浮気終結と夫婦修復は別作業
お正月から、説教されたくない事はようく解っています。
でもね、役割的に、嫌われても言わなくてはならないという使命が 私の仕事なのです。
人に好かれることだけを言っていれば良いなら、恐らく 私は離婚をしなくて済んだし、もっと上手く生きていたと思います。
私は今は人並みの生活をしています。
でも結婚していた当時は、どうやって生活をしていたのか思い出せません。
かろうじて子供は大きくなったし、学校も行けたのですから、何とかしていたのですが、小商いとは言え、飲食業だけで生活が出来るほど甘い世の中ではありません。
借金もしたし、世に言うネットワークビジネスを副業として、生活費を捻出していました。
食べ物商売なんて、どこもたいてい自転車操業ですが、男性は商売ではなく「事業」として捉えるので成功する事もありますが 私は家事も子育てもしないといけないので、そこまで家庭をほったらかしにして事業に没頭する事はできない。
だから、ある意味男性は、事業に没頭できる特権があるので、それで成功しなければ噓だと思います。
ま、しかし女性でも、事業として商売を大成功されている方がいますが、その場合は、もう気持ちは男。
家庭と両立させようなんて、欲張りナことは考えておらず、起業人であり、事業主なのでしょう。
でも私は適度に主婦だし、適度に子供が好きだし、適度に不良主婦なので、全部を楽しみたかった。
だから、全部が中途半端。
そんな商売人でしたから、サボりもするし、ずる休みもする。
つまり、つらい事は沢山あったけれど、それほどストイックじゃない。
そんな風に、苦労とまともに向き合わなかった。
それでいいのじゃないかな。
カウンセリングをしていて、よく相談者の方が口にする事。
「万一離婚をするとしても、どうやって生活をしたらいいのか?」
それはね、今の世の中、どんなに安泰な仕事をしていても、災害が起きて、仕事が出来なくなる事もあるし、安定した職業についていても、大病を患う事もあります。人生は何が起きるか解らない。
日産と言う大企業の元社長も、大晦日は冷たい牢屋の中で過ごしたのです。
だから、人生は何が起きるかわからない、どんな暮らしをしていても、一生安心なんて事はないのです。
カウンセリングをしていて、よく相談者の方が言われることがあります。
「村越先生は、カウンセリングが出来るから、生活の心配はなく、うらやましいです」と。
いやいやいや、私は離婚してから、この仕事に就いたのです。
しかも、このカウンセリング業などは、国家資格でも何でもなく、自分でノウハウを築いていくしかななかったので、手に職が最初からあったわけではありません。
でも、皆、言われる事は、「苦労を乗り切る強さが欲しい」と。
あのね、私は強いから離婚を選んだのではありません。
私だって一人の女性ですから、心細くて、苦しくて、不安で・・・・・生活がこれからしていけるという根拠なんてどこにもなかった。
でも、苦労を乗り切ったから、強くなれたのだと思います。
だから心配しないで下さい。
「もし離婚をするとなっても、仕事がないから、生活が心配」と。
でも、強くなくても離婚は出来ますし、逆に離婚をした人すべてが強いわけではありません。
とは言え、離婚を勧めているのでもありません。
離婚はしないに越した事はない。
でも、これだけは言っておきます。
私は最初から、手に職があったわけではないし、事業をする為に、お金があったわけではない。
また、運かよくて、精神力が強いから、今の仕事をしているのではありません。
むしろ、お金もなく生活もしていけない時期があって、その時ちょうど離婚も経験したので、必然的に強くならざるを得なかったという方が、正解です。
その中で、たまたま、この仕事にたどり着いただけで、最初から、この仕事をしたかったわけでもありません。
でも、偶然と必然とがこの仕事に出会わせてくれたので、私は努力をしただけ。
才能があったわけでも、商売上手だったわけでもない。
食べていくために、頑張っただけですから、努力さえすれば何とかなるものです。
その上で、私の苦しかった経験を、人に伝えることで、人を救いたいと思って続けているだけ。
最初から才能がある人間なんて、どこにもいません。
だから、今日、私が言いたい事は、「何とかなる」って事。
生活だって、子供だって、それなりに育つから・・・・・
結局はそんなに、先、先に考えても、逆に予定どうりになんて、物事は進まないから。
私なんて、よく考えたら、思ったことなんて、何も適ってないけれど、逆にいうと、結果的には、上手くいってます。
だから、人生には逆らわず、流れに任せたら、自然に道が出来るということもありますから、流れに沿ってみるという事も悪くないと思います。
で、今日は何が言いたかったか?というと、こんな、私のような人生をうらやましいという相談者がいます。
苦労をしても、乗り越える強さを持っている私を、うらやましく思い、そんな強さを身に着けたいと。
私はそれを聞いて、「本当にそうかな~」って思います。
つまり、私の強さなんて、地獄を見たからこその強さであって、人が強さを身に着けたければ、一度地獄にまで落ちないといけないのですから、地獄に落ちても良いのかな?って思うのです。
要は、地獄に落ちるのはいやだけど、強さだけは欲しいという事ですが、それでは話が矛盾します。
結局地獄に落ちる覚悟が無ければ、強さも手に出来ません。
そんな、一休和尚のような、とんちを言っている内に、相談者が欲しがってるのは、「無いものねだり」なのだという事に気づきます。
いいですか、今の貴女は離婚を回避するために相談に来られているいのです。
だから離婚後も、独りで生きていける、強さを求めるのは矛盾だというのはそういう事です。
もちろん、人間は弱いより、強いに越した事はわりませんが、貴女が望むものは離婚に際しての強さである必要はないのです。
なので、強くなりたいと望むのは良いですが、強く離婚を乗り切った私を羨む必要はないという事です。
私は、恐らく、相談者の方が体験した苦しみの何倍もの苦労をしたので、強くなったのであって、貴女はそんな体験はしたくないなら、強さも求める必要はありません。
それよりも、離婚を回避したいなら、何をすべきか?今はそれを考えた方が近道です。
では今日はここまで。
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