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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

経済的制裁というDV

2018年1月23日

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

今、北朝鮮に対して核開発、核所有に「経済制裁」と言う方法で、抗議をしています。
話し合ってもらちがあかない場合は、こうした金銭援助は打ち切るというものです。
当然ですよね。
こうして何でも物事の交渉というのは、「話し合ってもわからない場合は、何らか圧力を掛けて罰則を与える」しかないのです。
これの目的は、「困らせるという事も含め、不自由にさせて、圧力をかけた側の要求を飲ませる」という為です。
いやなものですね、対立するという事はこういう事なのです。
しかしこれは何も国家間だけの話でもありません。
こうした関係性は、夫婦の中でも大なり小なり起きています。
ここまで緊迫した事ではなくても、夫婦間で、どちらが家計を管理するかでも、同じような理屈が言えます。
例えば、ご主人の職業が、税理士とか経理のお仕事をされている場合は、家計もご主人が管理されるのはよくあることです。
でも特に職業的なことは関係なく、金銭的な事にはチェックをしないと気が済まないご主人であれば、それは性格です。
こういうご主人は、結婚後も家計を管理し、妻には必要な分だけしか渡さないようになります。
しかし、実はもう少し別のパターンがあるのです。
それは、金銭的に細かいというより、自分でお小遣いを自由にしたいというタイプ。
そしてもうひとつタイプは、浮気性の男性。
何故なら浮気にはお金が必要です。
それをお小遣い制では浮気がのびのび出来ないので、結婚する前から、浮気性という自覚のある男性は、自分がすべてのお金を管理しようとします。
本来こうした家計をやりくりするのは、面倒くさい事で、大雑把な男性は妻がやりくりしてくれることを望みます。
古来、夫としてあるべき姿は働いて妻子を養うものでした。
真面目な男性は それで満足したものでした。
でも、浮気性の男性は、妻子を養う事に喜ぶというより、自分が遊ぶ事を大事にします。
だから、妻に全部給料を渡したら、遊べなくなってしまうので、結婚当初は妻にお給料全てを渡しても、いずれ窮屈になり、そのうち、妻に上手いことを言って、お金の管理を自分でするようになります。
こういうタイプの人は、万一浮気相手と本気になり、妻と離婚する場合、元々自分勝手な性格なので、離婚に対して
慰謝料等を払おうとはならないのです。
つまり、そもそも自分でお金を管理している夫の場合、妻には貯金の金額も明らかにしませんし、明らかにしない以上、妻に財産分与として半分づつ分けるはずがないという事になります。
でも、妻にも色んなタイプがいて、夫がお金の管理をする事に何も疑問を持たない人もいます。
何なら、夫が貯金をしてくれているから、楽だわ、と考える妻だっているので、その場合、離婚になったら悲惨です。
最初から浮気性の男性は、自分がお金を管理する事において、妻に文句を言わせないようにする夫が居ます。
計画的かというと、そこまでではなくても、妻がお金を自由に使えないという風にしておくと、もし夫が悪さをしても
妻は探偵を雇うお金はないのです。
若い夫婦なら、子供も小さくて、夫婦には貯金をする余裕がないかもしれません。
でも、ある程度の年齢で、妻がお金を自由に使えないとなると、それは、夫に楯突くことを許さないという考えを感じます。
当方のところに相談に来られる妻の場合も、全く妻がお金を触らせて貰えないという方もいます。
これまではお金をしっかり管理してくれている夫という思いが一転し、妻との共有名義の貯金すら独り占めする夫という事に転じます。
どんな世の中でも、お金があれば、不幸の8割は解決できます。
健康だって、お金で変える時代です。
しかし、夫が自分の浮気には気前よく、浪費しても、妻には、ギリギリの食費しか渡さないというのでは、妻は喧嘩をして家を飛び出る事もできないのです。
ここで大事な事は、夫が妻に自由になるお金を渡さないという事は それほど妻をそばにおいておきたいという事ではないのです。
いざ、何かあっても、何にも妻は自分の為にお金が使えないという事を知ると夫のわがままにも従わないと仕方がないということになります。
何なら、もし離婚になっても、妻には財産分与を、その時に渡すはずがないという事です。
だから、夫がお金を管理してくれていると安心しているようではいけません。
いざと言うときも、お金がないと、それは自由に歩めない。足をもぎ取られているようなもの。
こういう夫の場合、浮気をして、妻が離婚を承諾しなければ、生活費を入れなくなるでしょう。
そして、生活費を入れて欲しければ、離婚届に判を押せと迫ってきます。
いう事を聞かなければ、生活費を入れないという手段に使われます。
これを経済的制裁と呼ぶのです。
暴力を振るったら、それはドメスティックバイオレンス、DV
お金で、人にいう事を聞かせようとするのは、経済的制裁 DVです。
どちらにしてもDVには違いはありませんが、それを分からない妻もいます。
一見、夫は生活費を管理している風に見えても、一転してワンマンな財産独り占めという人に豹変します。
だから、夫の浮気に苦しみ、当方の門を叩いても、その時、応急処置の方法だけでもと聞いて帰られるのですが、たった1回だけの相談では、解決が難しいこともあり、継続して相談をお勧めするも、相談料の余裕すら与えられてないのです。
これを、「お金がない」という嘆きだけでは、問題の本質が見えてきません。
せめて、今、こうして妻に一銭の余裕も与えないという夫の目的を見定めないといけないのです。
妻がお金を全く触れないというのは、どういう意味か?夫はそれをどういうつもりで、実行しているのか?
身体に暴力を振るうのはドメスティックバイオレンス
モラルハラスメントは 精神的DV。
お金を渡さないというのは 経済的DV
どちらも根底には同じ。
ただ単に、妻が自由に出来る貯金がなかったり、お金はあっても妻が出し入れを出来ないというのは、表面的な事しか見てない証拠。
本当は経済的制裁と言ってDVと同じなのです。
一日も早く、この事に気付いてほしいなぁ。
では今日はここまで。

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