貴方が夫に嘘を付かせている?
これまで、私は「夫婦は話し合ってはいけません」と繰り返し書いてきました。
当然誰しも、という事ではなく、浮気問題が発生している場合に限ってという注釈をしておきます。
しかし、中には、相談者が、解決方法を相談してくるときに「確かに夫は浮気はしているけれど、それが一番の問題ではないのです」と相談者は仰り、夫婦のコミュニケーションがとりにくいとか、夫婦の価値観が違っていて困るとか、何なら別居や離婚までを迫られているという方が、「浮気問題は、夫婦の気持ちが合わない事の、結果であり、夫婦の関係が壊れて行った根本的な事をなんとかしたい」と仰います。だから、浮気問題が主ではないから、まずは夫婦が、きちんと向き合えるようにするのが目標だから、話し合いはした、互いの、気持ちを揃えたいというのが、相談の主訴です。
でもね、それが、実は、根本のすり替えであり、問題に蓋をしているという事に気付いていないのです。
確かに、遡れば、夫婦の価値観もあるでしょう。
そして夫婦は同じことでも、若い頃は良かったことが時間が経てば、良くない事に変化もします。
つまり時間が経てば、同じものでも、形も価値観も変わるのです。
そして、もっと言える事は、形のある物は、変わる、という事です。
だから、変わった事は、変わった事を受け止めないといけないのに、いつまでも、夫婦は不変だと思っているから、その基にもどろうとしますが、基は無くなって、形を変えてしまっているのを、自覚するべきなのです。
つまり、不変の愛に立ち戻ろうと思っても、相手のあることだから、夫が変わってしまうという事もあります。
それは、どちらが悪いというような犯人探しや、責任追及ばかりをしていたら、もう、相手は、その話し合いに嫌気がさしてしまいます。
これは、妻の貴女が、話し合いと思っていても、追及であり、妻の貴女の自己主張に過ぎないのです。
そんな事を、妻の貴女が、話し合いと思っていても、浮気もあれば、ご主人には、刑事の取り調べでしかないのです。
ご主人が、話し合いを避けるのは、そういう理由ですが、じゃ、あなたが、浮気の事は話題にせず、夫婦の今後の在り方、なんてことを話し合いましょうと、言っても、貴女の主訴が夫婦の、和合であっても、ご主人には、浮気という問題が、大きな課題なのです。
だから、貴女がいくら、浮気問題は別、と言っても、それは貴女が、問題の優先順位を勝手に入れ替えているだけで、夫の頭には、しっかり浮気問題が蔓延っているのです。
そこで、ちょっと、話題を変えますが、男性は、元々話し合いは苦手な生き物です。
世の中の事件を見ても、犯罪の8割は、男性の起こす事件です。その事件の多くが、暴力事件です。
悲しいかな、男性って、口よりも手が出るのです。
子供の事からも、保育園では、叩き合ったりの遊びが好きで、逆に気に食わない事があれば他の子を叩いたり、いたずらっ子に悩まされたママも少なくないはず。
子供頃は、やんちゃで済んだものが、そういう事が、改められずに育つ子もいますがたいていが男の子なのです。
解決する手段はそれほど、話し合いとかで、解決する術は持ち合わせていません。
良いか、悪いか、ではなく、古今東西、昔から そういう物なのです。
男という物は、話し合いが元来苦手だとお考えいただいていいと思います。
そういう事を踏まえた上で、今現在夫婦で、いざこざがあったとします。
それで、これまでも、夫婦喧嘩を繰り返してきたとします。
あるいは、喧嘩とまでは行かなくても不協和音があり、これまで、夫婦で話し合いらしきことはしてこなかったのに、ご主人の方から、話し合いを持ち掛けてきたら、貴女はどう思いますか?
「あ~やっと、話し合いに、腰を上げてくれた」と安堵しますか?
私からすれば、元来苦手な話し合いをご主人から申し出て来たとしたら、それはご主人が駒を進めようとしていると気付いて欲しいのです。
言葉は悪いですが、何か、魂胆があると言っても過言ではないでしょう。
だから、ご主人の方から、話し合いをしようと持ち掛けてきたら、喜んではいけないのです。
恐らく、別居への承諾か、離婚への、条件交渉です。
どちらにしても、多くはお金の話です。例えば、子供への養育費や、別居後の生活費の負担や、何なら、離婚を想定しての、家の住宅ローンをどうしようか、という話です。
貴女が夫婦として修復のテーブルに着けるのか、と思っても、ご主人の方から話し合いを持ち掛けて来た時には、きっとお金の事をどうしようか、という事です。
これを、決めたら、離婚へ心置きなく進むとご主人が考えている時に、話し合いを持ち掛けます。
ある意味、ズルいのですが、ご主人は、家族の事、子供の事を話し合おうと言葉では言っても自分の事を中心に考えているという事です。
だから、貴女が話し合いをずーっと希望していて、ご主人が その話し合いをしようと言って来たら、それは希望の扉が開いたと思うでしょうけれど、皮肉な事に、離婚への扉が開く事になるのです。
だから、「夫婦は話し合ってはいけません」と、私は口を酸っぱくして告げています。
今、妻の貴女が、いくら浮気問題は、ちょっと、横に置いて・・・・夫婦のより良い在り方ならば話し合ってもいいだろうと思っても、それは、話をしている時に、段々、離婚の話に誘導されることもありますし、やはり、心の奥に夫婦共々浮気問題が「核」にある場合、無意識でも、その話題に入って行くこともあります。
だから、少しでも浮気問題がある場合は話し合わない方がいいのです。
いくら妻の貴女が浮気が夫婦問題の、多くではないと、考えても、ご主人の考えとは別なのです。
そこが、分かれば 私の言う話し合ってはいけませんが、理解してもらえると思います。
それなのに・・・・・時々、相談の申し込みがあって、聞かれる事があります。
「今夜、夫が話し合いをしようと言って来ました」と言って、急遽、私へ相談したいと言われるのです。
何を言えばいいですか?と聞かれますが そもそもが、話し合いを勧めていませんから、その答えに困るのです。
しかし、ご主人が どういう意図で話し合いを持ち掛けているかだけでも、相談者が気づいて下さるなら、まだいいのですが、
「夫の頑なな心を溶かす会話の仕方を教えて下さい」と言っているようではいけません。
貴女が気づいてさえ、くれたら、どのようにかわしたらいいか、の緊急対策をとるのは可能ですが、夫との修復って、この段階で望んでいるのでは、絶望的なのです。
貴女の置かれているいる段階が、本来苦手な話をご主人のほうから、積極的に持ち掛けてきたら、健康で言うと、緊急事態ですから、救急車で、運ばれてきた状態です。
それなのに、ドクターである私への貴女の訴えは「どうしたら健康になれるのですか?」という健康療法を問うてるような物です。
この現状を読むという事が決意が貴女に出来るなら、私は緊急手術を施します。
これから、健康になる為に「どの青汁がいいか?」なんて、青汁の種類を考えている場合じゃないという事を知って欲しいと思います。
では今日はここまで。