話し合いの効能
先日、貴乃花の夫婦関係を心配するコラムを書きました。
奥様の景子さんが貴乃花のことを詫びた記事を見て、感じた事ですが 弟子の不祥事、部屋の行く末や、親方の態度を妻の立場から詫びてはいますが その前に、私は夫婦の関係が良好ではない雰囲気を、文章から感じています。
弟子、貴公俊の暴力事件で、貴乃花親方は、内閣府に提出した協会への調査要請を取り下げ 親方自身も出直すとのコメントを読み、揚げ足取りではないですが、「一兵卒で」という 言葉に「ん?」と思ってしまいました。
一兵卒とは、下っ端でという意味。
親方は、協会から格下げとなり、チケットもぎりのような仕事もしなければ ならなくなったけれど、自身は弟子の出番を見ずもせず、他の場所にいました。
要は、貴ノ岩の容態に関して、医者と情事電話連絡を取れるように、取り組み場所以外のところにいたという苦しい言い訳。
これらの男らしくない発言は、恐らく仕事だけではなく、家庭内にも現れていたはず。
それを妻が感じないはずがない。
一兵卒が「位(くらい)」を表す言葉としたら、一兵卒ではなかったんだ、という今更の驚き。協会の会議でもふんぞり返った座り方は、少なくとも下っ端の座り方じゃない。
これらの事は、夫婦の間でも形は違えど、噛み合わないものは起きても不思議じゃない。
こういう事は家庭内では、夫婦の問題としてでも話し合われてきたはず。
それでもあまり改めることがないため、親方は、あんな仕上がりになってしまったのだと思います。
でも、夫という人は、妻が多少意見をしたところで、何か改まるものではありません。
何故なら、自分は妻よりも位は上だと感じてますから、下の人間からの進言には耳を貸しません。
では、夫というプライドの高いステージにいる人間は、どこで頭を打つのでしょう?
確かに、外的圧力というか、外部からの出来事でしか、頭を打たないのです。
自分が一番正しいと思っている人間は自分より下の者の意見は聞かないものなのです。
でも、今回は貴乃花は手の平を返した様に、協会や内閣府への告発状も取り下げました。
この変わりようは、凄い。
しかし、ここまでの事が起きないと、自分が【上に立つ人間】と言ううぬぼれは、 外から「見せて」くれないと、身をもって感じないのです。
家庭内でピーチクパーチク言ったって、裸の王様は反省なんてしないのです。
でも、妻は夫の評判には敏感です。
このままではいけないと危機感を持ち、妻が色々進言はするのですが、夫は中々気付きません。
人は人から何かを言われたって変われるものではありません。まして、頑固な人間は人の意見には耳を貸しません。
自分の体験でしか、変われないという事が、ここではっきり言えます。
夫婦は話し合いをしてはいけません・・・私が言い続けている事ですが妻を下に見る夫には話し合いは余り効果がないというのが、この意味でもあります。
でも、妻って夫に変わって欲しくって、最初は色々、話し合うものなのです。
しかし、何度も話し合って、何も変わらないと解ったら、もうその方法ではないと気付くべきです。
私は景子さんの文章に、そんな経緯を感じて仕方がないのです。
妻も、夫に付いていこうと考えている内はいいのですが、本当に何も変わらないと感じたり、 妻も自分の人生を歩きたいと考えたら、そこには離婚が待っています。
なので、いつまで経っても妻が夫を変えようと、ピーチクパーチク言いすぎると、夫も 夫婦関係に嫌気が差します。
だから変わる気がない夫ならば、逆に夫は家庭を去ろうとします。
これが夫からの離婚宣言です。
妻のあなたが良かれと思っている話し合いは夫にすれば、離婚への弾きガネになってしまいます。
夫の短所や夫の浮気には、目をつむれない事は、解りますが、それで夫がわかるものでもないし、色々言われることが、うざったくなれば、夫は口をきかなくなります。
恐らく、貴乃花もあれだけ寡黙を貫いていたので、家庭でだけは饒舌とは思えません
夫婦の間でも、コミュニケーションが取れていなかったとなると、夫婦関係にも隙間風が吹いていたと予想できます。
私のところに寄せられる相談は、夫の浮気問題が殆どで、貴乃花の家庭の問題とは種類は違うかもしれませんが、男性が家庭の中で口をきかなくなる構図は、よく似たものです。
貴女がこれまで、夫の浮気を問い詰め、反省を促そうと思ってきた言動は逆効果になっていませんか?
夫の帰宅が遅い・・・・・
妻が寝静まってからしか帰宅しない夫。
そんな家庭は、一度、考え直してみませんか?
貴女が話し合いで、問題を解決したいと、手を揉み揉みしながら夫を待ち構えている家庭に夫は帰りたいと思いますか?
夫の浮気や、行動にひと言、物申したい事はわかります。
夫の悪戯を許せとは言いません。
でも、何度も夫に家族会議を持ちかけ、耳を貸さなかった夫は、妻の言葉に聞く耳持たないということです。
妻が間違っているとは言いません。
ただ、ひとつの方法を正しいと思い込んでやり続けるのは、夫の心を益々遠ざけてしまうことになるなら、その方法が間違っている事に気付きましょう。
貴乃花が改心したのは、妻からの言葉ではなく、弟子の起こした事件で、貴乃花が窮地に陥ったのです。
こうして、自分で体験したことでしか人は頭を撃ちません。
貴乃花は、自ら反省をしたのではなく、自分以外の外で起きた事で、自分の置かれた立場を始めて危機感を感じたのです。
このように、頑固な人間というのは、内弁慶ですから、外で起きた問題でしか、改心しないという事をわかれば、妻は家庭内や夫婦内での話し合いは、何の意味も持たないことに、
もう、そろそろ気付かないといけません。
では、今日はここまで.