本音って何だろうVoL,2

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦は話し合ってはいけません

あちゃ~。
私、間違えていたのかな?
これまで、口を酸っぱくして言ってきたつもりだったけど、
相談者に何も伝わっていなかった。
悲しいよオ。

よく、私に相談された後、ほっとするのか、または味方をえたような気持ちになって
これまでの、うっぷんが爆発してしまうのか?

問い合わせのお電話で、実際の相談予約を申し込んで頂いただけで、解決したかの如く
気が大きくなるのか?気が緩むのか?

これまでも、予約のお電話を切ったあと、「先生、すいません、夫とやっちゃいました」と
連絡を頂くことがしばしばあります。

今から、解決に向けて、「さあ、頑張って行きましょうね」と言っただけで、まだ何もしてないのに
入り口に入っただけなのに、突破口を出たような勘違いをするのは、何なのでしょうか?

「夫婦は話し合ってはいけません」と、日ごろ、唱えているものの、一生話し合ってはいけないとは言ってません。

でも、貴女の夫が浮気をしていると疑っても、それを話をして認める人でしたか?
浮気の証拠は必須と、どのネットでも書かれてあるのに、その証拠を得る前に
夫に白状させようというのは、お金を惜しんでいるか?妻が夫に白状させられると思っている自信です。

こんな風に言うと「自信なんてないです、悩んだ末の結果です」と言われるのですが、人は悩んだだけでは進まないのです。分からない道は進めないはずなのに、進んでしまうというのは、自分の中では何等か、そういう事を言うのを、選んだという事です。

この先、どうなるか、見えない道を進もうとすること。
これを人は「無鉄砲」と言います。
そういう風に注意すると、
「先生、それでも気持ちを抑えられず、我慢できなかったんです」というのです。
これを人は「感情任せ」と言います。
「でも、仕方がなかったんです」とも言われます。
これは仕方がなかったのではなく、「感情の赴くまま、ぶちまけてしまった」という事を
したのです。
ですから、「仕方」がなかったのではなく、「した」のです。

これを、仕方がないと表現する人は感情的な人なのだという事です。

分からない事はないです。私も経験者ですから。
でも厳しいようですが、それじゃ、おおよそ解決なんて程遠い。

最初から貴女は喧嘩をしようと思ったのではない事は分かります。
しかし、あなたの抑えられない感情任せの言葉は、油に火を注ぐようなもの。

もちろん、誰が悪いかというと、浮気をするご主人が悪い。
でも、ここで いいか悪いかのジャッジをしている場合じゃない。
しかし、そのジャッジをしたいなら、それは貴女の準備が整ってからでないと
何の準備もなく、ご主人に向かって行くのは、丸腰で戦場に行くようなもの。
武器を持たずに戦うのは改めて言いますが、これを文字通りの「無鉄砲」と言います。

自分の感情を抑えられない人が、夫の感情が見えますか?
夫の本音が見えますか?
夫の心理は読めますか?
夫の策略を見破れますか?

これらの事を何も分からないままで、話し合いをするなんて無謀です。
でも、こんな風に言うと「私から話し合いを持ちかけたわけじゃないのです」と相談者は言われます。

分かりますよ・・・・
だってご主人は浮気をしていて、中には妻と離婚をしたいと思っている人もいるのですから。
妻と協議の上、離婚に持って行きたいのです。

話し合い・・・・・・これを協議と言います。
大きく分けて、離婚は2種類です。
協議離婚と裁判(調停)離婚。
協議(話し合い)の上、合意したら、協議離婚になります。

でも協議が成り立たない夫婦は、第3者(家庭調停員)を挟んで話し合うのが調停です。
それでも決裂して、調停では答えが出ない場合は審判をするか、または決着を求めて裁判に切り替えます。
ここでは裁判官という第三者が、離婚か否か判断します。
これを裁判離婚と言います。

つまり家庭の中の話し合いとは言え、それはジャッジという裁判なのです。
そのジャッジを、家の中でするか、家庭裁判所という裁判所でするかの違いであって
話し合いと思っている事は 一つ一つ「ジャッジ」なのです。

