夫婦の悩みは誰に相談するか?Vol、2
【自己中心の性格は支配欲と合わせ抱き】
ある犯罪心理学者の言葉ですが、自己中心的人間は支配欲とも繋がって行くという説を唱えていました。
確かに、支配というのは、力の誇示ですから、間違った持論の押し付けに従ってくれる下僕が必要なのです。
つまり、信者のように、妄信してもらわないと、自分の力を誇示できない。
多くの人を支配するか、どうかの数の問題ではなく、身近にいる人間を自分に従わせたかったら、本当の意味での人間的魅力を持てば、無理に力を誇示しなくても、人は寄ってきてくれます。
ただ、持論が無茶であればあるほど、それを通そうと思いますから、そこに対峙する人間にとっては、おおよそ受け入れられるものではないのです。
それが如実なのが夫婦関係です。
夫が浮気をして、それを咎める妻は、何故浮気が良くないかも、道徳観で、説教するものだから、そりゃもう自己中な夫にすれば、「俺の持論に邪魔する奴は・・・」になるのです。
これは浮気に限らず、自己中の夫のタイプは、正解か、否かは問題ではなく、「俺が教科書」なので、それに従わない人間は、俺に逆らう奴、という位置づけをします。
【浮気は自己中】
つまり浮気ほど自己中な事は無く、家族の事も妻のことも考えていないのが浮気の象徴なのです。
とは言え妻が浮気に寛容であるはずがなく、妻は夫の浮気を阻止するべく、正論で立ち向かいます。
要は、浮気が正しいか間違いかと言うと、夫は、そんな事はとっくにわかっています。
それでも議論や話し合いで、夫に説得をしようとするので、それは夫にすればジャッジになる訳です。
ジャッジとなると夫には勝負が掛かり、戦いですから、妻は敵対者となる訳です。
浮気がばれない段階だとしても、帰宅時間が遅いだの、家事や家族の事を考えてないという部分を夫は突っ込まれると
ここは痛い部分ですので、正論で立ち向かえば向かうほど、夫には「逆らう奴」となるのです。
そこで、夫は自分に従う人を、味方と感じます。
つまり、妻が、話し合いという手法で夫に立ち向かえば向かうほど、妻は敵になります。
それを何度も重ねたところで、意味がないのです。
これが、「夫婦は話し合ってはいけません・・・但し、浮気問題に限り」という事になります。
ここで私が口を酸っぱくして言う「話し合ってはいけません」の、構図を判っていただけましたか?
【元の夫に戻って欲しい】
今の貴女は、夫の今の姿を信じられないのかもしれません。
昔は・・・出会った頃は・・・優しい夫だった・・・・
だから、「夫として正しくあるべき姿」を思い出して欲しい・・・・
出来れば、今、起きているのは、何かの間違いで、夫の気の迷い。
そう思いたい貴女は、夫に正論をぶつけますが、夫は少なくとも、昔の彼ではありません。
浮気をする前と、してからの夫は明らかに違います。
「人が変わってしまったように」という事を言いますが、
「体験前」と「体験後」が違うように、人が変わると、何かが備わるのです。
今までは、普通の居酒屋でチューハイを飲んでいた夫でも、一度、美味しいワインを知ると、例えそれが高額で無駄使いと妻に言われても、美味しいことには違いはありません。
美味しいワインを知らない時代には戻れないのです。
確かに身の丈に会わない高額なワインを飲み続けるのは、家庭不和の元。
でも、ここで論点が噛みあわない理由は、妻の貴女は、物の善悪の話で、ご主人は覚えてしまった「美味」という蜜の味を、どうしたら食べ続けられるかという、本音が隠されているから、話がすれ違うのです。
ここに気がつけば、すべての意味で、浮気がどのような段階でも、話し合いが適さないという事はわかります。
【対話で失くすもの】
こうして、「話」という口頭での解決法に頼らない決意が出来たら、次の対策が組めますが、話し合いという事を、すべての交渉の基本においていると、ご主人と貴女との思惑が交差するので、「ええい、俺に逆らいやがって」と、貴女を邪魔者にするという現象が起きます。
支配欲と言うとぴんと来ないかもしれませんが、貴女を従わせることが出来ないという事は、支配の失敗とも言えます。
自己中を押し通せ無かった結果、反省してくれたらいいのですが、反省ではなく、決裂という構図を作ります。
非常に残念ですが・・・・・
「じゃ、どうしたらいいの?」という声が聞こえてきます。
それが、苦労するのです。
やってはいけない事は皆「話し合ってはいけない」という風に共通するのですが、
「こうしなければいけない」というのは、起きている事象によってそれぞれです。
【禁じては日本全国共通?】
禁じ手は共通項目であっても、しなければならない対策は、不倫の種類の違いによってさまざまです。
それは私が今、即答できるものではありません。
夫の職業、性格、年齢、色々お聞きして、パーソナルな対策を考えないといけません。
それが貴女の取り組みになると思います。
今年も頑張りましょう
今日はここまで。