夫婦は話し合ってはいけません Vol,1
夫の浮気が終わった後は・・・・・
こんな風に書くと、何か解決の具体策や具体例を書いてから、その後の事を書かないといけないような気がしますが実は、そんなに簡単に書けるものではないのです。
夫婦が壊れていった原因もありますし、夫婦が元からどんな問題を抱えていたか、もしかしたら浮気とは別問題があったかもしれません。
その心の距離が生じた時に、浮気相手がご主人の前に登場したという事だと、浮気問題を片付けた所で、元ある問題の所に戻るだけです。
だから浮気相手を排除したところで、夫婦仲が修復するとは限らないし、まだ本当の問題は未解決なのです。
私の所に相談を寄せて下さる方は私が浮気問題専門家というジャンルなので、その問題を相談されます。
そこで、浮気相手を排除する対策を問われて、話すのですが、その対策を取る事に難色を示されるので、その理由を聞きますと、そこに至った経緯を話して下さいます。
そこで「そこが本当の問題じゃん」と思う事がよくあります。
逆に何故そこをスルーして来たの?という事がよくあります。
結局、放置していた結果、問題が形を変えてしまい、浮気になったという結果なのです
そうです、浮気は、結果に過ぎません。
だから、夫の浮気を終わらせる事にだけ躍起になっても、根本的な解決にはならないから、
「夫の浮気が終わった所で、また同じことを繰り返しませんか?」という心配になるのです。
浮気相手を排除したり、浮気相手と物理的に会えなくさせても、また別の相手を見つけられてしまうと
同じ事が起きて、いつまでたっても、ゲームセンターのモグラ叩きの様になります。
これは根本的な事が何も変わってないからだと思うのです。
でも、本当の問題はその部分に気付いていたか、または、本当はそこが苦しかったから、目を背けてきたと浮気問題を通して気づく事もよくあります。
そこの課題に気付いて、問題の根深さに愕然とするという事になるのです。
それでも夫に浮気されている事が苦痛である事には違いなく、とりあえずそれを解決したいとなって、その方法を話し合いという形で浮気の解消を求めたというケースがとても多いのです。
でも、それが上手く行っていたら、当方には相談は寄せてくださる必要は無い訳ですが、残念ながら
「今後どうしたらいいですか」と相談される訳です。
その話し合いが上手く行かなかった本当の理由、それは夫婦の間に横たわっている問題は浮気が問題ではなくもっと別の所にあるという事ですから、浮気問題を話し合ったところで、要を得ない訳です。
ま、そんな遠回りな説明はされたくないでしょうけれど、本質から目をそらしているという事だけ覚えておいてください。
根本的な問題に気づいているか否かは別として、とりあえず目の前の浮気問題について考えていきましょう。
とにかく浮気問題が起きている時、話し合いで活路を見出そうとするのは効果的ではないという事だけを覚えておいてください。
*話のついでに、私自身が結婚していた頃、話し合いをした結果、どうだったかを少しお伝えしておきます。今、思い出してみても話し合いが功を奏したという事はなく私の場合を考えてみても、「何にも意味がなかった」と思う事ばかりなのです。
実際、その時にどんな話をして、どんな進展があったか、なんて何も覚えてなくて、むしろ元夫の話したことは、離婚をしてから「ア~そう言う事だったか」と問題の中身に気付く事ばかりで何なら私の思い違いすらしていたのです。詳しくは書けないのですが、誤解というより私の中で、都合よく問題をすり替えていたという事ばかりでした。今にして思えば、その時その時でお互いの立場や譲れない物があると、それを死守する事しか考えてないという事です。
特に浮気問題で揉めている時などは、少なくとも夫側は、妻との話し合いで、浮気を止めなくちゃ、なんてことは考えていません。
では何を考えているかと言うと、妻にバレたという事が夫側には問題であって、そのバレた事をどう繕うかという事で頭がいっぱいです。
