夫は浮気を反省しない。
相談者の夫も色々なタイプがあり、結婚当初から浮気を繰り返す人と、中年になってから、とても真剣な不倫にのめり込んでしまう人。
これは数が多いからとか、少ないからという問題でもなく、浅い深いの問題でもなさそうです。
その上で、夫がこの繰り返し派であれば、常習犯ですから、根絶する事はむつかしいのは事実です。
とは言え、深い不倫派も根絶は簡単ではありません。
でも、有名人などの不倫は、有名人が故に、周りの目も光っているので、不倫相手と物理的に続けられなくなると言う事は言えるのです。
つまり、目が光ると言うのは、それだけ監視の目があるという事です。
それは有名人であろうと、一般人であろうと監視が必要なのはいうまでもありません。
妻は夫の浮気を疑い、それなりの証拠(メールやレシート)を突きつけ、夫に浮気を認めさせようと、話し合いをして、夫が認める場合もあれば、認めずにうやむやにされてしまいます。
ただ、中には、認めないどころか、夫の周りを嗅ぎまわり、「人の携帯を盗み見する様な妻は、もう夫婦としては終わりだ」と、離婚や別居まで持ち出されて、怖くなってしまい、夫の行動には何も干渉しない事を誓わされてしまいます。
私が、常々唱えている事は、「確認の大切さ」です。
疑うのは簡単です。ただ、疑えば、それが事実かどうかの確認が必要なのです。
疑っている相手に、その疑いが正解かどうかを疑わしいご主人に尋ねるということが本末転倒なのです。
答えは自分の目で確認をしなければ、確認と言えないのです。
でも、ご主人は否定します・・・・だって犯人ですもの(失礼!)
犯人は、疑いを掛けられて、素直に認めるような人は元々悪い事はしません。
それを、ちょっと疑わしい浮気の事実を見つけたとして、早速妻の貴女が問い詰めたとして、その後の事は考えていますか?
認めたとしても、それは、夫婦の仲はこじれる一方で、最悪の事態にもなりかねません。
不倫を認めると言うのは色々な意味が有ります。
先ほども描きましたが、素直に認める人は、そもそも不倫などはしないという観点に立てば、不倫を認めるイコール、、妻に謝罪ではない。
実は夫にもそれなりの目的があるという事です。
その目的は千差万別ですが、最悪な事は離婚です。
つまり、妻にばれると、妻へ謝罪して、そして夫婦修復と言うのは妻の筋書きですが、不倫を見つかった側にとれば、全然別の筋書きがあるという事も知ってほしいのです。
だから 夫の不倫によって、夫婦仲にヒビが入り、修復に取り組んだが、上手くいかないと言う方は、実は妻が夫の筋書きと妻の筋書きが、合っていないと言えます。
つまり、妻は浮気がバレたら、謝罪して、浮気相手と別れるのは当然という筋書きでしょうけれど、夫にすれば浮気がバレたら、別れたふりをして、これからはばれないように、浮気を水面下に潜らせよう、という考えになるのです。
しかし、妻は浮気のちょっとした事実を掴んで、頭にきてしまい、夫に事実を突き付けると言う事をするので、夫にすれば狼狽してしまって、とりあえず別れる事を明言し、そこから、自分流の作戦を立てるということになります。
つまり、妻も夫も、二人が、狼狽しているから、二人とも付け焼刃のような事になります。
「私、夫の貴方が浮気をしているのは知っているのよ」
「子供達の為に、家族にもっと目を向けて」
「妻の私にも欠点はあったから、今回の事は許すわ」と言っても夫は心から許してほしいと考えていません。
夫の頭の中には、許してもらう必要はないし、それよりは、どうしたら浮気相手と続けられるか?
これが頭の中を巡っているのです。
そんな中、夫婦の修復や何かは考えてられないのが、夫です。
自分の浮気を潰され?その上で、その浮気を潰した?妻に謝罪なんて、すぐに考えられるものではありません。
だけど、とりあえず、浮気を謝罪したら、妻は見逃してくれそうだから、噓でもいいから、謝っておけ、と言うことになります。
そういう場合の夫との悩みは尽きず、妻からの相談は、夫の不倫関係を解消させたのに、妻との修復が上手く進みません、と相談に来られます。
そうです、妻の貴女が、夫の浮気を終らせた方法・・・・間違ってはいないかもしれませんが、正しくもありません。
では本当に、夫が浮気を反省し、本当の意味で、浮気をヤメルのはどうなるといいのでしょう?
それは恐らく、社会的な影響力に比例します。
現在も、雑誌やメディアで、騒がれているのは俳優の東出昌大さんは、その不倫がCMのスポンサーや番組関係者に迷惑が掛かり、大きな損害を与えてしまったりする影響力との兼ね合いです。
つまり貴女の夫がどのくらい恥をかいたか?にも拠りますが、社会的な影響力が浮気をこれからしなくなるかどうかのバロメーターになります。
浮気をしても、誰にも迷惑が掛からず、妻だけが管理監督をするということになれば、今後、夫が浮気をしないかどうかは、その監督力というか、確認が、一番大事なのです。
「夫にはこんな風に、浮気を二度としないように」と約束させたという妻がいます。
でも、大切なのは、約束をした夫がどれだけその約束を守れるのか?その確認が必要です。
確認もせずに、夫が約束したということだけで、終ってしまうのは、またきっと浮気をします。
何なら、浮気をした夫が、逆に妻に対して「そんなに俺を信用出来ないのか?」と凄む夫さえいます。
これに腰が引けてしまい、怖くなって確認すらも出来ないなら、最初から夫を詰問するという事はしなさんな、と言うことになります。
疑うなら、最後まで疑い続けないといけません。
信じるなら 信じる根拠を得ないといけません。
こういう事を怠った人が、相談後の2年後に「先生、離婚することになりました」と悲しいお知らせを受けます。
夫に詰問しました・・・最初から攻めるつもりでなかった事は分かります。
夫は浮気を認めました・・・これは、夫に詰め寄ったからではないですか?
詰問も、約束を迫る事も、これすべて、「話し合い」という手法です。
この手法を手放せる覚悟がある人だけ、この指と~まれ。
では、今日はここまで。