貴乃花の引き際は、どこか浮気問題によく似ている

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

角界からの引退届が一旦保留にされ、正式には協会からの退職届を出すのが先だというルールを提示しました。つまり揚げ足をとるつもりはないですが、引退とは、相撲界からの引退のように聞こえるし、このあと、相撲界から離れるなら引退だけど、組織からの役職を解かれるのは別問題で、まずは協会からの退職が先だろうという通達がなされたけれど、貴乃花にすれば、似たような意味だから、引退を二重線で訂正は、そちらでやっておいて・・・と言い、書面の訂正に協会に出向くつもりはないという。

どっちでも、関わるつもりが今後もないから、と、これで幕引きにしたいようです。
確かに気持ちは分かるし、引退でも、退職でも、「もうさよならするんだし」というのは、解らなくもありませんが、「組織や社会」って そんなもんじゃない。
やはり、自らが退くなら、書面をきちんと仕上げる、それが社会人としての行いです。

確かに 我々だって、こんな書類、ナニの意味があるのかという書面を仕事上書く事はよくあります。
役所への提出物だって、無駄に思う書面に「こんなの要る?」という事に、書けと言われるから、腑に落ちないけれど、ぶつぶつ言いながら、書いて提出した経験は誰でもあるでしょう。

でも、そういうルールなんだもの。自分が起こしたアクションは、自分で最後まで責任持たなくっちゃ。

しかし、今回、夫婦の問題に似ているな~と思ったのは、貴乃花のやり方についてそう思いました。
貴乃花は、もともと、仲間がいないのでしょう。
ただでさえ友人も少なく、そこで一人で考え、一人で結論を出す傾向があり、決めた時には、もう誰の話も耳に入らない。誰のアドバイスも必要としないタイプなのです。
それも特に、少し単一思考の部分があるので、幅広い思考をしません。それが故に、自分が決めて出した書類は、そういう意味だから その意味を全うするには、後はそっちでやっといて、というのが、やはり大人じゃないな、と感じます。

色々、ワイドショーでは、出てこなかったこれまでの、貴乃花の動向が漏れ聞こえてきます。
昨年の、相撲界の暴行事件を発端に、貴乃花の降格まで、色々ありました。
その時には 貴乃花が、現職から解かれて、自分の部屋の為に、頑張ってきたという事ですが、協会内の立場としては、もう仲間もおらず、孤軍奮闘していたのでしょう。

今回の引退、退職は その結果を受けてのものだとは思いますが、貴乃花の立場からしたら、協会側や親方衆からのいじめのような扱いを受けていたとか。

でも、それが、去年からの事件の禊だったとしたら、結局、その禊に耐えられなかったという事ではないでしょうか?

つまり 貴乃花は 一兵卒として、一から出直すと宣言したものの、早くも根をあげちゃったと思うのです。
一兵卒としての働きは、苦痛であったとは思います。
でも、それがある種の罰則で、ペナルティーであったのです。

だからと言って、私は相撲協会側のやり方が良しと言っているのではありません。
確かに、昔から八百長試合や色々、ブラックな話はありましたから、貴乃花が身を投じて、改革に乗り出してくれると感じて心の中でエールを送っていました。

そして改革と口で言っても、出来上がってしまった男社会は、意外と女子以上の妬み嫉みや足の引っ張り合いなどの中で、大変な作業だと思います。
そこで、改革何て言った途端に、いじめのような扱いを受けるのは明白でした。
それを踏まえた上で、何かを変えてくれると思っていましたが、いかんせん、仲間が少なすぎた。

結局、気が付けば貴乃花を応援してくれる人はごくわずかで、どうもその人たちの厚意も通じなかったようで、可愛そうな人だと思います。

結局事実は、解らないのですが 表面的にも、現れてくるのは、貴乃花の不器用さのようです。

でも本当に不器用という言葉で片付けてもいいものだろうか?

私の大好きな高倉健は、不器用がゆえに、多くの仲間が守ってくれて支えてくれて、その不器用さを補ってくれました。
何なら、高倉健は 同性から愛され過ぎてホモ説まで出たくらいです。
だから、「不器用な男ですから」と言うのは高倉健で、止めていて欲しい。

貴乃花は、不器用なのではなく、やはり我が道が一番正しいと思い過ぎです。

昔からの言葉で 正しい事は、控えめに。
自分は未完成な人間だと思う事が向上心を生みます。
間違っているかもしれないという点検が、謙虚な心を生みます。

夫婦でも、向き合いながら「自分が正しい」と相手に言うと、相手が間違っていると名指しした事と同じになります。

そういえば浮気問題になぞらえて言うと、男性って反省をしない生き物です。
夫の不貞が分かった所で、それに反省を求めても、夫は、自分が浮気をした理由さえ、妻の姓にします。
何なら、妻の欠点を論って(あげつらって、と読むそうな・・・・初めて知った、恥かしっ!)自分の浮気を正当化します。
それを、証拠を突きつけ、白状させた所で、夫は、白状したら、それで終わりです。

妻にしたら、白状したら そこから反省の日々が始まると思いがちですが、男性は罪?を認めた時点で、禊は済んだと考えるのです。

貴乃花も、そうだったのじゃないかな。
要は、色々な処分を受けて、降格されたから、それで、禊は終わっているのです。
でも、実は一兵卒になると言うのは、そこからが始まりで、そこからが下僕のようなに働かないといけないのです。
確かに貴乃花も修行の時代があったでしょうけれど、本当の意味での修業が出来てなかったので、降格処分を受けてそれで終わりと思っていたけれど、実は そこからが始まりという事を知らなかったのだと思います。

浮気問題も、夫側は白状したし、浮気を止めたから、それで罪滅ぼしはしたと考えてます。
しかし、妻は白状し、そこから、妻をどれだけ傷つけていたかを、これからが始まりだと考えるのとよく似ていて、夫の「終わり」は妻の「始まり」なのです。

貴乃花は 降格された事で、軋轢は終わりと考え、協会側は、これから、どんな風にへりくだるのかを試してきたのだと思います。

よく言う言葉で、男性は女性の過去の男性に嫉妬をします。
女性はその逆で、夫のこれからの女性関係を不安に思います。

男は過去に嫉妬をし、女は男の未来に嫉妬する。
これって名言だと思うな。

何か、相撲協会って、女性的と言えば女性に失礼ですが、ねちねちしてますね。
ま、貴乃花も 男性脳で考えるから、あまりにも幼稚です。
これでは社会では生きて行きにくいですよ。
こんなことでは、貴乃花も妻の景子さんと離婚になりますよ。

じゃ、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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