夫婦は話し合ってはいけません Vol,1
こんなことを、ここで書いたら叱られるかも、と思いながら、叱られる覚悟であえてタイトルにしました。
この浮気の事を考えた時、いつも、その浮気をカバーする意見が出る。
いやいやいや、私は浮気をする背景や事情の話をしたいのではない。
そりゃ、浮気をする人には その人なりの事情はあるでしょう。
でも、だったら、事情があったら、許せるのか、というと、どうやら、そうみたいです。
でもね、ここは、ちょっと、事情とか背景とかは一旦切り離して考えてみようと思うのです。
何故なら、夫の浮気が発覚して、夫婦で話し合うと、たいてい、妻は「何故浮気をしたのか?」と聞いてしまいます。
それは 妻は今後やり直す為に、何が原因だったか知っておかないと、何に手を付けていいのか、分からないのです。
でも、ここで、何故浮気をしたのかと問われて、夫が「僕が全部悪い、一時の気の迷い」などと言う人はまずいない。
それどころか、「妻のここが嫌だった」とか、「家庭に居ても落ち着かなかった」とか、自分の自制心の無さよりも周りの状況のせいにするのです。
そしたら、妻は その悪かったとする原因を反省し、妻が修復の努力をすると、誓わされる事になり、何なら
「もう二度と、夫の事を詮索しません」と誓わされてしまうのです。
そうなると、夫の浮気をした責任は妻の方へ移行してしまって、本当の意味で夫が反省する機会を奪い去る事になります。だから、浮気問題に関しては 話し合ってはいけませんと言うのは 話し合うと、その原因を聞きたくなり、その原因を聞くと その部分を改めないといけないという風に、話がおかしげな方向へ行ってしまうのです。
じゃ、ちょっと、意地悪な考え方をして、夫の言っている理由が嘘だったらどうします?
その嘘を真に受けて、その嘘を解決する努力を妻が強いられるのです。
こんなアホな話ってないですよ。
だから話し合ったら、本当の事が余計に見えなくなってしまうのです。
もちろん、物事には、何でもそれを取り巻く条件や、環境はあります。
でも、その問題を起こした背景を聞くというのは、その段階で、許そうという心の表れです。
しかし、この許そうという気持ちが前面に出てしまうと、相手は、許しを乞う気持ちになるかと言うと その反対です。被害を被った側が 「もう許すから、お願い堪忍して」と言う風に映り、浮気をした張本人のご主人は反省どころか、妻を責める側に回ってしまうのです。
だから浮気をした理由が例え真実であっても、先に許すという事を前面に押し出してはいけないという事です。
でも、だからと言って、「許さない」という頑なな姿勢を見せるのもいけません。
つまり、ここで大事なのは、許す、許さない、の話ではないのです。
それなのに、話し合いという路線で行くから、妻の貴女が悪者にされてしまうのです。
だから、話し合ってはいけません、と日頃、口を酸っぱくして言っているのですが、今日はこの話し合いという路線を
止め、あえて、「浮気」という問題だけを切り抜いて考えたいと思います。
浮気はダメ、浮気は家族への裏切り、浮気は誰も幸せになれない。
それらは、色んな事情があっても、家族を泣かして良いという理由は一つもない。
夫が例え、それまでに妻との関係に苦しんでいたとしても、それなら、その問題を解決してから。
例え、それが根の深い問題であっても、何も夫の苦悩を話さず、浮気が発覚してから、妻が悪いというのであれば
問題の解決すらできないじゃないですか。
例え言い難い問題だったとしても、だからと言って、浮気をして良いという理由にはならない。
そういう意味で、浮気問題を考えるときに、それが起きた背景や事情を、横に並べて考えるのは止めましょう。
何故なら、貴女が その背景や事情を聞くならば、事情によっては浮気を許さないといけなくなります。
今ここで 大事な事は許すことではないのです。
もっと言えば、夫が貴女に許して貰わなくてもいいと言ったらどうします?
でも、もしか、夫が浮気をした事情をすべて認めて、その上で 許して貰おうとは思っていないと、言えばどうしますか?
要は、夫は、貴女に許して貰うか、貰わないかを問題にしてないのです。
しかし、貴女は 自分が浮気をされた側だから、貴女が許すか、許さないかで、この先が決まると思っているでしょうけれど、夫は貴女とこの先も一緒の人生を歩んで行きたいと思っていてこそ、許しを乞いますが、逆にご主人は貴女が許したら困ってしまうという事もあるのです。
そういう夫の場合は 話し合いをしても、「もう手遅れだ」という姿勢を取り、「妻の君は変われない」と決めつけ
居心地を悪くしたのは誰だ、とばかりに居心地の悪い家には戻りたくないと家を出ていくような話をしだすのです。
だから、浮気問題を考えた時に、浮気だけを切り取って考えないといけないのです。
罪を憎んで人を憎まずとはよく言ったものですが、憎む必要はないのです。
でも、そんなに急いで本当の理由が分からないうちから 許す姿勢を前面に出す必要もないのです。
つまり、貴女が許すか、許さないかが、本当の問題ではないのです。
そして、もっと言えば、貴女の夫は、許して貰ったら困るとさえ考えている事もあるのです。
だから、許す為になるような話し合いは避けてくれと、私は思います。
では今日はここまで。