浮気をやめさせる為のセオリー
歌舞伎役者の中村芝翫さんがコロナ感染し、そして明日、10日に舞台復帰されるそうです。
何はともあれ大事に至らずに良かったぁ~
でも、このコロナで休演したせいで、その前に起こされていた不倫問題を触れなくなってしまった感じがあります。
誰も言葉にはしないけれど彼がコロナに感染したと聞いた時「不倫なんてしているからだ」と誰もが。ちょっと心の中で思いませんでしたか?
もちろん不倫と感染の因果関係を証明する事なんて出来ませんから、そんな不謹慎な事は言えません。
でも、少なからず舞台とか稽古場とかと自宅の往復という大人しく生活ではない事は事実なので、彼も言い訳はしにくかったと思います。
しかし、芝翫さんの場合は不倫が発覚したのが初めてじゃないし、以前の不倫報道も、まだ人の記憶に新しいと思うので、言い方は悪いですが、「性懲りもなしに」という事です。
昔は歌舞伎役者の遊びは芸のこやしと言いましたが、今は、そんな時代じゃないし、ましてやコロナ禍にあって、家族以外の接触は誰もが恐怖心を持っています。
そんな中、不倫を繰り返すという事は、ある意味芝翫さんの生き方なのかもしれません。
ではその不倫を繰り返す理由って何でしょうか?
これが歌舞伎役者とか有名人だから、話がややこしくなりますが、貴女の友人の話だと思って考えてみて下さい。
貴女の友人の旦那さんが、こんな浮気を繰り返す人だとして、相談をされたとします。そしたら貴女は
言葉にしなくてもこんな風に思いませんか?
「そんな人なんだから」・・・と。
でも「そんな人」と他人事だから簡単に言っても本当は色んな意味があります。
⓵ 浮気が好きな人
⓶ 考えの甘い人
⓷ 女性が好きな人
⓸ 妻と上手く行ってない人
⓹ 浮気をしている状態が苦痛じゃない人
⓺ 性欲が現役の人
⓻ 承認欲求のある人
他人の話として聞くと、貴女はとても冷静に分析できませんか?
そして他人事に関しての答えは「そういう人を選んだがその友達」という風に、客観的に見られると思うのです。
しかし、片やこれが自分の問題となると、そんなに⓵から⓻が原因と言われても、はいそうですか、とはならないはずです。
何故なら、貴女の中で⓵から⓻は理解が出来ない事だし家庭がありながら許せることではないからです。
友人の相談事には答えが簡単に言えるのに、自分の事となると、割り切れないというのは、そこには
貴女が「認める事」ではないからです。
では話を元に戻します。
この7つの内、芝翫さんは全て当てはまりますが芝翫さんの場合は芸ごとで認められているので、
一見、⓻は当てはまらないように思えますが、実は承認欲求にも色んな種類があります。
つまり芸とか仕事ではなく、一人の男性としての承認欲求だと思います
では、仕事以外の関わりという点でいうと一人の男性という意味では家庭を持っているから、普通は家族に認められるという風になります。
でも、不倫をしている男性の場合は、外の社会の女性から認められたいという欲求を持っています。
その欲求は自由ですから、不倫はともかく、承認欲求を持つのは仕方がなかったのかもしれません。
人の家庭ですから、軽い事は言えませんが、中村芝翫さんの場合は、何度も不倫を繰り返されているので妻の三田寛子さんから、家庭人としての信頼は崩壊していると思います。
その為に、余計に、外へ目が向くと思われがちですが、どんなに妻が夫を信頼していても、裏切る人は裏切るので、あまり関係ないというか、その人の特性と考えるべきと思います。
人を形成している環境は、社会人とか、家庭の長とか、夫とか、パパとか以前に人が人としてある為に、その人が最も拘る部分、その人のアイデンティティーで多くの細胞が構成されているからなのです。
これは妻にとっては、許すか許せないかの分け方をすると、結論は明白です。
でも夫自身のアイデンティティーは 人に認められるかどうかが境界線ではなく、自由なはずです。
私が子供の頃からよく言われた亡き母の教えは「人にされて嫌だと思う事は自分も人にしてはいけない」でした。
私は小心者だから、人から後ろ指を指されるような事や迷惑を掛ける事はしたくない。だから人の道に外れない事を最低限ルールとして生きて来ました。
しかし、不倫をする人はちょっと違います。
道(倫)に非ずというのが不倫ですから、その方が刺激的で、好む人もいるのです。
そういう人に、不倫はダメだと言ったところで、それはブレーキにはなりません。
好きずきとは言わないまでも、片や嗜好。
片や道徳。
これはもう話が折り合うはずがないのです。
つまり、不倫の問題を道徳問題だけで考えるから、聞きたくない夫は、妻から距離を置くのです。
では、どうしたらいいか?
