夫婦は話し合ってはいけませんVol,5
私の所に相談に来られた方や、電話相談をお申込みいただいた方には 質問シートに、現状をお書き頂きます。
そこに、ほとんどの方はチェックを入れられるのが「夫の気持ちが知りたい」です。
又はもう少し踏み込んで「夫の本音が知りたい」です。
よく受ける質問でダントツに多いのが、「夫は何を考えているのでしょうか」という問いです。
今日は それらをまとめた形で、回答させて頂きます。
夫が何を考えているのかの答えは
「何も考えない」です。
はい、では今日はここまでで、さようなら~なんていうと叱られるかな。
この答えは、正直言って答えられないというのが正解かもしれません。
何故なら、私は貴女の夫と付き合ったこともないし、会った事すらありません。
だから、何に対して何を考えているかは、長年寝食を共にした、貴女にしか分からない事なのです。
だから、私には簡単には答えられませんが、こと不倫に関しては、ご主人が今後、どうしていきたいとご主人が考えているかは、現状を詳しく、お教え頂いたら、私にもこたえられると思います。
つまり、現状が表す事というのは、ある程度の、将来を見せてくれているからです。
ただし、この現状分析が、貴女のバイアスの掛かってない目で見られていることが前提です。
だから、私のカウンセリングというのは、まず、貴女の色のついた眼鏡をクリーナーで拭くことから始めます。
でも、中には 自分の眼鏡の「度」は合っていて、間違いないという自信をもっている妻がいます。
そうなると、その妻も、自分の何か、見落としている事すら、気づかないのですが、それを指摘されたら憤慨する人もいるのです。
それが言う私の「勝気論」です。
この勝気論は、自分の視力が正しいという前提がありますから、それを違うのじゃないかな、というと気分を害する訳です。
でもね、私に相談する限りは、勇気を奮って、お金を払って相談してくれているから、自分の考えと違う客観的な考えを求めたはずなので、意見は意見として耳を傾けて頂きたいと思うのです。
中には、色んな不明点があって質問している過程で、やはり、夫の内なる物をお聞きしたりします。
そして、時には妻の、内なる物をお聞きしたりもします。
でも 妻は自分の内なるものに自覚がないなら、聞かれても答えられないのです。
それを、聞かれただけで、「じゃ、私に原因があるというのですか?」とか、
「それって、私のせいなのですか?」と、ちょっと、怒りモードです。
違うのですよ、私は夫婦は、どちらかが一方的に悪いとか、良いとかの話はしてないのです。
でも、それを、どちらかが悪いという犯人捜しのような会話にしてしまうと、相手も口をつぐみます。
だから、私は100%どちらがとか、正解、不正解の話をしているのではなく、まず貴女が、自分が正解と思っていても、ご主人に、気持ちを吐き出させたいなら、まずは 貴女の考えを、引っ込める事です。
貴女の考えは胸の中にしまっておいて、後で自分でかみしめたらいいだけで、夫の胸の内を引き出すのに、貴女が先に
「私はこう思う」と言ってしまうと、貴女は本来、自分は正しい、自分は傷ついた、私は夫に苦しめられたという
鎧を身に着けて、喋り始めると、夫は何も言えなくなってしまうのです。
夫の心が分からない・・・・・そりゃそうでしょうよ。
だって、貴女が夫の心を知りたいと詰め寄っても、貴女は鎧兜を身に纏い、満身創痍で、そこにいるのです。
これでは、夫は貴女を適地としか思わず、敵地に背を向け逃げだすのです。
つまり、逃げるが勝ちというやつです。
男のくせに逃げるのかぁ~と追っかけても、元から戦う戦意はないのです。
何故なら 男は元々、企業戦士で、家庭の妻とまで戦いたくないのです。
浮気をする男が一番悪い。
でも悪いというだけで、問題解決にはなりません。
では、何故このような構図になるかと言えば、貴女は、勝ろうとしているからです。
ご主人の悪かった事を罰する裁判官になってしまっていて、断罪することがメインになっています。
貴女が 夫が居なければ、生活が出来ないからという気持ちが前面に出て、離婚を避けたいというと
ご主人は「じゃ、いくらあったから生活できるのか、いくら欲しいのか」というお金の話になります。
ご主人に対して 断罪をするだけなら、お金という罰金を払って、家を後にしたいかもしれません。
つまり、貴女は妻を通り越して、裁判官になってしまっている。
こういう自分の立場を分かってから、もう少しうまくやろうよという事ですから、ご主人を威嚇する事ばかりになってはいけないよ、と言いますと、さっきの
「じゃ、私のせいだというのですか?」という尖がり言葉。
ご主人は その強気な妻に、疲れたのかもしれません。
貴女が夫の心を知りたいと、テーブルに座ってよ、と言っても、ご主人はもう勘弁してよ~の気持ちだけです。
まず、貴女の話し方を少し、振返ってみる必要があります。
ちなみに、ご主人に強気な人は、私というカウンセラーにも強気である事が多い。
だから、その人の兜カニのような甲羅を外すところから始めるのですが、ま、兜を纏ってない人は、あまり粉から仕方がないか。
でもね、若くてキャピキャピしていた頃は、ご主人も貴女の勝気なところを、、しっかり者の妻と捉えたかもしれませんが
年を取って、いつまでも勝気な妻なら、夫はこれを喜ぶでしょうか?
男はある程度の年齢になると、自分を頼って、甘えて、慕ってくれる女性が好きなのは、ほぼ間違いないようです。
今更、そんな可愛くぶりっこ出来ないわ、と思っているそこの貴女。
誰もぶりっ子までしろとは言っていません。でもね、重い鎧を着ている事にだけは気づいてね、という事です。
貴女が鎧を脱ぎ捨てたら、ご主人も貴女を怖がらずに、近づいてきますよ。
貴女は 自分が悩んでいるから、か弱い人間と思っているかもしれませんが、
それは、今だけの話。
やはり、以前は、鎧を着ていたのだと思います。
だから、今だけ、塩らしくしても、夫は貴女に近寄っては来ません。
何故なら、貴女にいつ、スイッチが入るか分からないと恐れているご主人は、何でも恐々なのです。
例え逆切れしても、本当は恐々なのです。
弱い犬程、良く吠える、です。だから逆切れして、貴女を遠ざけようとしているのです。
それでも、恐る恐る近寄ってきても本心は妻に対し「腫れ物に触る感じ」でしかありません。
だから、そう簡単には心を開かないばかりか、近寄っては来ないのですよ。
ね、貴女の強気が、本当はもっと、生きていく上で活用できる事を祈っています。
あ、夫が何を考えているか、については、また後日書いていきますね。
イカン、イカン、また話が横道に反れた。
では、今日はここまで。