本音って、そう簡単には解らない

テーマ:離婚回避緊急対策

本当の事を言った段階で、全てが終る事もあります。
妻は、「お願い、本当の事を言って」と言っても、もし浮気をしているとき等は夫は本音は言えません。
それで私のところに来て妻は「本音が知りたい」と夫の胸の内を聞かれます。
もしそれをあえて、伝えるなら「本当のことを言いたくないというのが本音じゃないのかな」という事です。
つまり、浮気をしている最中は本音はたいてい「ばれないように続けたい」という事ですが、それを妻が承服する訳がないから、嘘を付くのです。
ですから、ある程度正直な男性はせいぜい「この先どうなるか、僕も解らない」と他人事のように言うのが精一杯です。
でも、この言葉の中には色んな意味があります。
確かに不倫も始まったばかりは、この先どうなるか誰にもわからないのです。
でも、それが本当に悪い事だと反省したり、または妻を苦しめた結果になったと判った時は、即刻浮気は止めることだって出来るのです。
しかし、止める気がない場合は、「どんな風にしたらばれずに続けられるか?」と、頭の中で考えています。
そして自ら止めるつもりがないなら、それは「行き着くところまでいくしかない」と考えているのです。
それは投げやりという意味ではなく、行けるとこまで行ってみたいという願望です。つまり本音は「浮気の駒を進めたい」という事です。
これが本音です。そしてこれを「成り行き任せ」という事です。
特に浮気を止める努力をしないという事は、止める気がないという事です。
これが本音だとしたら、大事な事は本音を聞いて、それをどう受け止めるか?という事ですが、たいていの妻の場合は、本音を言ってよと言いながら、本音を聞いたら、それは承服しがたいと反論するわけです。
だから、夫はどうせ理解して貰えるはずがないと思い、妻には本音を言わないのです。
では 本音を聞いて、それを許せば、夫は何でも話してくれるようになるのかと言うと、そんな本音を聞いて妻には、何の得にもならないので、浮気事件にとっては夫の本音は知る必要はないと思います。
私は相談者と話していて、「ぶっちゃけ、言いますと」と言う言葉を聞きますが、相談者の本音はぶっちゃけられなくても、私には解っています。
そして、その倍くらい、夫の本音も解っています。
つまり、妻の本音は浮気をするなんて、信じられない、という事です。
夫だって、決して浮気が良いことだなんて思っていません。
でも、やってしまった以上は、そんなに簡単に手放すはずがない。
それほど、浮気は蜜の味。
あえて本音というなら、そんな甘美でおいしい蜜を、食べるのを止めろといわれたって、簡単に断ち切れるはずがない、これが本音です。
要するに、浮気も「欲」のひとつです。
食欲、物欲、睡眠欲、これらの欲は人間に備わった当たり前の欲です。
でも、その中で、特に性欲に関しては、おしっこを我慢できないのと同じくらい、男性には生理現象なのです。
その生理現象に、「道徳」で我慢しろと言ったって・・・・という事です。
こんな風に書くと、私がまるで不倫男性の応援をしているように勘違いする妻は、あっちに行ってほしい。
そんな、八つ当たり的に私に目くじらを立てないで欲しい。
そんな風に 私の意見にも反論したい妻には、夫だって本音も言えないでしょう。
つまり本音をいっても、妻の「正論」に弾き飛ばされる事が分かるから、本音を言わないのです。
逆に、そういうタイプの妻に本音を言うときには、「間違っているかもしれないけれど僕は自分の道を生きたい」という妻への決別宣言です。
だから、本音を知りたいという限りは、妻も受け止める覚悟をして、本音を聞くしかないのです。
でも、往々にして、それを聞くのが「話し合いという問い詰め」の手法しかないので、本当の本音を聞くまでに、夫婦の関係は壊れてしまいます。
要は、素人同士の話し合いという手法は、相手を責めたり、相手を追い詰めるだけになってしまいますから、「窮鼠猫をかむ」になります。
不倫をした夫が一番悪い。
でも、その一番悪い夫とでもこの先、一緒にやっていくなら、単に追い詰めただけでは逃げて行きます。
こういう間違った方法をやりつくし、その結果、当方に相談に来られて、緊急対策を聞かれたら、
「そんな事したら、益々、夫の心が離れないか?」と言われます。
違うんです
夫の心が離れるのは、そのもっと前なのです。下手なやり方をしているから、夫婦関係が悪化するのです。
そんな最悪の状況になってから、当方に相談に来られ、最後の切り札を出したら、夫婦が終ると怖がられますが、本当はもっと前に最悪の状態にした「話し合い」という拷問があります。
これだけを止めることで、道が違って来ます。
妻の苦しみは解ります。
でも、このコラムでも、話し合いを止めてくれと、書いてあるじゃないですか。
それを読みながら、それに反して、話し合いをして、夫と最悪の状況になったなら、最後の救済策は
「駄目元で、なりふり構わずやる」というしかないのです。
あれは駄目、これは駄目というほど、残された道はないのに、妻はもっと、優しいやり方を求めて、夫を振り向かせたいと願っています。
何度も言います。
夫が一番悪い。それは解っています。
でも夫だって、生き物ですから、血も涙もあるのです。
その「人間らしい情」の部分に、妻はメスを入れて、血だらけにしておいて、今度はもっと易しい方法はないか?と当方を訪ねます。
出血を防ぎながら、夫の命も救わないと、夫婦のこの先はないので、もう傷も縫合しながら、外科的なケアが必要な段階で、妻は「針やメスは夫が嫌がるから」と一見、身体に優しい漢方薬を求めたって、瀕死の状態は救えません。
危篤になるのは、あなたの問い詰めや話し合いです。
私のアドバイスの結果が、夫婦を最悪の状態に陥らせるなら、私も長いことこの仕事をやってません。
つまり、私のところにアドバイスを求めてやってきても、結局妻は自分のやりたい方法しか、とらないのです。
浮気をされて苦しかった事は解ります。
しかしその結果、これまで夫に好きな事を言って、好きなように、断罪してきた結果、それが上手く修復の身を結ばなかったとしたら、それは、その方法が間違っていたと気付いてほしいのです。
それが間違っていたと気付いたら、一度は、挑戦してみたらどうかな?
自分で自分の道を決め付け、狭めて、限界を作っているのは、妻です。
妻が決め付けている事は、妻の知る世界観ですが、不倫の世界は妻が知らない世界です。
もしかしたら、妻以上に私の方があなたの夫の事を解っているのでは?といつも思います。
あなたの決め付けは、逆に離婚へのレールを引いてしまっている事に気づきましょう。
気が強すぎるのは、自分が夫すらもコントロールできていると思ってしまう。自分が一番夫をわかっていると思うと余計に本質が見えなくなるので自分の事を解らなくさせます。
無意識の慢心が一番厄介ですね。
今日のテーマ、「本音って、そう簡単には解らない」と書きましたが、夫は浮気を続けたい。
それを妨害?する妻。
毎日、互いが、互いの目的の為に話し合いという問い詰めで対立しています。
対立関係の二人が本音で話をするはずがない。
この事を理解出来ない限り、相手の本音って知る事はできないと考えて下さい。
私には そんな本音なんてとっくに解ってますから、
夫の本音を知ろうとする必要はないと思います。
本音を喋らせることより、もっと大事な事はあります。
この対立する関係が、夫の心を離してしまうことを知りましょう。
では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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