夫の本音を知るには
心のメンター寂聴さんが亡くなりました
私は40代の頃、夫婦間の悩みを抱え、京都にある「寂庵」を訪れました。
寺というより庵。青空説法という法話で悩みを抱える人たちを迎え入れていました。
会場は女性が殆どで、夫や姑、子供、対人関係に悩む人が、入りきれない人が庭にまであふれていました。
最後はいつも泣き笑いの渦に包まれ、暖かい気持ちで寺を後にしました。
99歳、生き切った凄い方です。
人を暖かい気持ちにさせる・・・・私が目指すお手本です。
ゆっくりお休み頂きたいと思います。
それにしても私が尊敬する女性は、マザーテレサさん、樹木希林さん、寂聴さん。
昨日のコラムでは、女性というのは人に上手く甘える事も必要と書きました。
夫と上手くやるには、夫を「嘘でも尊敬するふり」が必要では、と書きながら、私の尊敬する女性たちは、男性側が求める女性像とは違い、男性や女性という性別を超え人として尊敬される人たちです。
これはある意味、男性を舐めた目で見ている私の悪い癖。
でも私の所に寄せられる相談は、夫との関係性だから、やはり、夫をいう男性と上手くやる方法になってしまい、
どうしても、貴女の夫が求める女性像をお話するしか仕方がない。
何故なら、貴女は万人に愛されたいというのではなく、たった一人、夫にだけ愛される妻になろうという話ですから、どうしても矛盾した話になりますが、寂聴さんは、男性に媚びる訳でもなく、自分自身を生き切った人です。
夫には時には嘘でも上手く甘える事も必要と私は相談者には言いながら、私の尊敬する女性はそれとは真逆のタイプ。
でもね、甘えるという言葉を読むと、何か依存的な、自立していないイメージを持たれますが、そうではないのです。
実際、私も人に甘える事の出来ない性格だし、本音を言えば、ベタ~と甘える女性は私も好まないので、矛盾するかもしれませんが
思えば、寂聴さんも、樹木希林さんも、マザーテレサさんも、人から甘えられる側の人なのです。
甘えるという風に文字で書くと、何か、女性的なイメージを持ってしまいますが、言葉を変えると、頼るという方がイメージとしては近いかな。
要は、私のメンターは皆、人から頼られた側の人間で、もっと言えば、求められる側の人間なのです。
だから、貴女の夫に甘えなさいと言うのは、何も猫のようなニャンニャン声で身体を摺り寄せなさいという意味ではないのです。
貴女が、夫を管理下に置き、妻として何かを偉そうに敷いていませんか?と言いたいのです。
例えば、家事分担にしてもそうです。
共働きだからと言って、家事分担する事を、夫にダメ出しで管理しても、上手くいかないと言いたいのです。
もちろん、分担したところで、妻の方が目に見えない家事が多い事は 私が一番よく分かっています。
でも、夫婦で協力して家庭を運営しようと思えば、管理監督と形ではなく、上手く相手を使いなさい、という事です。
最近が家事男子やイクメンパパと言われていますが、少なくとも貴女の夫がそのタイプじゃないから、そこにお互いが不満を募らせるなら
それを、上手く運営する自分達に合った方法を見出すしかないのです。
これは万国共通ですが、男性は甘えられるのが好きです。
頼られるのが好きです。
幼い子供と同じ、おだてて、褒めて、物事を覚えさせませんでしたか?
叱るより、褒めようと、子育ては出来たのに、自分の夫になると、途端に、ダメ出し論でやっていませんか?
私が唱える夫に甘えようというのは、本当に甘えなさいという事ではなく、妻自身の強さをむき出しにしていませんか?と
いう問いかけなのです。
私の文章力の無さで、ここまで読み取って欲しいというのは、申し訳ないと思うのですが、昨日のコラムでは、
夫の不倫被害を受けて、悲しさ、嘆き、不安、色んな感情のないまぜの中で、分析すると「イカリ」の部分が大きい人は
ある意味、夫に対し、管理しているという事になります。
夫婦は互いを支え合っています。特に妻の方は、夫を尊敬していないと夫婦は続けられません。
でも根っこの所では夫を頼りにしていると思っても、夫にそれが伝わらないのでは、夫は妻の監督下にあると夫が感じると
妻との距離が生じるという事です。
夫に対し根っこは愛を持っているのは分かります。
でも、それが夫が感じてくれないなら、意味がない。逆に管理から逃れようと、色んな嘘を付くようになります。
だから、妻が家庭を守るのは当たり前だけど、夫からすると単なるコントロールに感じてしまいます。
たいていの男性は、自分が家長になりたいのです。自分が管理したいし、管理できているのと思う事が自分の自信になっているので頑張って働くのです。
でも、そんな風に言うと、直ぐに妻は「私だってこれだけ、頑張っているわよ」となると、そんな頑張っている競争をしても何も意味がありまsね。
この「私だって頑張っている」という心理は、自分の事を分かってくれていないという若干怒りを含めた感情です。
こういう風に何かと、感情の基本に怒りが混じると、それも夫には伝わってしまうのです。
ここを分かるという事は自分を知る事です。
自分の感情の多くは、何で構成されているか、これを知る事が、まずは夫婦関係の上手く行く秘訣だと思います。
寂聴さんに関しても、人として尊敬できるというのが私の惹かれる所です
でも男女の性を超えて、人として、と言っても、やはりあのやさしさ、暖かさは女性特有のものです。
母なる大地です。寂聴さん、ありがとうございました。
合掌
では今日は