【夫婦は話し合ってはいけません VOL.6】
今日の話題は、すべての方に当てはまることではなく、ある一部の方へ、届けばいいな、という話です。
【当方のカウンセリング】
当方のカウンセリングは、なるべく一回で終る形を取っています。
もちろん、何度もお越しくださる方はいますが、問題の深刻度によっては、一度ではなく、様子を見ながら進めていく取り組みをする方は、段階を観察して行く方はいます。
ただ、当方にお越しになる方は、長期に渡って、伴走を希望しているわけではなく、出来れば、一回で、夫婦の問題を解決したいと望まれています。
何度も何度も通うよりも、出来れば、すべてが解決しなくても、今後の指針になるヒントだけでも・・・と望まれるので、私も、そのようにしています
皆様、普通のご家庭の主婦でらっしゃるので、お財布の不安もあって、出来れば、あまりカウンセリングと言う物に、時間もお金も掛けたくないというのが本音だと思います。
だから、当方のカウンセリングは、1回のカウンセリングで、なるべく完結の形を取らせていただいていますから、基本は1回ずつのビジター料金で行います。
もちろん、ご希望の方は、何度も通っていただく方はいますが、私の方からは、それをお勧めする事はしません。
ですので、何か、高額なセールスをされるかも?という心配はいりません。強引なセールスは私も嫌いです。
私は自分がされて嫌な事は、人にもしませんから、ご安心下さい。
【他所のカウンセリング】
ただ、他所で、カウンセリングを受けた経験のある方は、カウンセリングコースといった複数回、受ける事を基本としているところが多いです。またチケット式で回数券を発行し、何回か通うシステムになっている所が多いです。
しかし、中にはサポートプランと言って、30万円から50万円のプログラムを購入するところもあります。
でも、それが、継続的なアドバイスかと言うと プログラムを購入しても、普通のカウンセリングと同じで、遠方の方は、電話で話をするだけで、正直言って、そういうところの現場を修行中に見てきたので、数十万円の価格には疑問を感じてきました。
当方に、お越しになる方は そういうところで、大金を払い、既にカウンセリングを受けて、懐疑的になっている方もいます。だから当方に来られる段階で ちょっと被害者のような形なので気の毒です。
と、いう事で、私のところでは、回数ではないと考え、なるべく一回で答えを導き出す事を目標にしています。
ただ、もっと、問題があるカウンセリングもあります。
それは公的なセンターや行政で行う「無料相談」、あるいはNPO団体が夫婦問題の相談ををうけています。
公的なところは、半民半官だったりすると、それは団体から給料が出ている職員なので、カウンセリングを受け持つ職員は、時間内勤務の範疇の仕事になります。ボランティア団体や、NPO団体も、非営利なので、同じような扱いになります。
もちろん、現場で働く職員は、課せられた職務の中で、一生懸命に取り組まれていますので、そういう団体を非難するものではありませんが、そういうところが、一回ずつのビジター方式を取られていても、それは当方とは少し意味が違うという事を知って頂きたいと思い書きました。
【お客様と疎遠になる?】
さ、ここで少し話は変わりますが・・・・
私は自分の仕事のスキルを伸ばす為や、またはまだまだ知らない見聞を広めるために、勉強会のようなセミナーに行きます。
そこでは、お客様を大切に、末永いお付き合いをすることが、本当の経営者だと、教えられます。
でも、私のような仕事は、経営者と言っても、じゃんじゃんお客様が来て、儲かるという事は、それだけ家庭不和が多いという事になりますし、末永い付き合いと言う事は、未解決だから私と縁が切れないという事を意味します。
つまりそれはお客様の家庭の問題が片付いていないという事になります。
だから、私のお客様は 私とは早く縁が切れてくださることが、お客様の巣立ちと感じ、喜ばしい事なのです。
そういう形での私との縁の切れるという事。は、ある意味カウンセラー冥利に尽きると言えます。
ただ、そういう事ではなく、お客様と縁が切れることもあります。
それは 私のカウンセリングを受けて、その時は共感が出来なくて、私のアドバイスを必要としなくなった方もいるのです。
そういう方が何故、共感が出来なかったかは、ご自身が望んでいた答えとは違ったという事もあるだろうし、
もし、Aというアドバイスを村越から、提案されても「それはしたくない・・・私はBなのだ」と結局自分の望む答えが、最初から決めている方もいます。
そのBの考えが正解か、どうかを、当方に確認しにきて、当方に背中を押してもらえなかったという方もいます。
正直に言いますが 私の意見が、どなたにも受け入れられるものでもありません。
ごく少数ですが、中には、私の勧めに気持ちが追いつかない方もいます。
【万人には受けしない?】
私のカウンセリングは、万人には受けない?