それは妻側を心配してとかではなく、むしろ浮気相手の事を考えています。
妻にバレたという事は、浮気相手の方に何か連絡が行くかもしれないという事です。
その事において、これまで自分が浮気相手に言って来たことが、浮気相手にバレるという事です。
浮気をする男性が何もかも正直に告げている事はなく、妻に嘘を付いていたら、それと同じくらい浮気相手にも嘘を付いているのです。
その嘘が浮気相手にバレたら、浮気相手と続けられなくなると不安になっているのです。
要するに浮気を今後続けられなくなったら、ご主人にはそれは死活問題なのです。
だから、妻よりも浮気相手の方を心配しているという事で妻への気遣いという余裕はありません。
何なら、妻がこれまで浮気に気付きもしなかったという事でしたら、妻はまだ誤魔化せると余裕を持っているのです。
それよりも、浮気相手に言っていた事が妻にバレた事で、浮気相手に伝わると浮気の存続が危うくなるという心配をしています。
また妻は妻で、浮気が妻の自分にバレた場合、即刻浮気は止める方向に行くと思い込んでいます。
しかし、実際は夫の頭の中は、妻にバレたら、浮気相手にどんな影響があるだろうかという事で必死です。
そんな時に、妻との話し合いに時間を割いている暇はなく、取り急ぎ浮気相手に連絡を取りたいのです。だから妻との話し合いを早々に切り上げる為に、妻には浮気相手とは別れる宣言をします。
中には気丈な妻は夫のスマホから、浮気相手のアドレス帳から相手の連絡先を消し去らせる事を要求し、夫もそれに応じます。それを夫が実行してくれたことで浮気相手と終わる決意をしたと妻は思うのかもしれませんが、夫は気もそぞろで、別れるというのはその場逃れである可能性大です。
何故なら浮気相手とは、普段からリアルで会っているので、何とでも連絡は出来るし、翌日、連絡をする術はいくらでもあるのです。
だから妻の前では大人しく、アドレス帳を消去したりして、そこでは台風が通り過ぎるのを待っているだけなのです。アドレス帳の消去に夫が応じたとしても、これまでも色んな戦火を潜り抜けて来た夫は、連絡等は何としても出来る事を知っています。
本当に連絡を絶たせるという事はアドレス帳から削除する事ではありません。
本当に別れさせるという対策は、連絡の取りようがないという事ではなく、物理的に連絡取れない関係性にまで持って行かないと意味がないという事です。
特に相手の家も、勤務先も知っている不倫関係なら、アドレス帳などはなくても会う事なんて、どうにでもなります。
また別の角度から見ると、妻の目の前で浮気相手に別れの電話を掛けさせたという気丈な方法を取っても、浮気相手の方がもっと気丈な事もあります。
何んならそんな電話を掛けてくる彼に対し、浮気相手は何かあったという想像くらいはします。
妻子ある男性と分りつつ付き合っている女性は、恐らく妻よりも腹が座っています。
その人が妻から電話が掛かってきたり、彼の自宅から彼が電話を掛けて来たという事で、何かあったと察するのです。そこでしおらしく別れるみたいな演技をする事くらいは朝飯前の人だっているのです。
そこでご主人も多少の動揺はあっても、見事に別れを演じる事は出来るのです。
その時に、浮気相手と貴女のご主人の頭を巡っているのは「また明日、ゆっくり考えてみよう」という事です。何故なら、貴女は夫のアドレス帳から、彼女の連絡先を削除させても、浮気相手の女性のスマホには貴女の夫の電話番号は残っているのですから。削除すると口では言っても何とでもなるという事です。
そう言う事に気付かず、アドレス帳を消すという事で縁を切らせたように思うのは、考えが甘いという事です。
こんな風に書くと、気丈な妻は、「私に対してダメ出しばかりをするカウンセラー、村越」と言う風に映るでしょう。
でも、少なくとも浮気相手の考えや手の内くらいは読めないといけません。
