妻の自分が、変わる努力は損をした気分

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

夫の浮気で苦しむ妻はご主人に変わって欲しいと願っています。
今の浮気相手ときっぱり別れて、妻の方を振り向けるよう、夫に変わって欲しいと願っているのが、よくある妻の願いです。
でも、妻業をする中において、ご自身の短所は、口では変わると言いつつ、どちらかと言うと、妻は自分より、夫に変わって欲しいと思うボリュームの方が大きいのです。

自分の変わるべき点よりも、夫に変わって貰いたいと願っています。

そして、妻は自分の事は
「変えようがない」と、どちらかと言うと諦めムードです。

そうでしょうか?
現状を変えたければ、「在り方」を変えるしかない。
反対に「在り方」を変えるには、現状を変えるしかない。

この変えるという事は確かにとても難しい事です。
変えるという事は 雨乞いのようにお祈りをしているだけでは何も変わりません。
変えるという事は形を変えるという事です。
最初から、在り方を変えろと言ってもピンとこないと思いますが、形を変えたら あり方が変わります。

形を変えるのは自分しか出来ません。
まずは、自分からやってみないと、現状は人が変えてくれ物ではないのです。

それなのに相手(ご主人)には変わってもらいたいと思いながら、自分が変わる事は、出来ないというのは傲慢です。

自分が変われないなら、人に変わって欲しい言う資格はありません。

自分も変わるから、相手も変わって欲しい。
これがフラットな関係ではないでしょうか?

夫には何を変わって欲しいかと言うと
浮気相手とすっぱり別れて、妻の方だけを向いて欲しい…とてもシンプルです。

その為には何が出来るかとなると、「浮気で苦しめられている私が、何故変わらないといけないの?
何か損をしている気分」という気持ちが土台にあり、
自分は変われなくて、仕方がないでしょ、と開き直っている部分があります。

これでは、我がままじゃないでしょうか。
また、妻の貴女が変わるべき点って、それほど、大したことではありません。

むしろ、妻の貴女が変われないと思う原因は、
自分は変われないし、変われないのは仕方がないと、決めつけている部分であり、意地であり、理不尽な事への抵抗なのです。

夫が妻から気持ちが離れる瞬間って、
そんな、大した事じゃないのです。

例えば、
■オシャレもして、夫の行動にいちいち目くじらを立てない。
■子供には鬼の形相で叱るのを止める。
■夫の趣味嗜好を理解する
■夫の実家ともう少し、仲良くする
■家事を完璧にとは言わないが、乱雑にはならないように心がける
■自分の出来ない事を人に求めるな

こんなことぐらいの事です。
最初から大きな事を夫も望んでないのです。

でも、これらの事を巡って、夫婦仲がこじれて、その結果夫婦間に冷たい空気が流れます。

そこで夫が他の女性に心を奪われたりします。

そうなってから、妻が子供にやさしくしたところで
夫の目は浮気相手の方に向いています。

夫婦の離婚原因に夫の言い分ですが、
「子供にやさしく接しない妻の事が嫌い」なのです。

いいですか、ここでは、夫はいかにも、子供がかわいそうと言いながら、子供の事を思わず、離婚を選択するのです。
この矛盾は、おかしいと思いませんか?
でも、そんなことを言って、離婚へ持って行こうとするのです。
こんな矛盾くらいひっくり返せなくてどうしますか。

子供を強く叱る事が嫌と言われて離婚になるくらいなら子供を、気長に見守り、夫に嫌われないようにすることの方が、離婚よりはましですし、子供の為にもなりませんか?

それなのに、夫の浮気という現象にだけ、怒りや嘆きを覚え、妻は拗ねてしまって「私が今更変わったところで・・・・」という気持ちは分かりますが、妻だけが変わる事を、何か、損をしたような気分のなるのです。
始まりは単純な事だったと気付いて欲しいのです。

それを気づかずに放置したから、不倫や、別居や、離婚やとなっているだけなのです。

いいですか、浮気は結果です。
色んな事を放置しておいた結果に過ぎません。
夫婦仲が破綻したのは、浮気が原因ではなく、
破綻したから、浮気が起きたというケースも少なくないのです。

確かに、今、夫婦の在り方が違ってしまいました。
だから、原点に戻って夫が妻を大事に思ってくれるように、「私、努力します」と言うのも、そんなに単純でもありません。だからと言って 妻が自ら努力する宣言をする事を、不公平に思うのも、もっと違うと思います。

今は原点には戻れません。
何故なら夫婦二人の問題じゃなくなっているからです。人が加わり、ご主人の関心は、そちらに向いていますから、妻がどう変わろうが、関係なくなっています。

妻が変われば夫は妻の愛に気付いてくれるでしょうか?
違います。夫は妻が自分への愛を無くしていると感じています。
つまり、妻の事を信用してないのです。

それを取ってつけたように、妻が急に夫に優しくしたところで
「気持ち悪りイ~」となるでしょう。

恐らく夫の浮気相手は妻より年下の場合が多いのですが、そんな風にフレッシュで、体当たりしてくれる愛人って、男性には可愛い物です。

屁理屈こねて、夫を妻の管理下に置くつまよりかは、
恐らく愛人といる方が楽しいのでしょう。
この楽しさには、妻は勝てっこありません。

でも浮気は間違っている・・・・そう妻は考えますが、
そこは、「正誤」ではないのです。

私は夫の味方をする訳ではありませんが、正誤で夫に詰め寄ると
「そうだ、おれは間違っているけど、何か?」と開き直ります。

ここは正誤ではないという事をしっかり頭に刻んでください。
間違っている相手に、「貴男のこんなところが間違っているから、変われ」といっても、変わらないのです。

またそれ以上に、妻が「私が変われないのは仕方がないわ」となると、変われない物同士、これを「お互い様」と言うのです。

せめて、夫には変わって欲しいから、私も変わる努力をする・・・・・・

こんな風に言う方が、ずっと可愛げがあると思いませんか?

今更、若い恰好をしなさいとは言いません。
今更、夫に可愛く甘えて・・・・なんても言いません。

でも、自分の変われない事は「仕方がない」と片付けてしまい、夫には愛人と別れて、きっぱり浮気のない生活を守る夫に変わって欲しい・・・・・・

こんな風に望んでいるなら、間違っていますよ。
原点探しは必要ですが、変われないなら、変われないなりに、新たな関係性を見つけるしかありません。

若い浮気相手みたいに、夫にしなだれかかる事が出来なくても、夫婦の新たな在り方を作ればいいのです。せめて、「強さ」や「夫を管理下に置く」という関係性は止めませんか?

若い浮気相手にお暗示時点で勝負をしようと思っても無理ですが、だからといっって、夫に変化を望む事だけでは、厚かまし過ぎます。
貴女も悩まれて、苦しまれて、可愛そう。
でも、貴女の夫も、どこか、可愛そう。

この視点を持てたら、少しは貴女も変われるかもしれません。

では今日はここまで。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