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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

夫の不倫「二度としない」は、どこまで信じられるか?

2019年6月10日

テーマ:夫婦相性そもそも論

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 不倫 慰謝料

今日のヤフーニュースを読んでいて、下記のような記事を見つけました

タイトルは「勤務先の客と不倫した46歳男性、「二度としない」と妻に信じ込ませた4つの方法」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190609-00042131-otonans-soci

この記事は半分、正しいけれそ半分、違うと言いたい。
何故、全面的に「正解」といえないかと言うと、間違っているという意味ではなく、筆者の観点ですから、私の仕事で見聞きしてきた事とは観点が違います。

それは、どんな世界を見聞きするにしても、色々な角度があり、見る側の立場が違えば、色んな結論があるという事です。

と、いう事で 異論を唱える訳ではありませんが 私がこの相談業の中で見て感じた事をお話します。

まず、このヤフーニュースの記事にある「妻に謝罪し、信じ込ませた」という部分です。
夫のした不倫は、「妻に謝り、終るという風に信じ込ませた」と言う事は、実際に終るつもりがなかったという事です。
だから、妻に不倫が続いている事がばれて、離婚に至ったのです。
つまり、本当に終らせる事が 本来のゴールなのに、「妻を謝って終ることを信じさせる事と、本当に終る事」とは別である事は、あたり前です。

結局、本人が本気に不倫を終らせる気持ちにならなければ、終らないのですが、簡単に終ると事も出来ないという事も真なり、なのです。

実際、男性から始めた不倫を妻にばれたからという理由で終らせる事は、矛盾します。
何故なら そもそも不倫を始める時は、自分たち夫婦はもう終っていると言って、女性を口説いているので、今更、妻にばれたというなら、浮気相手に取れば「じゃ、ちょうどいいじゃん」と離婚を促しますが、そうなると男性って、「子供が受験で」とか、親が病気で、心配を掛けたくないとか、ごにょごにょ、言い出します。

こういう場合は、夫婦関係は確かに円満ではなくても、破綻というような離婚秒読みではないことも多く、中には、妻がノイローゼ気味という男性がいます。
そういう場合は、そもそも夫が浮気性で、喧嘩が絶えなくなって妻が心を病んでしまい、
家に帰っても、妻と口を利かないという家庭もあります。
そんな場合に男性は「夫婦関係は終っている」と言います。

そうした場合、妻が神経症で・・・なんていう男性の言葉は 私は信じません。
何故なら、妻がノイローゼになるなんて それ相応の理由があるからなのです。

だから「家庭が破綻している」という男性の言い分は、話半分に聞くべきと思います。

と、ここまでは、記事の事について書きましたが、もう少し掘り下げてみましょう。

夫が不倫をして、その不倫相手と、綺麗に別れてくるなんて事が出来るのでしょうか?

それは出来ます。
出来ますが、それ相応の厳しい覚悟が必要です。

一回、妻にばれたくらいで、浮気相手と、きっぱり別れてくるなんて事はありません。
何故なら、妻にばれたからと言って浮気相手と別れるというのは、日頃から、妻を尊重、尊敬をしている場合に限ります。
普段から、妻と衝突し、妻を煙たく思っている夫の場合は、浮気がばれたからと言って、
すぐさま妻に申し訳ないとはならないのです。

不倫が妻にばれて、直ぐに不倫相手と別れる夫は、そもそも、浮気なんてしません。
そういう意味で、先の記事を読み取ると、彼は妻に不倫がばれて、謝るというところまでは良かったのですが、またもや不倫が再燃します。

これは、元々、妻を大事に思っていて、たまたま、出会い頭の事故のような不倫ならば、
妻にバレたら、それをきっかけに、不倫相手の方とさよならするでしょう。

でも、不倫をするのに、妻の悪口を言い続けていて夫婦仲が破綻していて、離婚秒読みというなら、妻にばれたからと言って、浮気相手と距離をおく理由にはならないのです。

そういう意味で、不倫をしている男性が妻に向かっているか、浮気相手に向かっているか?
どちらに真実の顔を見せているかを見極めないといけません。

私のところには 時々、不倫相手という立場の女性からの相談もあります。
そういう女性は、とても気丈に振舞ってらっしゃいます。

世の中は、不倫相手には手厳しいものです。そういう逆風は普段からうけているので、それなりの覚悟はあり、それなりに大人です。

しかし、大人の女性を演じないと、ガキっぽい事を言うと、男性が去るのが怖いので、「物分りの良い、男性に負担をかけない女性」と思わせる必要があるのです。

一見、冷静な女性という風に見せてはいますが、実は・・・・・
実は・・・・書くのが辛いですが・・・・・

感情をあらわにして、男性が去るのが怖いのです。
だから、感情的になる事は出来ないのが現実です。
これは不倫相手の女性からの目線です。

では、もう一度、改めて、不倫を終結させることが出来た夫婦と、出来なかった夫婦の違いは、どこが違うのでしょうか?

浮気がばれたら、すぐさま、浮気相手と別れる男性・・・・・それは妻に一目置いています。

反対に浮気がばれても、妻に謝るふりをして、実際は浮気相手と別れない人。
何なら今度はもっと上手く、隠しながら浮気を続ける夫・・・・それは、妻を舐めている人です。

妻を舐める・・・・それは色んなタイプがあります。
夫婦の組み合わせの音大もあります。

舐められる妻・・・・それは盲目的に夫を信じ、従順な妻。
それは夫に取れば、ありがたい話なのですが、ある意味、面白みに欠けることになります。

その反対のタイプの妻も舐められます。

いつもいつも、強気でしか夫に向き合えない妻は、一直線な分だけ、交すのは簡単です。
何故なら その強気は弱気の裏返しだから。
裏切られるのが怖いから、色んな予防線を張っているのです。

夫にすれば予防線が何かという事が見えますから そこを避ければ良いだけです。
だから、強気で夫を詮索して管理しているつもりでも、そんな管理の網の目は簡単に抜けられてしまっているのです。

強気で、乾いた枯れ木は、衝撃に弱くポキッと折れます。
柳の木が風にゆらゆら揺れるのは、柔らかいから。
いつも強気でしかない女性は、折れ易い。

そんな風に考えていくと、夫婦において、強い立場というのは、ある意味、弱い立場になりやすいという事です。

では、今日はここまで。

この記事を書いたプロ

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