装いではなく 装うという事

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

人はつくづく、性善説で生きているのだと思うことが、ここ数日で沢山起きました。
例えば 雅子皇后様の素敵な出で立ちと、ティアラの事を語る時は「装いは・・・」という言い方になります。
しかし 事件とか犯罪となると 装いではなく装うと、なります。
では何故 装わないといけないのでしょうか?
それは真実が別にあるという事です。
でも、今回東大阪の護送中の容疑者が、「手錠がキツイ」と言って、緩める事を要求し、緩めてもらった途端に逃走しました。
海外の警察では、容疑者や犯人の言動は、まず疑って掛かるスタンスだそうです。
今日のワイドショーでも、日本の警察は、何と隙があるものかと、その体たらくを叱っていて、犯人の逃走に対する対策が取られてない事を嘆いていましたが、そもそも海外では、「犯人は逃走するもの」という前提があり、
如何なる犯人の要求も、逃走を目論んでいるものと、想定しているそうです。
だから、例え、手錠が痛くてたまらないと容疑者が言ったとしても、応じる事はしないのです。
これが、日本に置き換えると、容疑者や犯人だとは言え、人間扱いをしてないとなると、世間のバッシングは容易に想像できます。
これは、ある意味 日本人特有の人の善さという表れですが、海外の警察はシビアですね。
つまり、一度でも悪いことをした人間は、また悪い事をする人間だと決めてかかれ、と言うことなのです。
ま、これを家庭や夫婦の事に、まるっぽ置き換えるという事は無理があるかもしれませんが、考え方としては参考にしてもいいな、と思います。
装いと装うという事はちょっとニュアンスが違いますが、犯人は装うものなのです。
真実が別のところある者ほど、装うことが上手なのです。
夫婦において、浮気問題が起きたとしても、すぐさま終ったと言い張るのは虚偽の可能性が高い。
そんな、妻にばれたからって、直ぐに浮気は終れるものではないのです。
しかし、妻の疑いは、浮気を邪魔するものだから、「浮気は終った」と装うのです。
装いとは、真実より、真実っぽく聞こえないと、装う意味はありませんから、それは上手に装います。
だから、私が一度、本当に浮気が終ったかどうか確かめてみましょうか?と問うと、
相談者の妻は、「もし、浮気の実態を掴みたくてももう終ったと聞いていますから、尻尾を出さないと思います」と相談者の妻は言われます。
中々尻尾を出さないというより、心の底では、本当は終ったと思っているのです。
だから、調べても何も出てこないという事を、相談者は思っていますが、それこそが
「夫の装い」にまんまと騙されている事が多いのです。
つまり夫の浮気は終ったと思いたいから、疑うことをしないというのも、妻の心情なのです。
そこでまるっぽ信じるという事をすると、「信じろ+信じたい」という者同士の共同作業になって、浮気の実態をもみ消すという事になります。
確かに、浮気問題が起きて、疑って、携帯をチェックして、カバンや財布の中身を見たり。
そんな事、本当は誰もしたくないですよね。
だから、疑うことにも疲れ果てた時に、次の段階のジャッジメントが起きるのです。
浮気をされて、裏切られた傷がまだ癒えてない妻が、必死に猜疑心を抑え、夫と信じようとしている中、
少しでも、「何時に帰るの?本当に残業なの?」と言おうものなら、
「そんなに俺の事を信じられないのか?」と逆切れされる始末。
そんな時は、ひるむ必要はないのです。
「うん、まだ、時間が経ってないからね」と言ってやればいいのです。
信じないのは妻が悪いのではなく、信じるに値する「罪」をご主人がぬぐえてないのです。
信用をして欲しいなら、信じてもらえるように罪を犯した本人が努力をするべきであって、妻が努力し、
無理クリ信じる努力をするものではないのです。
本当に信じられるときは、疑う余地が無くなった時。
その疑う余地をなくす努力は、夫本人がするべき事で、これを
「名誉挽回」というのです。
だから信用もない、名誉も挽回度量をしてない夫が、信じてもらえない事を嘆くならまだしも
信じない妻に逆切れするという事は、おかしなことなのです。
こうして、世の中のあらゆる例を、客観的に見ると、自分の問題も本筋が見えてくるはずです。
今日は手錠緩めの話から、とんだ方向に行きましたが、物の道理は、色々、似通った部分がありますね。
こんな不毛な戦いを終らせる事を考えていかないといけませんね。
では今日はここまで。

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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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