夫にこれ以上嫌われたくない?
昔、昔の話です。
私の友人で夫から離婚裁判を申し立てられ、妻である友人は、互いに弁護士を立て、離婚回避をしました。
その夫は浮気をしていたので離婚が認められなかったのです。
しかし、そもそも、夫から離婚を迫られているという段階で、修復は難しいように思いますが 私の友人はそれでも離婚は望まなかったのです。
裁判の法廷で、夫は愛人を伴って、その愛人はどれだけヒドイ妻か、その夫から聞いているという事を言い、その妻を罵りました。
私なら その時点でもう、夫にも愛想を付かすけれど、友人は特に手に職がある訳ではなく、夫のお給料がないと食べていけないという状況下にあったし、でも結局は、夫の事を愛していたのだと思います。
そして裁判が終り、離婚出来ない夫のふがいなさに呆れた愛人には愛想を着かされたと言う感じで、夫は渋々妻の元に帰らざるを得なかったのです。
それから、ウン十年、その夫婦は仲良く?暮らしました。
あれだけの騒ぎを起しておきながら 私には不思議でならなかったのですが そういう夫婦を何組か見て活きています。
その時に、夫婦の間の溝が離婚になるかどうかを決めるのじゃないと感じました。
では、どうすれば離婚を回避できるのか?
共通して言えるのは。妻が諦めなかった場合は 何とか離婚は回避できるみたいです。
でもたいてい夫の浮気に腹を立て、妻が先に、「もう離婚よ」と言ってしまうものだから
浮気中の夫にとれば、渡りに船になってしまうのです。
そして、妻はと言うと よくよく考えると離婚なんてしたくないくせに、夫に離婚を突きつけたら夫がびっくりして頭を下げてくると甘く考え、離婚と脅かしたら、夫は逆に喜んじゃって、愛人の下に妻の離婚決意を手土産のように、伝えるのです。
だから、夫が浮気中の時は、浮かれているから、妻が離婚と言えば夫がショックを受けるだろうとか、
子煩悩な夫だから離婚だけは避けたいと頭を下げているのでは、というのは、甘いのです。
まして、妻が離婚だと言っている、という流れになると誰が一番喜ぶかと言うと、愛人が小躍りすると言うわけです。
そうなると、本心から出た言葉じゃないと後から否定しても後の祭り。
夫も、貴女が思うように本当は離婚をしたくないのかもしれない。
でも、夫は愛人に美味しい事ばかり言って来たから、妻が離婚だと言っていると愛人に伝わると、もうそこからは夫も引き返せなくなってしまうのです。
これが名づけて「離婚ロード」
つまり、貴女も夫も、心の底から離婚を望んでいるのではない。
でも、夫もある意味、愛人に噓を付いて、愛人の気を弄んだ罪があるから、愛人の方のご機嫌を取らざるをえなくなるのです。
そこに、妻が離婚と言う言葉を発すると、それはもう脅かしでもなんでもなく、命を持って、離婚へのレールを走ってしまうという事です。
だから、結論から言うと、離婚になる夫婦が必ずしも、心から望んで離婚になる訳ではない。
また、逆に離婚を回避できた夫婦が、必ずしも、愛があったから、という事でもない。
つまり離婚のレールを引いたか、引かなかったかの違いなのです。
私の友人は、愛人からも罵倒され、悔しかったと思います。正直、その愛人に好きな事を言わせている夫にも腹が立ったはず。
でも、本当の気持ちは、心の奥にしまい込んで、再び夫婦のやり直しをしたのです。
その友人は、料理も上手。朝の7時、パートに行く前には、ベランダのアルミサッシの溝まで雑巾がけができている、妻としても完璧でした。
しかし、男の人って判らないなあ。その夫の愛人は、おバカな女性でした。
男性にとって、おバカなくらいの人がいいことってあるんですね。
とにかく 私が言いたいのは 短気を起こしたら駄目と言うことです。
夫を脅かすつもりで離婚宣言したら それは、妻の自分に反って来る事もあるので、心にもないなら離婚は口にしたら駄目です。
「あ~いっそ離婚したら、気持ちが楽になるのに」という事と「離婚するわよ」は180度意味が違います。
では、今日はここまで。