そうです。私に限らず、100人の相談者がいたら100人、全ての人に共通して言えるアドバイスはありません。
そういう場合は、相談者も残念な気持ちでいるのかもしれませんが、そういう方に限って、現実を受け止めることが出来ず、もう少し、時間を掛けて、相談者に噛み砕いて説明をしていく必要がある方です。
ただ、私のところに来た段階で、時既に遅しと言う内容であれば、もう私もあまり悠長な事をいってられませんので、はっきりと、「このまま放置していたらどうなるか?」を伝えて、その対策までを説明するのですが、それに相談者の気持ちが追いついて無いかないという事です。
そんな具体的な事を聞きに来たのではなく、「心のあり方」を求めてきたというのを内心感じてらっしゃいます。
私もそんな本音はとっくに解っているのですが、そんなのんびりはしてられない、と感じ、具体的な事を告げると、
そこから、気持ちが離れてしまうのでしょうね。
そして先にも書きました、カウンセラー離れが起きます。
でも、中には、そんな中突然メールを頂き、再相談の申し込みや、お手紙では、あのときに
「あの時の村越さんのいう事を聞いておけばよかった」と後々、嘆きの連絡を頂くこともあります。
それはそれで、「報告してくれるだけマシかぁ~」と納得するしかないのです。
でも、でも・・・・本当に一番、困るのは、私のアドバイスが、カウンセリングでは受け入れられなかったけれど、やはり、その後、私の指摘が図星だったから、または、アドバイスどうりにしなかったから、余計に、それ以上、相談や、コンタクトを出来なくて我慢をしていた、と言う方へ、お伝えしたい。
私が一回こっきりのカウンセリングで終るのは、料金を沢山頂く事への配慮です。
だから、更に必要になったら、遠慮なく連絡くださっていいのです。
しかし、当時は 私のアドバイスに耳を貸さなかったこともあり・・・・なんて引け目に感じる必要はありません。
再相談というより、いつでも心境の変化が起きたら、連絡してきてください。
私は仕事柄、こちらから連絡は出来ません。
でも、時々、相談者の事を思い出し、「あの後、上手く行ったかな」って心配はしているのです。
【引け目があると目を見れない?】
でも、人間って、もともと引け目があると、その人には、まっすぐに向き合えないことも解ります。
これは夫婦にも言える事です。
相談者の希望は、夫と、もっと真正面から向き合いたいし、会話ももっとしたいと望まれます。
でも、夫からは避けられて、何故か目を見て話をしてくれない・・・・・だからもっと夫婦で向き合える方法を求めて相談に来られるのですが、ここが、私の観点が相談者と違うところです。
後ろめたいことがあれば、人は、人の目を正面切って見れないものです。
貴女のご主人とあなたが、コミュニケーションを求めて、ご主人と向き合おうと思っても、あなたのご主人が、まともに向き合ってくれない、というのが、相談の内容ならば、先の話で、お分かりのように、ご主人とのコミュニケーションが取れ無い事は、夫婦の向き合う姿勢の話ではないのです。
恐らく、ご主人は貴女に後ろめたいことがあり、あなたには目を合わせられない何かがあるのです。
それを解決しませんか?という提案が、私のアドバイスだったとしたら、あなたが それを聞かずに、今の問題に繋がるとしたら、貴女は村越になにやら、連絡しにくい思いをもたれていませんでしたか?
それになぞらえて考えて欲しいのです。
恐らく、ご主人は貴女に対して、何か秘密があるのだと思います。
それを、いう事が出来ずに、あなたには、なるべく口を利かないという姿勢を持っています。
ここで夫婦が向き合わない根本的な原因を解明せず、それはさておき、夫と良好な関係を築きたいというのが、難しいといわざるをえません。
そして、貴女は、まじめが故に、夫のなにやら怪しい行動は、責める事をせずに、そんなことより、もっとよりよい夫婦になれるよう、会話も増やして、コミュニケーションを取りましょうと望みます。
でも、ここで貴女の望みとご主人の望みは交差しています。
ここでは、ご主人が本当に貴女を裏切っているかどうかは断言できませんが、恐らく貴女の目を見ないとか、あなたを避けているのは、コミュニケーションの手法だけを考えていた貴女は、少し目線を変えて考える時が来ているのかもしれません。
【正しい事って、煙たいもの】
人は、自分が過ちを犯しているときには「正義」には、まともに向き合えないものなのです。
貴女の正しさが、ご主人にとっては、逆に引け目を感じさせるものになっているのかもしれません。
人生って皮肉なものです。
正しい事を正しいと主張をしても、それが何も問題解決にはならないという事。
間違った事をしている人間にとって、あなたが「正しい事」を唱えると、唱えるほどに、あなたから距離をおこうとします。
それを解らずに貴女が距離を詰めると、益々あなたから離れて行きます。
それでも、あなたは無理クリ、距離を詰めることを望みますか?
いいですか、あなたの望みは、ご主人には、逃げたい課題なのです。
だから貴女から逃げたいのですが、その本当の意味を知らなければ、夫との距離を詰められません。
後ろめたい事を抱えている人は後ろを向くのです。
ここに早く気付いて欲しいのです。
では、今日はここまで。