お笑い芸人、宮迫さんと田村亮さんの会見から学ぶ事
数学とひと言で言っても、高校生が学ぶのも数学ですし、数学者と呼ばれる教授の研究も数学です。
心理学と言えば、敷居が高いように思われますが、実は色々な段階で色々な心理学があるのです。
何でも「学」と付くと、さも専門的な分野と思われますが、実はとても庶民的な使い方があるのです。
よく言われることに、質問の答えを考えるときに右側を見上げたら、噓をついているとか、腕組をしたらそれは防御の表れと言うように
実際カウンセリングの現場でも、クライアントの態度で、その人がどのくらい心を開いているかという事に、心理チェックを用います。
そして 私のところに来られる相談者の方も、自分自身で、心理学の本を読んだり、他所のカウンセリングを受けたりして、カウンセリングを受けながら、半分はカウンセラーもどきの言葉も発せられます。
だから私への相談に心理学用語を使ったりして自身の生活の中で、かなり研究をして心理学のことが 私より詳しかったりします。
では、そこまで研究熱心でありながら、何故 私のところに相談に来られるのでしょうか?
それはズバリ!自分のものに落としこめていない・・・・これに尽きます。
つまり、耳年増であったり、他人の受け売りであったりして、自分の生活に活用できていないのです。
それはなぜかと言うと、特に女性は、自分の事を「言い当てられるのが好き」という事で、心理学も占いも同じようなレベルで受け止めています。
だから、私共に来られる相談者の事やご主人のことを分析すると「先生、当たってます」と言われます。
「当たってますって・・・・当てもんじゃないんだけどな・・・(困)」と思いつつ、まるで占いと同じように考えられています。
でも自分の事に落とし込めない学問をいくら勉強しても、それは絵に描いた餅。もっと実用的な部分に目を向けましょう。
心理学は私達が日常生活の中で、色んなヒントになる事も多いので、別に専門書をそこまで読まなくても、実用点は大いに活用していきましょう。
私のところに寄せられる相談で一番多いのが、夫の浮気問題ですが、それを解決したいという相談です。
そこで、夫は何を考えているのか?これからどうしたいのか?と夫の心理を読み取って欲しいという事です。
しかし、読み取ったところで、夫が浮気を止めないと、妻がいくら夫の心理がわかったところで何の意味もありません。
でも、あえてそんなに夫の心理が知りたいなら、という事でお話はしますが、それは妻にとって、たいした収穫はありません。
何故なら、所詮くだらない浮気なのですから、そこの意味を分析しても、あまり意味はないのです。
それよりも、現実的には、浮気を終らせる事をしないと、何も変わらないのです。
ではその浮気を終らせるって、どうするか?
それは浮気相手のタイプにもより、一概には、言えないことだらけ。
ここは、相談者の夫と、その浮気相手の織り成すパターンを分析して、別れさせる算段を、相談者と共に行います。
しかし、そこからが、心配のようです。
つまり浮気相手と別れさせたら、夫は怒らないかと?
もっといえば、そんな事をしたら、夫が逆切れするから、夫婦関係は良くなるどころか、悪化しないかと。
何なら、離婚にならないかと心配だといわれます。
う~~~ん、夫が怖いというなら、何も出来ない。
でもね、信じられないかもしれませんが本当は、ご主人こそが貴女を怖がっているのです。
ご主人は、貴女が怖いから、逆切れして、貴女を脅かすのです。
「攻撃は最大の防御なり」・・・・これが逆切れの正体です。
だから、妻の貴女が怖がる事はないのです。
でも女性の貴女が夫より、腕力もあるわけではなく、あなたが暴力をするわけでもないのに、夫は何が怖いのでしょうか?
それは妻が、自分の浮気相手に何かをしないか?・・・これが怖いのです。
少なからず、夫は浮気相手に噓をついています・・・「自分たち夫婦は破綻していて離婚寸前」だと告げているはずです
この噓が妻の貴女により暴露されるのが怖いのです。
「怖い」とひと言で言っても、色んな恐怖があります。
貴女の恐怖と夫の恐怖は全く、別物です。
その「恐怖の正体や中身」を解らなくて、ただ、闇雲に恐れていては、何も解決出来ません。
貴女の夫が一番恐れているのはなにでしょうか?
