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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

別れさせ屋についてJIJICOで書きました

2018年9月26日

テーマ:有名人の不倫

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 夫婦問題 相談

本日、このマイベストプロの「知恵チャージJIJICO」にて、うんちくを書いています。
今日のタイトルは
「別れさせ屋に頼む前に・・」なるものです。
https://asqmii.com/jijico/2018/09/26/articles31212.html

これは、別れさせ屋に、依頼する時の心構えという意味ではありません。
私のこのコラムをお読み頂いている方は、パートナーの浮気に対する悩みを抱えている方が殆ど。
そんな中、「別れさせ屋」という言葉が頭をよぎった事も、あるのではないでしょうか?
別れさせ屋という職業が世の中にある事すら、これまでの平和な暮らしの中では知らずにいた時代をなつかしがっても問題は解決できません。
「浮気相手排除」とか、「離婚回避」とか「夫婦修復」という言葉をキーボードで叩き、そこに色々なサイトが登場し、その中の一つに「別れさせ屋」という言葉を知った方も少なくないはず。

そこには「夫と浮気相手と別れさせる方法」という嬉しくなるようなキャッチコピーが書いてあり、あなたが直接、手を下さなくても、解決してくれるという夢のような仕事。

そうです。
あなたが一番恐れている事は 夫と浮気相手とを別れさせたい事には違いがないけれど、その方法が分からないという事が一番の悩みであったはずです。

特に 私の所に相談に来られる方は、夫と浮気相手を別れさせたいし、その戦いはしてきました、と。
でもそれが上手く行かなかったばかりか、何なら、そういう交戦をしてきたおかげで、夫とは益々冷たい関係性になってしまった為、何とか、夫から、嫌われない方法で、夫と浮気相手とを引き離す方法はないですか?と問われます。

つまり、当方の門を叩かれる方は、夫と浮気相手とを引き離す事、イコール、妻との距離という風に決めつけておられます。
なので、「別れさせ屋」のように、妻が直接手を汚さず「誰かが夫の浮気を終わらせてくれる」というような事は「夢の出来事」なのです。

従いまして、少々法外な手数料を請求されても、夢を叶えてくれるのですから、そこに投資をしてしまいます。
しかし現実には、その成功率などは私の耳には入って来ません。
別れさせ屋を使って、夫婦が元通りになったかどうか、そんな話は、世の中で大手を振って現れてきませんから、その効果のほどは、何も分かりません。

もしかしたら、そういう所を頼んだ事は 恥ずかしい事として、その結果は伏せられているか、結果の話を聞いたことがありません。
それは秘密裏に行う職業だからという事よりも、思ったほど効果がないのだと思います。
その証拠に、消費生活センターなどでは、この手の被害にあった方の相談が後を絶ちません。

まだ、消費生活センターに被害を訴えかけられる方は。気丈夫な方です。
本当は 別れさせ屋に頼んだものの、結果が出なくっても、そういう所に依頼した事が恥ずかしくって、文句などをセンターどころか、別れさせ屋にさえ、望みの結果がでない事への不満は言えないのです。

これを泣き寝入りと言います。

しかし、今回のJIJICOで取り上げた、裁判例の話は、別れさせ屋からも訴えられている話です。
つまり別れさせ屋に依頼して、その料金を踏み倒そうとした依頼者へ、支払い命令が出たのです。

この事を、私は今回JIJICOで取り上げましたが、だからと言って「別れさせ屋はいいんだよ~」という話ではありません。
そういう所に依頼したくなる妻の気持ちは理解できるとした上で、結果は心もとないものであっても、それはダメ元で依頼するくらいの覚悟が必要という事です。
要は、人が人の気持ちを操作するなんて、出来っこない。
その出来っこない事を依頼するには、ギャンブルくらいの確率で投資だと思わないと、そこには確実性はないです。
だから、ウン百万を投資しても生活に影響ないというくらいの人なら、ダメ元で使ってもいいでしょう。
でも、一生懸命生活をしている人にとっては、そこまでお金を使ってする賭けはよくないというのが、私の考えです。