だから一回だって、気を許せないのです。
それなのに、感情任せに、無計画な発言をしたら、そりゃ、もう決裂しますよ、

ジャッジが戦いだとしたら、戦いには戦略と、戦術と武器が必要です。
私だったら、せめて敵地の地図くらいは見ますよ。

相手の弱いところも研究した上で戦場に臨みます。
少なくとも、私が相談者に関わらせていただく時は、シナリオくらいは書きますよ。

それなのに、私に相談予約を入れただけで、もうご主人という鬼の首を取った気になるのか、もう戦いを
勃発させてしまうのです。

悩んで悩んで、気持ちがどうしようもなくなって・・・・
このように話される事はよくわかります。
しかしこれは弱り切って、と自分では思っているかもしれませんが、実際は無鉄砲という気の強さなのです。
これをしっかり理解してほしいのです。

夫の浮気で苦しんできたあなたは、困り果てての喧嘩かもしれません。
でも、本当は「強さ」の表れなのです。

傷口に塩を塗るような事を言ってすいません。
でもこれまでの貴女は、自分で夫をコントロールしてきたつもりでも、今はそれが出来なくなったから
夫に気持ちをぶつけているけれど、今の夫の心理を読まないと、してやられます。

あ、そんな事を書いたら「私は夫と対立したくないのです」と言われます。

でもね、私は現場を見てないけど、多分、喧嘩腰だと思うし、中には修羅場になっていると思います。
それは、あなたが自分の事を分かってないから。
困り果てて、傷ついて、弱って・・・・と思っていても、意外と好き放題発言をして、相変わらず夫に制限をして、ルールを押し付けて。

こんな風にしか、夫を縛る事が出来ない事は分かります。
でも、こんな風な事を言えるのは、気が強いのです。

弱っているから気が弱いのではないのです。
弱い犬ほど、よく吠えるのです。

不安だから、夫を縛るのです。

じゃ、どうしたらいいのか?という問いに、ここですべての人に通じる事を書いている暇はないけれど、
少なくとも、あなたの「話し合い」と思っている事は、喧嘩であることに気づいてほしい。

夫に心をぶつけて、正直に答えて欲しいと思っている貴女の希望は叶いません。

街中のインタビューで夫という男性に聞くと、【死んでも妻に言えない事は?】の答えのダントツは
「浮気」でした。

男性は浮気の事は死んでも言えないし、死んでからは、「墓場まで持って行く」と言っているのです。
そこまでの、並々ならぬ覚悟でしている浮気を、妻が角を出して、感情任せに怒ったところで正直に言うはずがない。
浮気は綿密なアリバイを作りながら計画的に、進められているのです。
妻の感情任せの無鉄砲な発言は、そんな計画的な作戦に勝てるはずがないじゃないですか。

こんなことを相談者に教育しながら、夫の不倫を撲滅させようというのが、私のカウンセリングなのに
それを学びもしないで、入門届を出しただけで、自分から夫に話し合いを持ちかけるなんて・・・・・

これを自爆と言います。
夫にすればあなたは自爆テロに見えているかも?

夫の本音は、浮気の事は、自分からは言いません。
できれば墓場まで持って行こうと考えている事なのです。
そこまでの秘密を、あなたが怒ったくらいで、反省するはずがない。
でも、もし素直に白状したとしたら、それは貴女を大切にする気がないという事です。
夫は自爆してもいいから、離婚を考えていると言えます。
これが夫の本音です。

じゃ、どうしたらいいんですか?と半ばキレ気味に問われる相談者。
その時は、反対に自分に問いかけて下さい。
「この話し合いで本当に解決できるか?」です。
ここに自信があるなら、いくらでも喧嘩をしたらよろしい。

でも、ここを解決したくって、当方に相談に来られたはず。
もう少しくらい、待てませんか?
今が、解決できるくらい、準備は整いましたか?
そういう風に、今の段階を見て下さい。
まだまだ、準備不足で、まだまだ感情をコントロールできない自分がいると思います。
私のところはメンタルカウンセリングではないので、心理的なカウンセリングはしていません。
しかし、問題の解決方法や、解決準備が整ったら、いつでも思いっきり喧嘩をしたらいいのです。

ただ、それは今じゃないから、その準備をしようよ、というのが当方の手法です。
これを学べたら、好き放題したらいいから、それまでは、少し私の唱える事を聞いてほしいな。
これが私の本音です。
じゃ、今日はこれまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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