互いの気持ちが理解できても・・・・・

自分が見えてない事こそ、人には見える

今日は、少し、お客様には耳が痛い事を書きます。
それは「計算ほど、人には丸見えになる」という事です。

例えば、私の所に貴女が夫婦の問題で相談に来られたとします。
貴女の望みが夫との、未来永劫、一生仲良くしたいという事だったとします。
でも、これは、結婚して、人の妻になったらどこのどんな妻だって望む当然の希望です。
また当然だからこそ、特に貴女の夫にもお見通しなのだという事はお分かりだと思います。

当然、結婚したからには、共白髪まで添い遂げたいというのは　全世界の妻が思う事。
そして、貴女の夫も、貴女のその気持ちが分からないはずがない。
夫は妻の気持ちを知っていて、貴女も離婚したくないというある意味、夫婦で共通認識であるはず。
なのに、今、貴女は、夫婦の悩み事で、相談に来られているのです。

何故でしょうか？
離婚はしたくないというのは、願いは願いであって、それを叶える為の作業と、願いとは、必ずしも一致しません。
でも、もっと言えば、貴女は離婚を望んでないのに、今、貴女の家庭では離婚の危機に陥っているという事です。
つまり、貴女の願いを、夫は知っていても、夫にも願いがあるという事です。

特に貴女の夫は、貴女の表情を毎日見ている人なのです。
貴女が、多少、言葉荒く、夫に文句を言って、喧嘩腰にしろ、浮気を止めないと承知しないわよ、と言っても、その真意は、貴女が離婚を望んでないという本音を一番知っているのも、貴女の夫なのです。

それなのに、貴女の願いが叶うどころか、離婚を回避する事は、遅々として進まない。
貴女がいくら、心の中で夫を必要としていても、つい、口では憎まれ口や、夫を責める口調で言う貴女の癖もとっくに分かっているのです。

貴女の苦悩も知りながら、貴女の夫は、貴女の毒づいた言葉だけを取り上げ、貴女の悪態を夫も攻撃します。

つまり、貴女の顔色、声色、言い草等、すべて、見ています。そして、本音はそんなことを言いながらやっぱり離婚は望んでない事を、夫が分かっています。
それでも、離婚の方向にベクトルが向かっているという事の本質を知らないといけません。

貴女は自分の表情を見る事はできない
でも、夫は、貴女の表情は面と向かって見ているのです。
何度も繰り返し言いますが、貴女の夫は貴女の強がりの口癖も、それでいて本音は夫とは離婚を望んでない事までも知っているのに、その貴女の希望を叶えようとはしないのです。

と、いう事は、言い方が優しくっても、きつくっても関係ないという事です。
もちろん、それは、「今は・・・」という注釈は付きますが、今は、貴女の願いの訴え方は関係ないという事です。
でも、基本的な事を言えば、そういう貴女の強気な話し方などが、災いしている事は、さかのぼればあると思います。
しかし、もう問題は、そういう段階の手を離れ、離婚へというステージに進みつつあるのです。

それなのに、妻の話し方が悪かったから、改めるとか、もっと夫に気を配るという反省をされても、それは浮気をする前の「夫婦の在り方」という、問題の起因の部分です。

だけど、今は、起因が、結果という現状を生んでしまった、という段階に入っている事を知って欲しいのです。

変な例えですが、よそ見運転をしていて交通事故が起きてしまったとします。
その結果、瀕死の重傷になっているのに、これからは交通事故を起こさない為の、運転教本を読んでいるのでは、身体のけがは治りません。

そういう意味で、今、貴女は、交通事故の原因になる、前方不注意を、改めても、起きてしまった事故は、どうしようもないのです。

それなのに、多くのカウンセラーは、「夫婦問題の起因」の所を振り返り、もっと夫には優しい言葉使いをし、夫を敬う良い関係つくりの方法を唱えるのです。

もうお分かりですよね、火事が起きているのに、消火器をメンテナンスしている場合じゃないのです。
まずは、火を消さないと。

でも、その火があまりにも大火になっていたら、もう火は消えません。
燃え尽きるまで、家で言うと、焼け落ちるまで待つしかない場合もあります。
絶対に火消しが出来るという保証なんて、ありません。

そういう場合、ボヤの段階と、大火事とどちらが、火消しをしやすいと思いますか？
いつでも、どの段階でも、同じ火消しを考えていてはいけません。
消火器では間に合わず、消防車が何台も出動しても、鎮火できない場合があるように、人のなすべきことはその段階段階で、対策が違ってくるのはみんな知ってます。
でも、中々、火事という現実を受け止める事に時間が掛かっています。

貴女の希望もご主人は知っています。
それでも、ご主人も、もう止められない段階に入り、貴女の気持ち以上に、大事にすることが生まれている事もありのです。
それはご主人にも、ご主人の希望が生まれてしまっていて、夫婦という単位だけでは解決できない別の社会を生んでしまう事もあるので、ご主人も、自分を止められない世界を持ってしまったという事です。

貴女の気持ちも分かりつつ、止められない自分もある・・・・それが今のご主人ですから、その世界を潰しにかかるしかないという、イカつい話です。

でも、その夫の持ってしまった世界を許せないなら、やはり、存在してはいけない世界をこのまま見過ごしてはいけないという、凄く当たり前のことを書きました。

男性は浮気をし始める初期の頃は、後ろめたさや、自責の念は持っているのです。
でも、それが、長く続くと、罪の意識は薄れて来ます。
薄れた後で、大騒ぎしても時期、すでに遅しという事もありますので、問題が発生したと思ったら、すぐに取り組みましょう。

では、今日はここまで。