夫婦は話し合ってはいけません Vol,1
相談者から、よく「夫は何故、こんな言動をするのでしょう?」と聞かれます。
それはおおよそ、ご主人の横暴な言動に対して、理解ができないという事なのでしょう。
で、その分析をお伝えすると、「考えられない・・・・私だったら・・・・」という考えを述べられます。
そして、相談者の奥様は、浮気相手の女性の考えにも予想をされ、もし相談者が、浮気相手の立場だったら、との考えを述べられます。
この事自身がナンセンスなのです。
夫は夫であり、浮気をする側の立場なので、される側の人間ではないのです。
そして、浮気相手の女性も、恋で遊べるタイプであり、非日常を楽しむ人なのです。
そんな中、子供を育て、夫との暮らしを維持していくという日常を営む妻とは、立場も考えも違います。
つまり人間が違うのです。
それなのに、「私だったら」と考えるのは、根本が違うし、的が外れています。
だから、私だったら、という考えは何の役にも立たないという事を前提に、浮気をした事のない妻(当たり前ですが)の想像は
全く意味がないのです。
不倫は、世の中に許されないから、スリリングなのです。
日頃、味わえないから、刺激的なのです。
それなのに、妻の考えは、「間違っている事への軌道修正」ですから、夫の求めているものとは別物です。
恐らくご主人は、何が間違っていて、何が正解かは解っています。
でも、そういう「正しさ」を説く妻は、夫にとっては「良心」でしかなく、時には男性って、「悪い事」のほうが刺激的なのです。
つまり、不倫を善悪で捉えてない。
楽しいか?楽しくないか?で捉えています。
許されるか、許されないか、で言うなら、許されないからスリリングなのです。
それなのに、妻の考えは「許すから、もう浮気はやめて」という考えです。
そういう意味では、夫は「許してもらおう」なんて、さらさら考えてない。
何故なら、許してもらうという事は、全てを白状し、懺悔しないといけないことになりますが
そうなると、浮気は終らなくてはいけないという事になります。
妻の考えは、「悪いことをして、バレたのだから、即刻止めるべき」という考えに立っていますが、夫は悪い事でも、そもそも論として、止める気がないという考えに立っていますから、浮気がばれた段階で、まず第一に考えるのが、「どうしたら、続けられるか?」です。
そこで、話し合いという詰問を妻からされると、表向きは浮気相手と別れるふりをしなければなりません。
何故なら、妻にばれたくらいで、浮気が悪い事だったとすぐに反省するくらいの夫なら、最初から浮気なんてしないのです。
でも、中には、妻にばれたとして、家族を思い、子供の顔が脳裏をかすめ、家庭を大切にしようと思ったら、反省をして浮気をやめる素直なご主人もいるかもしれません。
しかし、それには、ある程度の法則があるのです。
不倫相手と、3回くらいしかデートしてないという関係なら、相手と簡単に切れることが出来るでしょう。
接着剤のボンドを思い出して下さい。
塗りたてなら、すぐに剥がせます。
でも、塗ってから、3日も経てば、もう剥がす事は無理です。
人間と接着剤は違うと、言いたいかもしれませんが、物の道理としてのお話です。
不倫も、長くなると、情が沸きます。
不倫が続けば、思い出が多くなります。隠し事という共同作業をしている二人の絆も強くなります。
これを、野放しにする期間が長くなれば、長くなるほど、引き離せなくなり、その分、粘着度も増すのです。
そういう事を知らない、素人アドバイザーは、「もう少し様子を見たら」と放置する事を指南します。
そういう風に、時間という事が、不倫をする二人には「二人の社会」が出来上がります。
立派に、不倫の社会は二人の間には存在しているのです。
ただ、妻は、浮気という世界を知らないから、自分と夫だけ、夫婦の社会しか見えません。
浮気相手と夫の社会は、「許されない関係」だから、当然、存在は在りえないと妻は考えていますが、
不倫をする二人は、そんな事は考えておらず、二人には二人だけの社会が存在しているのです。
それなのに、妻は「私だったら」という想像から出ることが出来ません。
私は私であり、不倫の社会で生きた事のない私です。
その私(妻)が考えるのは、私の経験則でしかないので、夫の社会が全く見えてこないのです。
そこまで、盲目な妻の説教は、夫には説得力を持ちません。
善悪の物差ししかないと、「刺激や面白さ」で生きている人間の理屈は解りません。
今、この村越が言いたい事は、不倫する夫の事を理解し、寛容になりなさいと言っているのではないのです。
知らないなら、知らない事は、「知ったかぶり」で話しても、説得力に欠けます。
では、何故、説得力に欠けたらいけないのでしょうか?
私は42.195キロのフルマラソンを走ったことのない人をコーチに付けたくないと思います。
少なくとも、その世界を本当の意味で知っている人のコーチングを受けたいと思います。
それを、「ああしたら良い。これしたら良い」という善悪で、未経験のコーチの言葉は舐められてしまいます。
だからと言って、真面目に生きている妻に不倫をしろと言っている訳ではありません。
「不倫をやめて」と夫にお願いモードで懇願しているだけでは、夫に舐められてしまいます。
カと、言って何も不倫の世界を知らない妻に、罰せられるように、説教されるなんて、夫からは、説得力に欠けると思われます。
つまり、これらすべて、「言葉で説得しようとしている」と、いう事です。
言葉での説得・・・・・是すなわち、話し合いです。
だから、話し合ってはいけません、という事ですから、こういう事を一緒に考えていく機会を、この世界のプロ?(不倫の熟練者ではなく、この世界を知るプロの意味です、笑)の私を是非、思い出して下さい。
では今日はここまで。
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