それは 「お塩少々」というようなお料理のレシピのようにはいきません。
「じゃ、どうすればいいの?」と歯がゆく、もどかしい気持ちになられるのは分ります。
でも、こういう事は。まず貴女の頭のスイッチを変えないといけないのです。
「そんなこと言っても、悪いのは夫なのに、何故妻の私が努力をしないといけないの?プンプン」と
若干短気を起しそうになるのも分からなくはないですが、このコラムをお読みになっている貴女は、
私のメソッドはご理解頂いているはずです。
「浮気問題は話し合いはしてはいけない」とあれほど繰り返して書いても、貴女は夫に対し、話し合いを持ち掛けて、最後は決裂か、喧嘩か、夫の逆切れで終わったはずです。
これ程、繰り返し書いて来ても、貴女の考えは切り替わらないのに、そんなに簡単に料理のレシピのように対策を教えられても、それを実行できない貴女がいるのです。
いいですか。何度も言いますよ。
妻の貴女が悪いとは言っていません。
悪いのは不倫をするご主人です。
でも、物事を「善し悪し」だけの道徳の話ではないのです。
私のコラムを読んで頂いているのに、つい夫に話し合いを持ちかけては決裂してしまったという妻の抑えられない気持ちを、まずは抑える事からしなければなりません。
お料理に例えると、サトイモの煮っころがしのレシピを紙に書いて渡しても、貴女の心の中に「里芋の皮を剥くのが面倒」と思っていると、まず、サトイモ料理は出来ないのです。
もちろん、最初から皮を剥いたのも売っていますが、そもそも、貴女がそもそも煮炊き物をしたいと思っているかどうか、貴女の性格とか、取り組む姿勢とかが分からないのです。
レシピはあくまでもレシピです。
コロナ禍にあってマスクの着用するルール化され、マスクの必要性は誰もが分かっていますが、
ルールを分かっていても、マスクをしない人もいます。
と、いう事で私の所では、まずは貴女の思いや考え。希望や願いをじっくりお聞きします。
その中で、何が出来て、何が苦手で出来ないか?
それらを分析して、解決策のレシピは、貴女向けへパーソナルな献立てを作らないといけないのです。
誰にでも同じ方法や対策がとれるなら、レシピを書いたものをコピー機で印刷して配ればいいのです。
夫婦には、夫婦の数だけ、組み合わせの妙があります。
夫の不倫といっても、相手のある事。
その相手の持つ環境、性格、付き合いの長さ、種類。
不倫は色んな条件で構成されます。
そして何よりも、妻の貴女との相性、組み合わせ。
その妻と夫が、不倫を巡ってどんなやり取りをしてきたか?
夫と不倫相手との歴史。
夫と妻との歴史。
それらの事を総合的に加味して、対策を考えないといけないのです。
ね?
誰にでも通じる、同じやり方なんてないのです。
だから、私に相談をされる方は、どうか、直ぐにレシピを頂戴、とは思わないでください。
貴女を取り巻くこれまでの事を聞かせて下さい。
その上で 分析させてください。
それほど、一つ一つ、組み立てさせて下さい。
だから、簡単に、急いで答えを求めてカウンセラージプシーになってしまうと、
本に書いてあるような、「夫に愛される妻になりなさい」と愛され妻のレシピを言われてしまいます。
短気は損気。
急がば回れです。
今日のテーマは「中村芝翫さんの不倫が止まない訳」でした。
それの答えは、簡単に言うと、女性好き。
妻の存在があるという事は当たり前で、妻がいるからこそ、外に目が向くという厄介な病気です。
比較が必要な人なのです。
妻と言う存在が目の上のたんこぶになればなるほど、外に救いを求めるという「ギャップ」が必要な人なのです。
では その病気の原因が分かったとして、そしたらどうすればいいか?となると、原因が一つじゃないだけに、ひと言で、言えるものでもありません。
でも、こうした事が他人事なら、貴女も簡単に「中村芝翫さんって、そういう人だから」と言えるでしょうけれど、その解決策を求められたら、簡単には言えないでしょ?
それと同じで、原因は分かっても、取り組む対策や、取るべき態度は一言では言えません。
それほど、原因は単純でも、対策は複雑な事だという事を分かって貰えるといいなあ。
でも道はあります。
根気強く、短気を起さず取り組むなら「中村芝翫さん問題」だって家族観では、答えが出ているかもしれません。だから今の所は離婚はされてないのです。
だからこれで解決・・・・とは言えませんが、今のところは離婚もされていません。
これを歌舞伎家独特の責任感とみるか、妻の忍耐とみるか。
判断は、その家族、それぞれの出した結論です。
それが幸せか、どうかは、それは分かりません。
家族の形を守り抜くというのも幸せの一つです。
家業の歌舞伎家を尊厳を守り抜くという責任感という役割の中で生きるのも
幸せの一つかもしれません。
自分の幸せは自分しか分かりません。
妻の三田寛子さんが何を大切にするかは人それぞれです。
夫の中村芝翫さんはこれだけ世間の白日の下にさらされても不倫をするのは
その事が必要なのでしょう。
善し悪しだけでは、説明のつかない「性」は中村芝翫さんには大事なのでしょう。
こうなると生き方の問題です。
でもこれだけは言えるのは、妻の三田寛子さんは「性」に重心を置く性格ではなさそうです。
これは、歌舞伎家において、妻の役割が重責過ぎる事もあるかもしれません。
・・・・気の毒です。
一生懸命、妻として、母として、歌舞伎家継承の家族として、一生懸命頑張れば
セクシーな夫婦の関係は失われていくというのは皮肉な事です。
しかしそちらの任務を果たすと決めたのだと思います、その生き方は、潔いですね。
つまり今日の結論は、夫の中村芝翫さんと、妻の生き方が違ってきてしまったという事です。
普通の夫婦なら、離婚を選ぶかもしれませんが、我々が理解できない、役割を背負っている為、ひたすら耐えるという妻の度量が問われます。
日本の文化を継承する家業に嫁いだ宿命かもしれません。
私達は幸せです。
一般家庭はそこまでの責任を負う事はないのです。
そんなに我慢や忍耐は強いられません。
だから離婚を選ぼうと言っているのではありません。
自由が利くという幸せがあります。
その手前でブレーキがかけられるという幸せな環境です。
と、いう事で夫の不倫に嘆く気持ちは分りますが、身動きは取れます。
有名人と違い、一般家庭の夫婦の動きなんて、世間には知られる影響はないのです。
そういう意味で 私も含め、一般家庭の私達には、進むも引くも自由なのです。
こんな幸せはないですね。
では、今日はここまで。