戦う相手を夫にしてはダメ

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

夫の浮気が原因で、離婚話になっていても、あくまでも戦う相手は夫ではありません。
自分の夫に、談判するのはもっと後の話。
浮気が判明したら、まずは浮気相手を排除しなくては、話しにならん。
真っ先に、自分の夫と向き合っても、ぶつかり合うだけ。
それならば、にっくき浮気相手をやっつけた方が良いのに、順番を間違うと、ご主人を敵に回す事になります。

離婚したくないのでしょう?
夫と浮気相手を離れさせたいのでしょう?
それならば、向かう敵は、浮気相手にしないと、いけません。
浮気が発覚した時点で、夫はまだ浮気相手と別れてないのだから、妻の貴女が夫に調停を掛けたりすると、夫は益々浮気相手の所に逃げ込むだけ。
何なら、浮気相手と、一枚岩になって、貴女を攻撃してくるのですから、貴女が戦う相手を夫にしてはダメなのです。

元々夫婦で、何かとぶつかり易い関係で、ついドンパチ喧嘩になりがちだった夫婦が、夫の浮気を見つけて調停でもすると、
夫は貴女と敵対する立ち位置になります。
それは、元々家庭でしていた喧嘩を、調停という裁判所ですると、ご主人も引っ込みが付かなくなります。
つまり家庭の喧嘩を、公の場でする夫婦喧嘩に切り替えただけ。
こういう事の理解をせずに、言葉にすると、どういう事になるかご存知ですか?
「事を荒立てたくない」と言いますが、荒立てるとは、「裁判」の事です。
一般的なイメージでは、問題を複雑にせず、穏便に済ませたいと思っても、そうする事は裁判をするという事です。
法治国家である日本では、裁判という最高機関で、取り決めることが、荒立てる事と解釈しているのです。
だから「事を荒立てずに」という意味は、大ごとにしたくないという意味で、裁判はせずに、という解釈で庶民は使いますが、裁判になると言う事は、大ごとか、否かではなく、決着を着けるという解釈をした方が良いのです。

よく人の喧嘩で、「出るとこ、出ようや」と言いますが、これも同じ、裁判の意味になります。
だから、第三者挟んで、冷静に話し合おうという提案も、ちょっと聞けば良い提案に思いますが、実はどちらか寄りの親戚などではなく
「私情の入らない第3者」とは「弁護士」のことを指すのです。
調停で言えば、家庭裁判所の調停員のことを指します。
したがって、第3者とは、概ね、裁判所で仕事をする人や、法的知識のある人を指します。
こんな風に、自分で考えている事と、実際の使われ方が、随分イメージが違う方がいます。

夫婦で話し合いが成り立たないから、調停を掛けたといわれる妻が、実は夫とは離婚したくないからこそ、調停を申し立てたと
言っても、調停は家庭裁判所でするものだし、家庭調停員に仲にハイって貰わないと、穏便に話せないとなると、これはある意味敵対する関係だと言っている様なもの。
だから、調停をかけるときは、上手くやらないと、悪者にされてしまいますから、何かをスタートさせてしまってから、どうしようではなく、それを始めることの意味というのを、知ってやる必要があります。
たいてい、勇ましく、普段から何でもリードしてきた妻に限って、調停をかけて、その次の道を見失います。
これは調停の意味が判らずに勢いだけで、調停をしてしまっているからです。
そして、調停を掛ける時に、「第3者に入ってもらって」とか「二人では話にならないから、出るところに出て・・・」ちゃんと決着をつけようと思っていても、夫はそのようなところに出廷する段階で、喧嘩腰だと感じます。
これは妻の心の中にも、妻の自分が言っても夫は聞かないから、と「出るところに出て」と言う事を、脅し文句で使っているところがあります。
これでは、夫が、またもや妻に屈することになるので、脅かしたら逃げるという構図が出来上がります。
その結果、妻に聞けば「離婚はしたくないから調停をかけた」と言われますが、夫は離婚へ向ってはいなくても、妻からは脅されているという関係性になります。
こうして夫に恐怖心を与えた上で、妻が「実は離婚したくないの」と言っても、おっとにすれば「ウッソ~?」となります。

つまり、妻の手法が、出るとこ出ようとか、第3者を立ててとか、全部脅かし手法だという事に気付かないといけません。
脅かして、怖がらせて、「本当は貴方の事が大切なの」と言っても、夫は信じてくれないですよ。

脅かしの力技だけでもダメ。
かといって、泣いてすがってもダメ。
自分たちで話し合いができないからと言ってすぐに法的機関に頼るのもダメ。
シラを切る夫に認めさせたくて、直ぐに探偵を雇うのも、ダメ。

私からすると、早く解決したい気持ちは判るけれど、勢いだけで、自分流に突っ走るのは
これまでの貴女と何にも変わっていない。
もうこれまで流のやり方が通用しないと判ったのだから、ちょっと、人の意見に耳を貸してみては如何でしょうか?

居ても立っても居られないからと言って、勢いで、色んな所に駆け込んでも、その居ても立っても居られないという「急ぐ気持ち」が
冷静さを欠くことになるのです。

高い調査会社に急いで契約をしても、ちゃんとした証拠を掴んでもらえない会社だと、入り口から、出鼻をくじかれます。
それで、お金を使い果たし、相談に行くところが、無料相談では、弁護士だって新米しか,当たらない。
すべてが、気が急いて「とにかく動けば何とかなる」という問題ではないのです。

お料理も一緒。
野菜は産地から拘らないと、冷凍食品ではいい料理はできません。
急いでインスタントで、出来るものには、限界があることを知って下さい。
住宅だって、基礎の土台をしっかりしないと、ぐらぐらの柱を立てて、不安定だからどうしようと立て直すより
最初から、しっかりした土台を作っておけば、途中で、家が傾いたりはしません。
私はダメだしばかりをしているようですが、それは「自己流でやるだけやって、こじれたので、後はどうしたらいいですか?」の途中からの相談があまりにも多いからです。
「私なりに考えてみます」と言う方がいますが、あなた流と言っても、貴女はこの道は通ったことの無い道なのです。
知らない道を自己流に歩いても、迷子になります。
自己流で、やるだけやって、後を何とかやってというよりは、貴女のプログラムに最初から関わらせていただけば、問題はスムーズです
あなたの自己流はあまり役に立たないとお考え下さい
では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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