりが、夫の浮気に苦しみ、その後に、夫がやっぱり妻がいいわと距離を詰めてきたとて、嬉しくないわという貴女。
それは夫の浮気が終わればいいわという問題ではないという方です。
その場合は、本当に横たわる問題は何か?
浮気以前に夫婦の本質に問題があるとなると改めてそれを考える必要がありそうですね。
ではそれはまた別の機会に・・・・・
では、今日はここまで。