その上で、今回のJIJICOで取り上げた内容は、別れさせ屋の方に軍配が上がった判例です。
これは、何を意味するかというと 別れさせ屋に軍配があがったとしても「これから皆さん、どんどん別れさせ屋を利用しましょう」という話ではありません。
別れさせ屋を是か非かとした判例ではなく、依頼をした人は、責任を持って依頼すべきという判例です。結果に不満を溜め込むのではなく、そういう別れさせ屋に依頼するには、結果を保障を求めてはいけないが、支払うべき金銭は人件費なのだ、という事を知らしめる判決です。

別れさせ屋も、本当に浮気する人を別れる事が成功するかどうか、不確かなものですから、人を騙すような営業を掛けてはいけませんが、一縷の望みを掛けて依頼するにはそれなりの覚悟が必要という事です。

今回、取り上げた判決の題材になったのは、結婚はしていないカップルの話です。
自分の思う女性が他の男性と付き合っているので、その男性と別れさせ、再び自分の元に・・・という希望を込めて別れさせ屋に依頼し、その結果、女性は付き合っている男性とは別れたという事ですから、
一定の効果はあった訳です。
でも、その別れさせ屋に依頼した事実を知った上か、知らないのかは分かりませんが、依頼主の男性の元に心を戻さなかった事に腹を立てて、別れさせ屋に、残った費用を払わなかった、という事です。
その結果、別れさせ屋から支払い請求をされ、裁判になったという話ですから、判決は支払い命令が出たと言う、しごく当たり前の事です。

私が言いたかった事は、判決が出たから別れさせ屋が正しいとかの話ではありません。
むしろ、自分から、別れさせ屋に依頼しておきながら、結果が出たにも関わらず、料金を踏み倒す人もいるんだ、という事です。
別れさせ屋に依頼した事実に、怯え、恥かしくて自分を責めている人がいる中で、自分が女性から振り向いてもらえなかった事の八つ当たりを別れさせ屋にしてもね~という感じです。

私の所に相談に来られる方は、夫の心を取り戻したいと思いながらも、直接自分が手を下すのは、怖いと言う方が殆ど。
何故なら、そういう事をしたら、今以上に益々夫との関係が冷え込んでしまうのが怖いと言われます。

でも、本当に怖い事は何でしょうか?
何かアクションを起こしたら、夫との距離が空いてしまう事でしょうか?
では何もしなかったら、その距離は保たれるのでしょうか?

今、起きている事は自然消滅する事なら、放っておけばいいのです。
でも浮気の種類によっては、自然消滅どころか、花開く事になると、貴方たち夫婦は絶対この先、離婚問題が起きないとも限りません。

本当に怖いのは、そういう夫との距離ではなく、何もしないで起きてくる離婚問題です。
それは、あなたがアクションを起こしたから、夫と溝が出来るのではなく、その時点ですでに溝は発生しているのです。
だから、貴女が恐れている溝は、放置したからこその結果かもしれません。
つまり、貴女が直接手を下したくなくても、指をくわえてみているだけでは、何も変わりません。
かと言って、あまりにも高額な料金を支払って、人に何とかしてもらうというのも、危険な賭けだと思います。
と、いう事は、「様子を見る」という耳障りの良い言葉で、自分をごまかしてはいけないのです。

何かと不安になるでしょうけれど、自分だけの思い込みでいると道を見誤ります。
探偵に証拠を掴んでもらって、その後から、どうしましょうというより、その探偵さんがきちんと証拠を掴んでくれる会社かどうか、探偵選びから、答えが決まるので、どうか、悩んだ時には、すべて自分で動いてから、どうしようかではなく、動く前に、一言、相談してほしいのです。

本当に夫婦が修復できるかどうかの道が分かれるのは、次の項目です。

1、浮気の種類(本気か、遊びか、人間的なつながりか、セフレか)
2、妻が自らの素人判断で、考える前に動いてしまったか?
3、夫と、話し合いばかりをし、結果的に責める事ばかりで、夫の心を離してしまってないか?
4、浮気の証拠を握って、夫に突きつける為に、夫への白状を迫ってないか?

