夫の本音を知るには
さて、今日は 私と一緒に考えて欲しいのです。
私はこの相談業をしていて、相談者の妻によく、お聞きするのは、「これからどうなりたいですか?」と、いう事です。
実際に 相談に来られて、当面の目的をお聞きします。
そして将来のこともお聞きします。
でも答えは全然、具体的ではなく、当面も、将来も、ざっくりした希望しか言われないのです。
そこで、より突っ込んで聞くために、多少意地悪な質問かもしれませんが、誘導尋問のようなことですが2択で質問します。
質問1、日本と言う国で戦争が起きる事と、起きない事の両方があるとしたら、どっちがいいですか?YESかNOでお答え下さいと言います。
答え当然NOです。
人間は病気か健康か?どっちが良いですか?の質問にも健康と答えられます。
バカみたいな質問だと思いませんか?
そこで夫婦の事について、質問します。
1、夫婦として将来はどうなりたいか?
2、夫婦として現状、当面、どうなりたいか?
この質問に返ってくる答えは1も2も「夫婦が仲良く暮らせる事」です。
例えば、企業で働いて、業績が悪化したとき、これからどうするのか?という会議をしたときに
「業績は上がる方がいいです」なんて答えると、まるで何も考えていないように思われます。
企業は業績が良いにきまっている。
国家においては平和な国であることに越した事はない。
夫婦もそれと同じで、仲が良いことが誰もの願いであるにきまっている。
今、質問をしているのはもう少し、具体的な答えが欲しいという事です。
例えば企業などは、業績が悪くなった場合、その原因を突き止め、その悪因とどうやったら取り除けるか?また、それ以上に業績を伸ばす為には具体的に何をどうすればいいのか?と経営会議をします。
でも、事、夫婦や家庭においては「夫婦、家族、皆、健康で、仲良く」と言う事を、言われ、じゃ、具体的に何をどうすればいいのか?まったく解決策には触れないのです。
もっと言えば、「具体的に、それを知りたいから、相談しているのだ」と言われる方がいます。
でもね、実際、何が原因で夫婦に溝が出来たのか?
何がきっかけでセックスレスになったのか?
どういう問題のときに、夫婦喧嘩になりやすいか?
・・・・夫婦が冷めて行った原因はきっとあるのです。
専業主婦の方には少し、ぴんと来ないかもしれませんが、企業で事業に取り組むときに常に業績アップの会議が行われます。
そんな時に具体的な提案がなく「ただ業績があがるといいな」というぼんやりした事を言うと叱られてしまいます。
戦争か平和か
夫婦は仲が良いか、悪いか?
そんな答えは決まっているのです。
では、夫婦仲を取り戻すには、根本的な原因に注目せず、ただ世界平和を願うようなことだけでは、ゴールには到達しません。
そこで、あまり見たくはないだろうけれど、自分たち夫婦の弱点をしり弱点にメスをいれなければなりません。
つまり、夫婦の修復を望む場合、夫婦、何から壊れていったのか?そこに自覚が必要なのです。
それなのに、これからどうなりたいか?と問うと、夫婦仲よく、過ごしたいと言われます。
ここい具体的なお話がないのは分かりますが、夫婦仲よく・・・なんてざっくりしすぎて、具体的なノウハウへの答えは見つからないのです。
と、言うことでちょっと、老後のシュミレーションをしてみます。
夫婦仲良くと言ったところで 夫婦がちょっとした事を心がけることで、劇的に変化をされます。
でも、そのちょっとした事すら気づかないなら答えはないのかもしれません、
まずは 自分たち夫婦に横たわる原因に気付かない限り、いくら「夫婦仲よく」と言ったところで、何も及第策が何も分からないのです。
と、いう事で 具体的な原因は思いつく・・・・・そこからはじめて改善される方法が具体的にアドバイスできるのだと思います。
事業計画と同じように、夫婦にも将来設計が必要です。
何も具体的な改善策を思い浮かばないままで、ビジョンはありません。
夫婦仲が悪化したのには理由があるはずです。
夫の浮気は、結果の話しであって、原因ではありません。
きっと、浮気する前にもっと小さな原因があったのだと思います。
それを今更、見つめなおすのは、いやかもしれませんが、そこに注目しないと、何から手をつけていいのやら。
夫婦も企業も根っこは同じです。
ビジョンだけではダメです。
企業も自社の脆弱な部分に自覚があるから、改善策が浮かびます。
夫婦も自分たちの溝に気が付いてこそ、具体策が提案できます。
浮気が夫婦の関係を悪化させたのではなく、その前に夫婦の溝が発生していたのです。
そこまで、遡ってこそ、改善の可能性が出てきます。
世界は平和で、夫婦は仲良く・・・・・そんな事ぐらいしかいえないようでは、現実問題に手を入れられるところまでは行きません。
人類、皆平和で・・・という壮大すぎる希望は、逆に目の前の事がかすれます。
どうか、いつも具体的に考える癖をつけましょう。
では今日はここまで。