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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

家庭の中の事を相談するのは恥?

2020年7月30日

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

昔の私は、ゆっくりモーニングコーヒーを飲み、朝刊を読むのが一日の始まりでしたが、今は
新聞を読む代わりに手っ取り早くネットニュースを見ます。
そんな中「夫婦カウンセラー」とかのワードは職業柄、どうしても目に飛び込んできます。

そこで今日のネットニュースは、「流れ星」というお笑い芸人の瀧上伸一郎さんと妻でタレントの小林礼奈さんとがと「夫婦カウンセリング」を受けたことを報じていました。
https://www.daily.co.jp/gossip/2020/07/29/0013553916.shtml?pu=20200730
カウンセラーはこれまでの夫婦の我慢や苦労を称え、瀧上さん自身も、カウンセリングに救われたとの気持ちを書いていられましたが、結果的には別居を選択したと伝えていました。

何故なんだろう?
相談者も満足をするカウンセリングがなされたのに、その結果、別居というのはどういう事なのだろうと不思議でした。
カウンセリングも、色んな流派があり、相談者のメンタルに寄り添う、ある意味傾聴派のカウンセラーもいれば、
夫との関係性を築く為に、善き妻として心構えを指南するカウンセラーもいます。
また、厳しめではありますが、具体的な対策に特化する、私の様なアクション派?もあります。

恐らく この瀧上さん夫婦が会ったのは、傾聴派のカウンセラーだったのだと思います。
私は、この瀧上さんが書かれていた「一縷の望みをかけてカウンセリングを受けた」とありましたから、この一縷の望みとは別居をする事だったのだろうか?と気になります。

結果的に別居を選んだ奥様が 夫のブログに反論しているようですから、恐らく、この夫婦は一緒にカウンセリングを受けるより、夫婦が別々にカウンセリングを受けるべきだったのだと私が思います。

何故なら、夫婦の目指すゴールが別々であれば、一緒にカウンセリングを受けると、どちらか一方が、カウンセラーを味方につけようとし、どちらか一方が本音を言えず、黙りこくり、ひたすら終わるのを待つというようなカウンセリングになるのが,オチです。

つまり、夫婦がそろってカウンセリングを受けるのは、もっと後で、良いのです。
何故なら カウンセラーは 夫婦のそれぞれの思いの丈を充分吐き出させて、本音のところを理解しないといけないのです。
その本音は、社会通念上、許しがたい事もあるかもしれません。
例えば 私のようなところのカウンセリングでは、夫婦でお越し頂く場合、浮気問題が殆どなので、どちらかが
「する側」であり、もう一方が「される側」です。
一般的には する側には浮気は止めなさい、と禁じる話になりますが、一応は その浮気の意味を私は聞きます。
それは何があっても妻には理解できるものではなくても、どこか夫婦の改善点をねじ込む事で、浮気を終わらせるにはどうしたらいいかをご主人側の意見を聞きながら、ご主人の気持ちも理解する立ち位置を取ります。

そして、何が何でも浮気は悪いという、断罪の気持ちで、満身創痍でいる妻の、刺ぬきもします。
そんな事をしながら 夫婦の間を取り持つ結婚相談所をしていた私だからこそ、出来る事かもしれません。

それなのに、いきなり夫婦カウンセラーと名乗っている人はどちらかと言うと、別居も冷却期間という勧めをしたりしますが、私のカウンセラー経験で見て来た経験則で言いますと、別居はろくな結果を生まないことを知っています。

別居が本当の意味で、夫婦を冷静にさせるといいのですが、浮気問題の場合の別居はたいてい、夫が浮気相手と自由に会えるチャンスを与えてしまい、夫の予定も見えなくなってしまう事から 別居はなるべく避ける事を目標に置きます。

しかし、妻の本心は、浮気を匂わせる深夜帰宅に、やきもきし、寝ないで待っている妻は いつ帰るか分からない夫の夕飯を作るのもバカバカしくなり、それなら、いっそ別居の方が気持ちは楽でいいという事から別居を願い出てしまうケースもあります。
これは、自分たちでは前向きな別居と称しても、実際は離婚へ向かってしまう事が殆どです。

だから、今朝のニュースを読んで、この夫婦には別居が果たしてよかったのか?と、私はモヤモヤした気持ちになってしまいました。

ま、もっといろんな事情があるかもしれませんから、他所のカウンセリングに、文句を言う立場じゃないですが、
少なくとも、どのカウンセリングを言えるのは、自分たち夫婦に問題を感じたら一日も早く、相談して、という事です。
この瀧上夫妻の問題の中身は分かりませんが、奥様とご主人の意見にこれだけ乖離があるとしたら、それはもう調整不可能な段階まで進んでしまっていたという事です。

何でも、最悪になってから、取り組むより、少しでも芽が小さいうちに、摘み取るべきかと思います。

そういう意味で この瀧上夫妻がカウンセラーの所に行き、カウンセリングを受けたのは 時すでに遅し、と言う感じだったかもしれません。
病気でも治すためには 早期発見早期治療です。
自分勝手な、素人療法で、悪化してから治療するのと、初期で治療するのとでは、結果は大きな違いがあるのはお分かりだと思います。

家庭の事は人に相談するなんて、出来るだけしたくないのはよくわかります。
でも、素人(すみません、何度も言って・・・)が頭をひねるより、プロならでは視点を一度お聞きになってみてください。知らない事を聞くのは、恥ずかしい事ではありません。

では今日はここまで。

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