不倫後の夫婦修復
今日は、「言葉」について書きます。
私は相談者と初めて会って、現状をお聞きします。
それは初めてお聞きする内容には、何の先入観も持たず、そのままの言葉をお受けします。
しかし、何度かお話をするうちに、以前お聞きしていたことの内容と、少し違和感を感じる事があり、
色々事実確認をしている内に、相談者のバイアスの掛かった情報である事が分かります。
つまり事実と、「妻がそう思った」という事とは違うという事です。
例えば、嘘というのは、人を騙すためのツールですから、騙すには、騙した側にメリットが生まれます。
しかし、当方に言われている事で、妻である相談者は当方に間違った情報を伝えるメリットはないので
それは、妻がそのように思わされているという情報操作です。
では、何故そういう風に情報操作をしたか?というと、恐らくそれはそうすることでメリットになるご主人なのでしょう。
ですので、かなり私はお話を聞きながら、相談者を疑う訳ではないのですが、相談者が刷り込まれている情報操作はないか?という観点も捨てず、お気持ちも汲み取りたいと、一生懸命お話をお聞きします。
そういう意味で、私は事実しか必要ないという考えと、多少バイアスは掛かっても、妻がそのように思わされていたという事で、何故ご主人がそういう風に妻に刷り込んだのか?そのメリットは何なのか?と考えると、そこに夫の意図が見えてきます。
そして事が進んで行き、浮気相手に内容証明などを送るケースもあります。
時には弁護士の先生とスクラムを組んで、進める事があり、私は日ごろからかなり弁護士先生と打ち合わせをしています。
そこで、これまで感じて来たことは、弁護士の先生は、シンプルだという事です。
いらない事を言わない。
これに付きます。
例えば妻にすれば、やっと浮気相手の女性にコンタクトが取れるとなると、あれも言いたい、これも言いたい。
ついでにこんな事も釘を刺しておきたいと、色々デコレーションしますが、本当の問題を解決したいなら、
的は一つに絞るべし、というのを教えて頂きました。
そうしないと、目標が、かすんでしまいます。
妻が「あんな風に思った、こんなに辛かった、相手がこんな風にしてこないか?」
色んな感情が積み重なり、それを相手にもぶつけたいように思われますが、あれもこれもは焦点がぼけるのです。
だから
目標を定めると、そこに一点集中というのが、法律的な解決の仕方です。
裁判でも、まず判決を述べ、その説明は後回しにして、まずは焦点をはっきりさせるというのは
まさに法的観点なのです。
つまり弁護士先生は、感情の混じる文言は言いません。
事実しか言いません。
それが問題解決の王道なのだと、改めて学ばせて頂いています。
もちろん、そこに来るまでは、相談者には色んな気持ちがあるのは分かります。
辛く、苦しかった時期があるのは分かります。
でも、今浮気相手を排除するときに、感情論はちょっと、おいておきましょう。
悔しいのはよくわかりますが、そういう感情をごちゃごちゃ言うと、妻の値打ちが下がります。
妻は、不動の者という構えで、感情を表に出さない方が不気味がられます。
これが勝率に関係します。
最後は勝ち負けなのですから、浮気相手と対戦する時には、感情をごちゃごちゃ言うと、弱虫に見られます。
感情を抑えるトレーニングを、しておく必要があります。
浮気相手排除という作業の中で夫の心が、離れないか?と心配をされますが、実はその作業で夫と溝が出来るのではなく、本当は感情的な話をしすぎてるのです。
「要らぬこと」とは、最終段階に入ったら、それは感情論なのかもしれません。
今日は、いつになく真面目でしょ?
そうです、夫婦関係修復の終盤に差し掛かっている方を、今、数名、抱えています。
ここで、泣き言や、これまでの恨み言や、そういう事は、浮気相手排除の作業の邪魔になる事が、未だに分からない方が、夫から、妻へ距離を置かれます。
これは、浮気相手排除したからではなく、常に感情的な言葉を口にする妻にも辟易としている夫がいます。
夫が妻と距離を置きたいと考えるのは、浮気相手を排除する行為に対してではなく、今後も妻の感情論に付き合っていくことに、希望が持てないからです。
夫とやり直したいと考えるなら、それは妻も変わらないといけません。
それなのに、夫がやり直す姿勢を見せた途端、これまで甘えられなかった気持ちが倍増し、夫に文句を言い始めます。
これでは夫は「またか」と思います。
せめて、今後やり直すときには、夫はそこに、明るいイメージを持てるような妻でいて下さい。
家庭の戻って来てほしいなら、その家庭に戻る楽しみを期待させてあげて下さい。
例え、浮気という悪い事をした夫でも、その夫に帰って来てほしいと望んでいるのは妻なのです。
いつまでも、断罪するような言葉しか吐かないなら、夫もせっかく家庭に帰っても騙されたと思うのです。
夫は、過ちを犯しました。
その過ちをいつまでも責めてはいけません。
罪を憎んで人を憎まず。
だって、憎むなら離婚をするしかなくなります。
許すつもりだったから、修復を願ったのだと思います。
離婚をしないと決めたら、その罪すらも、一緒に抱えていく覚悟をしたのですから、夫が家庭に戻ってきた途端に、夫を責めたら、また出て行きますよ。
ここはちょっと、お口チャックで行きましょう。
では今日はここまで。