この4つの事を見誤ると修復が困難になります。
夫の浮気相手と別れさせる作業が、妻との距離を作るのではないのです。
逆に言うと、上記の4つの反対事が出来ると、夫婦修復の可能性は高まります。
ここを、もう一度、再考してみて下さい。

それにしても 冒頭の、JIJICO記事についてですが、判決を受けた別れさせ屋に依頼した男性は、思いを寄せる女性が自分に戻ってこなかった事に、不満を溜め、別れさせ屋への料金未払いを、「別れさせ屋」という職業とか、してくれた仕事を、今更、公序良俗に反する事として、訴えてましたが、こんな卑怯な訴えをする男性だから、女性が離れていったのじゃないかな?だから、新たな男性の存在がなくなっても、元の男性に心を戻せなかったのは、そんな卑怯な事をする男性に愛情は消え失せていたと思うのです。人と人との距離は、本当は、やはり当人の人間性という所になります。

当方への相談者も、そもそも、自分で間違った方法を、自己流を決めつけ、夫に迫るものだから、本当の夫婦の距離は、そこで生まれてしまいます。
上記の男性も、女性が戻ってこなかったのは、その交際中に、愛想を尽かされるやり取りがあったのが前提であり、新たな男性の出現とは無縁でしょう。
そこに気づかず、邪魔な存在さえ消せば何とかなるとばかりに、妻が、あまりな事を続けると、それが夫の心を疲弊させます。
確かに、浮気をする夫が一番悪いです。
でも、それを善悪だけで責めすぎると、夫はその責めから逃げたくなります。
あなたの夫は責めるだけの妻の元に帰ろうとしますか?・・・という観点を持って下さい。
あまりに責めるだけ。
又は、あまりに夫の言葉を信じ過ぎる貴女の甘えにも、辟易します。
男という生き物は、悪い事をしている自覚はあります。
あるからこそ、嘘を付くのです。
その嘘を暴いた所で、反省はしません。
謝れと言われたら、謝りもするでしょう。
でも、謝ったら、それで、終わりにしたいとなるのも、男の考え癖です。
謝って、頭の上がらない妻とは、やり直したいとは思いません。
自分の事を許してくれるかどうか解らない、「怖い妻」よりも、不倫をする浮気相手とは「いけない事をする運命共同体」になってしまうのです。

ここに謝罪だけを求めると、口先だけで謝って、後は開き直ります。
こういう風な男性心理の裏を読まないと、あなたの「正しさ」だけで勝負しても、勝負に負けたご主人は、逃げていくだけです。

尻尾を巻いて逃げていく、弱い犬は、優しく自分を認めてくれる懐に入りたがりますから、益々運命共同体の浮気相手の所に逃げ込みます。
妻の話し合いというのは、夫を益々浮気相手の方に向かわせる事になります。
妻の正しさは、夫の間違い。
夫の言い分は「そんな、間違う夫と別に人生共にしなくてもいいじゃない。責めるだけなんて、僕を大事に思っているのじゃなくて、僕のもたらす給料袋が欲しいの?」となると、じゃ、いくらい欲しいの?というお金の話になります。
貴女だって、夫の浮気を知った時に弁護士に相談に行ったのは離婚をしたくないからというより、そこでは話は、もし離婚になったら、どのくらいの財産分与があるか?というお金の話になりませんでしたか?夫婦問題がお金の話になっていませんか?
そうです、あなたが離婚なんて思ってなくても、貴女のスタイルが離婚へのレールを敷いてしまうのです。

昨日の貴乃花の引退話も、弁護士を入れると、話がよけいにおかしくなります。
弁護士は結論に導いてくれる職業かもしれませんが、それは白黒つける仕事で、あなたは離婚をしたくなければ、果たして相談相手は弁護士でしょうか?
何なら、弁護士に相談に行ったというようなことを夫に告げたなら、それは夫婦の崩壊を意味しますから、参考までに行くのは自由ですが、行った事を夫に告げる必要はないのです。
弁護士に相談に行くという事は「喧嘩を売っている」というイメージを植え付け、おおよそ、修復したいとは、ご主人も思わないでしょう。

それにしても、貴乃花は、離婚になってしまわなければいいのですが・・・・

こんな事を、解って欲しいな~と思って、今朝のJIJICOを書きました。
では、今日はここまで。

この記事を書いたプロ

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