妻と離婚したくなる時・・・by夫

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

私のところに相談に来るのは 妻側の方が殆ど。
そして、段階的には夫から離婚や別居を言い渡された方が殆ど。
だから、夫側の本当の気持ちというのは 私は知る事が出来ないので、妻の相談者に「ご主人は何故離婚をしたいと言っているのですか?」と尋ねると、「独りになりたい」「俺の居場所がない」などと言われたとの事です。
私はこの答えが、夫の本当の気持ちで、本音とは思っていません。
つまり、どういう言い分かで、問題の核の部分を分析出来るのです。

最近よくあるニュースで、人が人を殺める事件が多発しています。その結果、警察に通報すると言う事があります。
その時の通報の文言でよく見るパターンですが
「子供が息をしていない」
「妻が死んでいる」
「人が死んでいた」
この電話を掛けた通報者が、犯人であると、仮定した場合、これらには、必ず原因があるのに、原因は言わないのです。
何故なら犯人は殺人を犯した事は伏せたいから、最後の「事象」だけを言うのです。
だから、火事の通報にしても、近所の人から消防署への通報と訳が違います。
これらの事は、ニュースで流れるたびに、誰が犯人かを言っているようなものだと解ります。

つまり言葉には現れていなくても、その裏の真実がくっきり浮き彫りになっています。
子供は自然に息をしなくなるものではあいません。それまでの虐待か、栄養失調が元にあります。それを自覚しているからこそ、原因になる事を言わないのが犯人のやり方です。
最後の事象は結果であり、原因はきっとあるのです。

それと同じ事が夫婦の間にも起きてきます。それが私の扱う浮気問題です。
この浮気という病原菌?は様々な事を引き起こします。最初軽いうちはいいのですが、放置しておくと、生活すべてに病原菌が広がり家庭生活に障害を起こします。その結果、別居になったり、離婚になったりしますが、相談者の妻はどこか、最悪の状態・・・つまり離婚にはならないと思っています。これは楽観的というより希望的観測と言った方が近いかな?
夫の言う「一人になりたい」の意味は、「一人」という数字の数ではなく「独り」と書きます。これは孤独の孤とも読みますが、ここでは独身の独です。
つまり妻と離婚して晴れて独身になり、浮気相手と再婚したいという言葉の現れです。
それなのに、妻は、夫が「一人になって今後の事を考えたい」という風にだけしか聞こえておらず、離婚準備の為です。
ある程度、浮気の事が妻にばれて、日夜喧嘩を繰り返している夫婦の場合、夫は浮気を隠したい為に別居を申し出ます。
これは浮気の尻尾を掴まれたくないから、その前に別居をして、証拠隠滅を図りたい考えです。もちろん、その暁には離婚がゴールにあるので、別居と言っても安心は出来ません。別居も半年もすれば、夫婦が破たんしているという根拠にもなりますから、一旦別居して夫婦関係を見直すという言葉に騙されてはいけません。
一旦別居したら、それは離婚へのレールを走り出した、と考えるのが妥当です。
でも中には 余裕(気持ち)のない夫は、不倫が始まったばかりは、ずっと浮気相手と一緒に居たいと言う気持ちから、妻に別居を申し出る事もあります。
そういう場合は、ある程度、気が済んだらまた家に帰ってくる夫がいます。でも、だからと言って安心してはいけません。
不倫が終わった訳ではなく、浮気相手との関係を深めたからこそ、自宅の戻る余裕が出来たのです。
この場合、浮気相手と別れてきたと勘違いしてはいけません。むしろ、安定期に入ったと考えるべきです。

人間、独りになんてなりたくないものです。世捨て人のような生活をしている仙人でもないかぎり、独りは寂しいものです。
だから、「独りになりたい」というのは、その向こう側にきっと浮気相手が待っててくれるのでしょう。
「俺にはこの家に居場所がない」というのも、同じこと。浮気相手のアパートが居心地がいいのです。その彼女を振り切って自宅にイヤイヤ帰ってきたら、妻に帰りが遅いと嫌味を言われ、詮索され・・針のむしろなのです。
そんな状態の家が、居心地の良いはずがない・・・・・・これを「居場所がない」という事象で表しているのです。
もうお分かりですね。
夫の言い分をそのまま、額面どうりに受け取ってはいけませn。
独りになりたいと聞いたから、別居をしたら、夫は納得するなんて考えるのはもってのほか。
かと言って独りになる時間という風に、夫と寝室を別にしたら、これも家庭内別居というプチ別居であり、夜中にこっそり浮気相手に電話やメールをする時間を与えるだけなのです。
妻の貴女も夫といがみ合うのは嫌で、寝室を別にするという話はよくあります。貴女も楽になるからいいや、と思っても、それは夫の浮気を黙認する結果になります。
要は、貴女は夫の本音に気づかず、夫の言葉だけを鵜呑みにするのは、樹を見て森を見ない事と同じです。夫の言葉の裏には本音が山盛り含まれているので、何の対策も取らずに、一時的に「楽になる」目先の事だけに囚われてはいけません。
夫の言葉の次に、「だって好きな人がいるから」この言葉をプラスして聞いて下さい。
「独りになりたい」の後に続く言葉は「だって好きな人がいるから独身になって浮気相手と一緒になりたい」という意味です。
「居場所がない」の後ろに続く言葉は「だって好きな人がいるから、その人との方が居心地がいいんだもん」です。
離婚をしたいと言い出した時も、「だって好きな人がいるから」と考えたら、理由がわかるでしょ?
それなのに、変に理由を聞くから、独りになりたいとか、訳の分からない事を言うのです。
中には、夫の浮気相手の事を「その人と結婚したいの?」と聞く妻がいます。
そういう場合は、「結婚はするつもりはない」と、夫は答えるはずです。中には正直に「この先の事は分からない」という人もいますが、たいていは結婚はしないと言う筈です。
当然ですよね、今の段階で、正直にいう筈がない。それなのに相談に来られた妻は 私に向かって、「夫は相手と結婚はするつもりはないと言ってました」と言われます。
何故、そこの部分だけ信じられるのか、不思議です。
そういう風に言うと、「夫婦なのに信じたらいけないなんて・・・・」と反感を持つ人もいますが、誰も一生とは言ってません。
今、浮気している夫は嘘つきの塊なのですから、今は信じる時ではないと言っているだけです。
浮気問題が解決した暁には信じられる日が来るのですから、「今は」という期間限定の話です。
で、ですが、ところで浮気相手を排除する手立てを取っていますか?という私からの質問ですが、そういう事を聞きたくて 当方に相談を寄せて下さいますが、ここに妻の勝手は思い込みと恐怖心と、こだわりがあります。
それをすべて解きほぐすのは、1回の相談では、難しさを感じるのです。
誰にでも通用する方法なんてあるわけないし、まして、ここのコラムで、書けるほど単純な物でもない。
私のカウンセリングは 相談者が何を拘り、何を怖がっているかをお聞きする事から始めるのですが、結局その人の特徴や考え癖がその後の行動に大きく影響するのです。
そういう自分の考え癖と言うものを知る事から始めましょう。
では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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