本当の別れさせる作業と言うのはこんなことではないという事だけ分かって下さい。
夫の言う「浮気相手とは別れる」と言う言葉を信じていると、大きな落とし穴があります。夫の言葉だけを心の拠り所にするのは間違っています。何故なら、夫の向こう側には、浮気相手もいるという事です。
その浮気相手の存在がこの別れ作業の中に大きな影響を与えます。
と、いう事で今日のテーマは、夫の浮気が終わった後という事でしたので、その様子や態度の事をお伝えしたかったのですが、実は、夫の「浮気が終わった」という事の確認が大事だという事です。
妻が、何らかのアクションを起こし、夫の浮気を終わらせたと思ってもそれを、丸まま信じるのは
まだ早いという事です。
そして夫が妻に浮気がバレて浮気相手と別れる、と宣言しても、それに納得するのではなく
本当に終わったかどうかは、その場では分からないという事で、夫を信じたい気持ちは分りますが
「様子を見る」というくらいの考えでいた方がいいでしょう。
だけど、何でも疑って掛かると夫も警戒するので、まずは表面的には信じるふりをしましょう。
その上で、本当に夫が浮気相手と別れたかどうかには確認作業が必要という事です。
そしてその確認は時間が掛かるという事です。
また男女の別れは、一回の事でパシッと決まる物でもありません。
むしろ、浜辺の波のように、押し寄せたり、引いたりとしながら、段々、引き潮になっていくという事です。
貴女も、若い頃を思い出して下さい。
お付き合いをしていて別れた彼氏とでも、余程の大喧嘩をして別れた人以外は、別れても、また連絡が来たり、別れても会いたくて、涙したり、実際に付き合いが再開したり、という事はありませんでしたか?
だから、貴女のご主人が浮気相手と別れた、と言葉で言って、まるで何もなかったように、次の日から生活をするとしたら、そこは逆に疑ってみた方がいいという事です。
ただ、ここで一つだけ注意して頂きたいのは、妻にバレた・・・あるいは妻の前で、浮気相手に電話して別れを告げたというようなアクションを起こした翌日は夫の行動に注意してください。
正直な人なら、「浮気相手としっかり別れてくる」と言う人もいます。そして翌日は実際に浮気相手と会って、別れ作業をしてくると思うかもしれませんが、これは正直分かりません。
浮気相手にだって言い分はあるだろうし、それを抑えつけて迄、しっかり別れ作業が成功するかどうかは不明です。だから、夫が浮気相手としっかり別れて来たと言って帰宅したら、まずはそこは大人しく聞いておきましょう。
でも本当に大事な事は、実際別れたかどうかの確認作業を暫く、貴女はしなければなりません。
嫌な事ですでが、確認作業を分からないようにしながら、夫の様子を観察しましょう。
妻と話し合った翌日に、夫が、仕事を理由にして、帰宅が遅いとか、その週末に出張を入れてきたら
実際にはまだ、浮気相手とは別れ作業が出来ないだけではなく、浮気相手と打ち合わせをして、今後はもっと用心深くしようという提携を結ぶ可能性だってあるのです。
そういうスクラムを浮気相手と組んだ場合は、夫の家庭での態度に余裕が出ます。
何なら、妻には、とても優しく接する事が出来るようになります。
これは、夫だって、これまで浮気相手に自分達夫婦の事を正直に話していたとは限りません。
その意味で、全てが明るみに出て、浮気相手にも謝罪をしたら、ある意味、ご主人は一番の安心感を得られた事になります。
と、いう事で、今日のテーマ「浮気が終わった後の夫の態度」については、あまりにも普通に戻る時間が早い場合は、逆に危険です。
いくら不倫は許されない事でも、それが終わったからといって、あまりにも何もなかったように普通にふるまっているなら、そんな風に人間は立ち直りが早くないという事です。
ですので、結論としては、あまりにも普通に妻に接してきたら、そこには何かあると疑ってみてもいいかもしれません。
では今日はここまで。