それは「浮気相手と別れ」です。
つまり、貴女にばれたところで、浮気相手と別れようとは思っていません。
むしろ、どうしたら、この浮気を継続することが出来るか、それで頭がいっぱいです。だからその為に貴女を大人しくさせないと
自分の浮気相手に、何かされたら怖いのです。
だから、貴女に逆切れして、貴女に何もさせなくさせる・・・・これが逆切れの理由です。
単純な話、逆切れは「威嚇」なのです。
そういう威嚇する夫と、仲良くしていきたい・・・
これは本心ではないかもしれません。
正直言って、ここには ある言葉が抜けているかもしれなせん。
その言葉とは・・・
「夫が優しく変わってくれたら」という条件付でなら、
仲良くしていきたいという事ではないでしょうか。
相手が変わってくれたら 幸せが来るのに・・・という「タラレバ」で、この先を考えるなら、それは仮定が前提だという事です。
夫が怒らずに、逆切れしなかったら、妻は幸せでいられるなんて、これこそが パワハラだと思いませんか?
心理学的な観点から考えるなら、ここに注目しなければなりません。
それなのに、妻である相談者は、出来るだけ夫の浮気の原因や、逆切れを許そうという心理が働き、夫の言動の口実を妻が探し始めます。
そこで、どこかで聞いた心理学を思い出し、夫の生い立ちや、育てられ方に理由を押し付けます。
これが現代のカウンセリングの世界です。
親の愛情を充分に受けなかった幼児期。
夫の母親が、夫を溺愛しすぎて 真の愛を注がなかった・・・・
夫は一人っ子で、いつも寂しい思いをして、人を信用しない性格に育ってしまった。
夫は身体は大人でも、心は子供のアダルトチルドレン。
幼い気持ちが内在するインナーチャイルド・・・・
そんな風に夫の悪行の理由を妻なりに探してあげるのは、本当の愛ではありません。
私も仕事柄、心理学は知らないわけではありませんが、アダルトチルドレンやインナーチャイルドという用語をきいたところで
「ふ~ん、それで?」といいたくなります。
確かに、人は育てられ方や幼児期の体験が人間形成に影響を与える事は知っています。
でも、人間は、生まれながらにして平等ではなく、不幸な境遇の人もいます。
そういう不公平なことをバネにして、自分の人生を挽回していくのです。
だから、育てられ方を理由にして、今の我儘を許すより、不幸な生い立ちがあるなら、自分の子供は、幸せに育ててあげようと
家庭を守れば良いのです。
例えば、ご主人が自分の母親に甘やかされて、今があるとしたら、妻の貴女まで夫を甘やかしてどうするのですか。
ご主人を子供のようなものだと思うなら、これを自分の息子だと考えて下さい。
自分の子供が非行に走ったとき、母親として自分の育て方が悪かったからと非行を許しますか?
母親が注意をしたら、子供が機嫌を悪くするから叱らないでいますか?
そんな事はないでしょう。
母親の貴女は 例え子供が怒ったところで、「間違っている事は間違っている」と言うのが真の愛情じゃないですか。
非行少年にしたくないなら、心を鬼にしてでも、子供を叱りませんか?
貴女がご主人を怖がってる心の正体は何でしょうか?
それはご主人が怖いのではなく、「逆らわなければ平和が保てる」という「事なかれ主義」です。
つまり、貴女の心の中で勝手に作り出した平和主義ですが、これは逆にご主人をダメ人間にしてしまいます。
そしてご主人の本当の怒りの正体・・・・それは、「弱虫」です。
自分の我がままを通すために、妻を威嚇するという弱虫ですから、本当の怖さではないのです。
弱い犬ほど、よく吠える。
夫の甘えの言い訳を貴女が一緒に、探してどうするのですか?
こういう風に、夫の本当の心理状態を読み取るのが、心理学のメリットです。
私は、「供依存」とかの説明で、夫の浮気を許そうとするカウンセラーはあまり好きではありません。
また、それを聞いて、供依存だと自分たち夫婦の関係を反省している妻も、理屈っぽくて好きではありません。
供依存・・・・それが夫婦です。
供依存の何が悪いか、っていう気持ちで、あまり心理学用語に騙されない方がいいです。
夫への執着心・・・・それで結構。
結婚は究極の独占欲ですから、浮気相手に夫を取られてたまるか、です。
ただ、夫を取られるという事の言葉の中に【寝る】と言う言葉を付けたら、どうなるでしょうか?
「寝取られる」これが浮気の正体です。
心を囚われるのも良くないですが、寝取られるのは妻として看過するわけにはいきません。
もう少し、そこの現実的なことに注目してまた次回解説します。
心理学用語を、こねくり返しても実生活に正しく、解釈できないなら意味がありません。
では、今日はここまで。