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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

妻と浮気相手とどっちが大切なの?

2020年4月26日

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

以前も書きましたが 私は30年間の結婚生活で何が分かったかと言うと、「夫の考えていることが分からない」という事です。
でも、本当言うと、この仕事をしていて、いえ、する前から、元夫の心の中と言うのがある程度、分かったから離婚をしたのかもしれません。
ま、実は 本当言うと心の中が分かったからこそ、離婚を選んだのかもしれませんが、今から思うと、離婚になるかならないかは、そんなに大それた決意が必要だったというわけではないのかもしれません。
そういうような風向きになったという事ですが、それまではあんなに子供の為にとか、耐えてきたのに、もうその風が吹いた時に、その風の流れに逆らわずにいようという風に思えた私がいました。
それは、全て元夫の気持ちや考えが分かったわけではありませんが、「これまで、こんなに苦労を掛けた私に、そういう仕打ちしかできない男なのだ」という事が分かり、何かもう納得できたのです。
ではそれまで、そういう男だという風に感じた事がなかったかと言うとそうではありません。
何度となく、失意のどん底に陥る事はあっても、元夫に助けられたというより、結局私自身が、まだ諦めきれなかっただけなのです。そういう意味では、納得がいっただけで、やはり私は元夫を理解が出来たから、というより、私が納得できたという事で、それは正直に言うと本当は「理解できない、理解を超える」という事なのだと思います。
若いころ、元夫の浮気事件で、それが不安で不安で、「別れた」という元夫の言葉を信じられずに、今のような携帯電話がない時代でしたから。電話連絡が命綱のようになっていました。
仕事が終わり会社から出たら、一目散に家に帰ってきてもらうように、会社を出ましたという帰るコールの連絡を受けて、そこからは、寄り道しないか、誰かと会っていないかと帰宅までのタイムラグがないか、毎日ストップウォッチを持って待ち構えているような感じで、帰宅時間を計りました。
でも、そんな風にしても、元夫にすれば監視されたら、されるほど、抜け穴を探し出すものなのです。
その時に 私はいくら考えても分からない事がありました。
それは 私がこれだけルールで縛り、お小遣いも減らし、今度約束を破って、浮気相手の女性と会ったらただじゃ置かないよと、言っているのに、その約束を破る事の繰り返し。
私が罰則まで設けて、これだけ監視しているにも関わらず、約束を破る理由が理解できませんでした。
私の考え方としては、約束を破ったときの罰則やお仕置きまでを伝えてあるのに、その掟を破って、これで、家に帰ってくるのは怖くはないのか?という疑問でした。
私が、約束を破り、それでも「使途不明時間」を平気で抱えたままで帰宅する元夫の気持ちが理解できませんでした。
何故、こんなに、罰則までを用意している私を裏切るのだろうか?
それが、全く理解できませんでしたので、どんどん締め付けを強くするしかないのか、と思い、ある意味、何故、妻の激高に触れるのに、叱られるのは分かっていながら、私の事が怖くないのか?何故そうまでして、不倫を続けるのか、私には全く理解できませんでした。
でも、今になると、それは理解できます。
上に書いた文言を、そのまま、反対読みをしたら、分かります。
★妻の激高に触れるのに、叱られるのは分かっていながら、不倫をするのか?
答え それは、叱られる事はうっとおしいと思ってもそれ以上の快楽の方が大事という事です。
★叱られるのが分かっていながら、何故不倫を続けるのか?
答え それは、叱られるよりも、不倫の方が快楽だからです。
★妻が怖くないのか?
答え 妻は怖くてもそれ以上に不倫は楽しいから。

……こんな風に考えていくと、私が考えていた「妻にばれたら、不倫は止めるもの」という考え方は全く 私だけが考えていたことで 元夫は「妻に浮気がばれたから どうやってその包囲網を潜り抜けるか」これがテーマだったのです。
妻の私に浮気がばれたから、それは終わって当然と言うのはだれが決めたのでしょう。
少なくとも、私は、この仕事をしていて、妻にばれたから申し訳ないとすぐに思うような男性は、そもそも浮気なんてしないタイプだと思います。
妻に叱られる事を、うっとおしいと思いながらも、叱られないようにしようという誠実な人はあまりいません。
つまり、妻に叱られたくないという人は妻を尊重している人です。
そういう意味では 私に叱られても、特に響かない元夫は、叱られる事よりも快楽の方を選んだのだと思います。
妻を初めから舐めていたとは思いません。
でも、夫婦も長くなれば 私の頭の中くらいは元夫は想像ついていたはずですから、それの目を盗んでというくらいの技はあったはずです。その時点で 私を叱られると恐れるよりは、欺く事の方に一生懸命だったと思います。
これらの事が 終わって、月日が流れた人間の感想です。
要は妻が怖くないかとか、妻との約束を破ってどう思うのか?は、すべて妻側からの発想。
不倫にうつつを抜かしている男性は、家に帰れば妻の事を恐れるかもしれませんが、家に帰るまで浮気相手の事で
頭は一色になっています。
その意味で、約束は守るべきと考えているのは、むしろ私の独りよがりと分かりました。
私の事が怖くないのか?何故そうまでして、不倫を続けるのか?は、愚問でした。
不倫で頭をやられている時は、妻の事は、頭の隅にしかありません。
悲しいですが・・・・
では、今日はここまで。

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